20世紀

20世紀最大の発明

1ヶ月ぶりにのった自動車
ついつい心地良いから2時間ほどドライブしてしまった。
ラジオを聞いて感心したこと。

なるほど、20世紀の最大の変革のひとつに「飛行機」というものがあるそうだ。
飛行機がもたらしたこととは、人間に「体験できる最高速度」をしらしめ、今までにない「視点」をもたらしたことで、人類の表現が大きく変革した。ということだそうだ。
突っ込みどころとしては、ナスカの地上絵はどうなんだとか、吉田初三郎の鳥瞰図はどうなんだとか、そういうことはあるけど、概ね賛同する話だ。ここで大事なことは「表現の先端にいる人」がその突き出た「体験」をしたことで表現が劇変したということにあるのだと思う。

一方、宇宙というものに対してはどうであろうか?
アポロ計画でアポロの宇宙飛行士となった人は帰還すると「宗教者」になる人が多かったというのを聞いたことがある(調べていない・そのうち調べようと思う)。宇宙というものを体験したときにどのような「知覚」「記憶」「表現」が変容するのかははっきりわからないが、どうやら劇変する何かがあるのだろう。
そこで「宇宙芸術」なるものが必然として登場するのだろう。

もっとも、1970年代とかには「薬物」による感覚の変容を表現する人がずいぶんといた(そうだ)。知らないとその超越した感覚の表現は「無理」とかそんなことを言っている人もいた。それが必要なのか、本当に素晴らしいのかわからない(ままだった)けど、「宇宙芸術」の場合はどのようなものになるのであろうか?
「選ばれた者」=「アーティスト」ということではないと思うけど、
柳幸典はアートとは「ポイントすること」と言っていた。これには大賛成で、人間は形ないものを共有することは難しい。「共有」「共感」できる形にすることが大事であると思っていて、そのための「ポイント」する作業はとても大切な行為なんだと思う。多くの人に共感できるかたちで「ポイント」することで、新しい「ことば」が生まれるのではないか。
「表現することば」がないことには私たちは何も共有することができない。
普通の人は今までに体験したことのないものは「すごい」「こわい」という言葉で片付いてしまう。実は「どう」すごい、「どのように」こわいということが大事であるんだけど、なかなかその表現ができる人はそうそういるものではない。
宇宙を体験した人がどのような「表現」を行うのか、行えるのかは興味が尽きない。山田五郎はラジオで「その言葉」を持つ人が宇宙にいかないと全然宇宙の理解が進まないのではないか?という疑問と危機を語っていたが、正しいかもしれない。
もちろん、そんな「表現」は無駄なものなのかもしれないし、そのコストは本当に人類が払うべきものなのかも考える必要なんだろうとは思った。

飛行機というと
パナマレンコ・山口勝弘思い出す。
パンナム=パンアメリカン航空のひびきが格好いいと思って名付けたっていう記憶がある。
山口勝弘は山勝工房ってのが淡路島にあって、そこを訪問した時にびっくりしたのはパナマレンコ的な空間だった印象を持っている。

宇宙芸術とは
http://beyond-spaceart.net/


Tokyo Remix Zoku(J-WAVE土曜日17:00〜)
http://www.j-wave.co.jp/original/tokyoremix/report/contents.htm