クジミン

クジミンの論理学入門

「ビブリア古書堂の事件手帖」(フジテレビ、2013年1月〜3月)で知った本である。

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ジャンルはライトノベルというものらしく、著者も本そのものも存在を知らなかった。
物語は見事な展開をしめしてくれて、
第2回は見逃したが他は大体見た。
第3回だと思うけど、中村獅童が出てきた回が秀逸だった。
レギュラーの「剛力彩芽」「AKIRA」「高橋克実」「田中圭」あたりが重要な役回りをしていて、そこに出てきたのが「中村獅童」と「佐藤江梨子」という濃い役者だった、そして、登場したのが「クジミンの論理学入門(青木文庫)」というかなり凝った話。
そもそも青木文庫の存在を残念ながら知らなかった。ま、知る人ぞ知る文庫であり、知っている人はかなりの人物であることは調べているうちに予想がついた。
そもそも、哲学が苦手な私は、そのたぐいのこと、マルクス経済学なるものを避けていた。少なくとも1988年(大学入学)から1992年までは、敢えてそのような社会思想とか論理学、哲学なるものと縁の無い生活をしていたようだ。
調べてみてびっくりしたことは、青木書店のその当時の思想的勢いのすごかったこと、ソビエトの考え方を知るための入門書として有名だったこと、青木文庫は廃刊となりソビエト社会主義の崩壊と共にそれら書籍は焚書にでも逢ったのか古本としてもみかけなくなったこと。
amazonはさすがで「2万円」で2冊売りに出ていた。2冊共売れていった。1万6千円で売りに出ていた。なかなか売れていない(2013年4月12日現在、13999円という本も売りに出ている)

で、日本の古本屋で探しても出てこない本はどうしたらいいのか・・・。
図書館で探せることに気がついた。
東京都中央図書館に在庫があることが分かった。やっぱり「日比谷図書館」にあったものが移転したものであるようで「閉架図書」ということも分かった。東京都中央図書館の本は「区立図書館」経由で借りることはできないようで、読みたければ「来い」ということらしい。で、通った。
3回通った。
3回目に気がついた。
図書複写郵送サービスの存在。
結局、3千円弱でなんとか形になった。読める状態まで整った。
そんなことをしているうちに、私の問題は「ウィトゲンシュタイン」に移っているんだけど。
大変な時代だ。読まないといけない文献が多すぎる。
なんと幸せなことだろう。

論理学入門

ビブリア堂の事件手帳
http://www.fujitv.co.jp/biblia/index.html

古書店に興味があるわけでもないし、剛力彩芽に興味があるワケでもないのだけど、
ついつい毎回みてしまっている。
その中で興味深く思ったのが
論理学入門 (1955年) (青木文庫)
kujimin

何が凄いかというと、本が見つからない。今まで私ごときが探しているような古本は「日本の古本屋」でたいていは手に入った。この本が手に入らない理由は「ソビエト」を知るための入門書として一時代を築いた本らしいということがその理由のようだ。なんと、amazonでは2万円で2冊出ていて、売り切れた。1冊16000円というものが2013年3月12日現在あるがこれもじきに売れるだろう。
東京都中央図書館に1冊蔵書がある(閉架図書なので見るには事前予約が必要)。これを見に3月初旬に出かけた。こんな本の対面をしたのは何年ぶりのことだろう。中扉・目次・第1章・あとがきをとりあえず複写してもらった。
1988年に渋谷東急プラザ裏手の古本屋で「筑豊の子どもたち」(土門拳)の写真集の現物を見て驚愕して・・・ただ、手元にあるのが5000円、本の値段が5000円で泣く泣く買うのを諦めた(わら半紙みたいな粗悪な、ヤケの入ったボロボロの状態なのに丁寧な包装だった。多分それ以来。

ソビエトという仕組み

つかってみようと思った

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