ウルトラマン

デウス・エクス・マキナ

天守物語で不思議なシーンがあった。
最後に、なんともならないところで、どこからともなく、仙人のような人が出てきて、物語を大きく転換して集結へと向かう。
舞台が終わってから「舞台裏見学」があって、その中で白井晃が「仙人がどこから出てくるのか分からない、不思議だ」ということを言っていたと聴いた。(それは誤解をしていて、白井晃が「仙人の出てくる場所が分からないという不思議」なのか「仙人が出てくる必然ということでの不思議」なのか、後者だと思っていたが、実際には前者だったろうという結論になる)なるほど、演劇には古くからその手法があるということを知ってちょっと感動。その演出手法は「
デウス・エクス・マキナ」というらいしい。
確かに、知っているところでは「大草原の小さな家」でもどうにもならないところで「神」が登場して救われるとか、3回くらいそんなシーンがあったことを思い出した。芝居の場合には機械仕掛けの箱から登場するってことがこの語源らしいんで、時代と共に変わってくるようではある。
「ウルトラマン」の最終回に洗われるゾフィとか、「ローエングリン」とか、「インディジョーンズ」なんかもそんなことにつながっているのかもしれない。日本古来(っていっても歌舞伎ってのは日本独自なのか、何なのかはよくわからない)最後に
どんでん返しみたいなところがあるのも同じ系統のものなのかもしれない。