経済学

ミクロ経済学の力

年末に「経済学」のことをあれこれ思い出しながら考えた。
充分に説明できないことがあるのが恥ずかしかった。
そんな中で今売れている本。
再勉強のために読むべき本だと思っている。
amazonでも絶賛だ。


もう一度勉強しようと思って買ったけど、
たまに見る程度の本だった・・・。
ここから勉強しなおすのはちと辛い。
コラムだけ読み進めることにしたい。
(良書であるのは確かだ)

お金の話(2)

「お金」
その実態は何なのか、よくわかっていないのかもしれない。
紙幣と手形は何が違うのか、小切手とは何が違うのか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%99%E5%B9%A3

世界最古の紙幣は「1661年ストックホルム銀行券」が銀行券としては最古のもので、どうやら、紙幣のルーツは「穀物預かり証」であるというのはなるほどとおもわせるルーツである。日本最古の紙幣は
楮幣」、「山田羽書」なるほど・・・。
紙幣ってのは「銀行が発行する」「中央銀行が発行する」「政府が発行する」というあたりが「信用」を得るために必要な条件なんだろうけど、何をもって信用というのかはなかなか興味深いものがある。
こう見ると、不思議なのは、世界最古の株式会社は1603年の連合東インド会社であり、その株式購入のための代金支払いは「貨幣」によるものであるようだ。そう、貨幣経済が発展してくると「貨幣の偽造」「貨幣の重さ」が阻害要因となって、他なる証文が欲しくなるようだ。21世紀には紙幣すら「面倒」な決済手段となってしまうわけで。
そんな中で未だに謎なのは、大英帝国の奇行である。「香港上海銀行」は香港ドルを発券している銀行である。「ロイヤルバンク・オブ・スコットランド」「スコットランド銀行」「クライズデール銀行」ほスコットランドでポンドの発券を認められていて、スコットランドで流通する。北アイルランドのアイルランド銀行も4王国で通用するらしいし、マン島・チャンネル諸島、ジブラルタル、フォークランド諸島でもポンド通貨を発券しているらしい。
発行量が少ないからいいのか?いや、そもそも、そんな紙幣発券を商業銀行がやって「ぼろもうけ」をできちゃっていいのか?いや、紙幣発行は儲からないのか?儲からないのならなんで独占的にやっているのか?本当に国のことを考えてやっているというのか?謎は深まるばかりである。
そんな概念をぶっとばすデジタル革命の完成形かもしれない。
gumroad
出資法・資金決済法・銀行法・金商法・税制・アンチマネロンなどなど穴だらけだけど、できないと思ってやらなかったことをこうやられてしまうとショックである。

補筆(2014年):
4つの重大なことが露見している。
(1)米ドルの実態は「中央銀行券」ではない。他の中央銀行の発行する紙幣とは意味が違う。
   実際1兆ドル硬貨を2枚発行という快挙を。
   過去に独自のドル紙幣を発行した大統領は「暗殺」されている。
(2)資金決済法に基づく「電子マネー」は「円天」と何が違うのか。
   むしろ「円天」の方がマネーに近いのが驚愕の事実。
(3)ビットコイン
   今までの貨幣の概念を越える恐ろしいことを実現しているが、
   不思議な状態に陥っている。
(4)スコットランドの独立騒動は「独立しない」ということで決着している。

お金の話(1)

「ヒューマン、なぜ人間になれたか」

世界最古のお金とは
なるほど、麦・・・。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/120226.html

日本では江戸時代まで「米本位制度」をとっていたというのは日本経済史として習った。
かれこれ25年以上昔の話だったけど・・・。

交換という概念を持っているのは「人間」だけ。
信頼なくして交換はないということだそうだ。

なるほど、交換という概念が「職業」という制度を生んだ。

お金が人間を変える・・・。
原始共産社会から資本主義社会へ・・・。
確かに変わることは「経済史」の世界ではそれなりに分かっている。
マルキストでなくとも、原始共産社会のメリットはそれなりに知識を持っている。
もちろん、社会主義の弊害とか、パレート最適と資源の公平分配が一致しないことも分かっている。
それなりに経済学の基礎を学んだ人ならば。とはいえ、
テレビでこう伝えられてしまうと、ちょっとショッキングな話だ。
裏でテレビ東京がやっている「
ニッポン最果て村 たった一人のスーパー仕事人」なんかと見比べると、なんともやるせない気持ちになる。
まさに、社会主義国家が破綻をし、資本主義がほころびを見せ始めている今。生き様に悩んでしまう。


「アマギ」という制度が古代メソポタミアにあったそうで、
日本語に訳すと「徳政令」とでもいうもの。
http://blogs.yahoo.co.jp/matmkanehara/51377321.html
なるほど、そういう制度をちゃんと調べた人がいるのがすごい。

人間の脳には「儲かる」より「公平」にも充分に快楽を持つ機能がある?
(大事なことは相手が目の前にいることを認識すること)
分かち合うことが快楽を保てるのならば、人間の経済行為は全く別の目標に向かうことができるのではないか?

バブルの顛末・そして繰り返す

世界最古のバブル経済と言われるのは

チューリップ・バブル
これは単なる人間の欲望がなした事件と片付けることはできない。
そもそも、本来、先物取引は価格暴騰・暴落のリスクヘッジとしてあるものな筈が経済混乱の要因として大暴れをする。
チューリップそのものはオランダの特産品として今は有名なものが、海外からの輸入・供給能力の限界が物価高騰を招く。
実は、チューリップに関わった一部の人が「大損」と「ボロもうけ」をした。
ということこそあれ、他の経済への影響は記録されていないようだ。
記録されていないのは「もともと他の経済があまり成熟している状態ではない」「貨幣経済がそれほど進展していなかったから」なのか。そもそも1637年ってことは、日本ではそんなことが起こりえる経済は存在していなかった。



南海泡沫事件
ニュートンもこのバブルにひっかかって大損をしたという話があるくらい大きな事件だったようだ。
イギリスの財政危機、会計監査制度、新規事業のための資金集めとしての株式会社設立ブーム、本気で起業する気のない資金集めが目的、投機ブーム・・・・こんなことが1720年台にあったということがやっぱり驚きである。
・無許可の会社設立(会社設立基準のあいまいさ・・・株式会社の設立は今、日本では簡単である)
・南海株式会社からの賄賂を政治家が貰っていたという・・・。
・株式の知識のない人が投機に走った。
・投機に失敗した人は自殺に走った。




ミシシッピ計画
ほぼ南海泡沫事件と同じ時期に起きたものらしく、あまり詳しいことがわからなかったけど、WIKIPEDIAに事件の顛末が書かれるようになった。今ひとつ詳しいことが分からないけど、ここでの問題は、
・ジョン・ローという人物と政府の特別な関係
・政府負債を株式で買い上げるという「暴挙」
・ミシシッピ会社は倒産後、再生して、その再建会社は繁盛する(特権条項を持って)
 会社資産は政府に没収されるも、その会社負債の弁済は20年続く。





どれも日本の失われた20年を考えると、まだまだ日本経済が回復するのならば(回復するとしても)時間がかかるであろうことは予想がつく。そして、何を改善するべきかということは考えるべきなようだ。
そういう意味では、欧米がとった「サブプライムローンショック」「リーマンショック」「ギリシャ金融危機」などにより起きた「先物取引制限」は妥当な政策であろうが、これだけ国際経済の複雑化の中でどのような処方箋があるのだろうか。
経済史は何か提言をできるのだろうか?


お金の話

銀座のチョコレートのお店を見ていて思い出したのが「金座」の話。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%BA%A7
東京都中央区日本橋本石町(にほんばしほんこくちょう)、今の日本銀行の近辺にあったそうな。
ってのは、昔やっていた仕事の関係でなんとなく知っていた。
金座の話はこんな程度に世の常識となっているようだ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q137531633

お金のルーツってのはやっぱり気になって、
「和同開珎(わどうかいちん)」
http://www.chichibu.co.jp/~wado/index.htm
が日本のお金の元祖というように習っていたが、日本最古の銭は「富本銭(ふほんせん)」という説もある。「ふほんせん」が「ふとうせん」と読むとか、流通貨幣なのか
厭勝銭なのかとか、謎は深まるばかり。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E6%9C%AC%E9%8A%AD
不思議なのは、その和同開珎の鋳造は「加茂」で行われていたってのを2011年の木津のイヴェントで教えてもらった。
http://explorer.road.jp/excursion/shokugi/wadou_suzenzu/zezu.html

そんなことを考えていたら、日本テレビで「大河クイズ」なるものをやっていて、
平清盛のやった「業績」で「宋銭の輸入」ということを言っていた。
日本の実質貨幣経済が始まったのが「宋銭」の大量輸入が始まりだと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A8%E5%B9%A3
これを見る限り、やっぱりそんなこともないようで、流通貨幣・金・銀・物々交換などの関係はもう少し(いや、かなり)複雑な関係があったことは想像がつく。
調べてみると
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1437371164
(こういうの調べるのは、昔は「はてな」、今では「教えて!」なのかと思ったけど、検索でひっかかるのは「知恵袋」。歴史に強いウェブってのは、あるのかないのか?)

乱暴に言うと、近世までの貨幣の歴史はこんなことで流れが分かるのかという結論にしておく。
「和同開珎」
「富本銭」
「蓄銭叙位令」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%93%84%E9%8A%AD%E5%8F%99%E4%BD%8D%E4%BB%A4
「皇朝十二銭」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9A%87%E6%9C%9D%E5%8D%81%E4%BA%8C%E9%8A%AD
「撰銭令」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%92%B0%E9%8A%AD%E4%BB%A4
「宋銭」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%8B%E9%8A%AD
「寛永通宝」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%9B%E6%B0%B8%E9%80%9A%E5%AE%9D
「江戸時代のお金」
http://www.viva-edo.com/kahei.html
「圓」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%86_(%E9%80%9A%E8%B2%A8)

物々交換の不便さを解消するために「貨幣」という制度を取り入れようとするが貨幣は摩耗する。悪貨も増えてきて、銭の流通は停滞してしまう。もし、この貨幣制度が加速していたら、全然違う歴史があったのかもしれない。皇朝十二銭の次に、日本で鋳造された「貨幣」は「寛永通宝」まで待つこととなった。お金って何なんだという謎は深まるばかり。

租税回避

2007年に国税庁はamazonに対して140億円の追徴課税を行ったという報道が2009年にあって、払ってくれるんだと思って使っていたところでfacebookでこんな記事を見かけた。
僕がAmazonを使わなくなった理由
で、どういう結末になったのか調べてみたところ、wikipediaに書いてあった。
法人税の追徴課税は退けられたということだった。
フランス、ドイツ、ルクセンブルク、イギリスなどで課税については査察が進行しているのか、完了したのか・・・。

google、タックスヘイブンで31億ドルも租税回避
アマゾンどころではない。
税金を納めるということはどういうことか、こういう会社を許していいのか。
と思ってみてみると、
三大メガバンクは10年法人税を支払っていない
もう、なにがなんだかわからないことになる。
こんな状態で、
財政破綻寸線、消費税増税という状況なわけである。
日本国債の国内消化率が高いことが日本の財政破綻を一線でとどまっている根拠である。
東日本大震災の影響でこれを保てるのかどうか、不安が募る。




国債残高

2012年日銀が保有する国債残高
http://q.hatena.ne.jp/1326297817

日本政府の「国債」が国内消化されていることが日本の低金利の主な理由であり、日本国内で消化できなくなると「高金利政策への転換」「信用不安による円安への転換」など、いいんだか悪いんだかわかないことが出てくる。もちろん、困るのはここ20年くらいの日本政府の国債償還額
http://www.bk.mufg.jp/report/ecorevi2010/review100428.pdf