ブルックナーの宇宙と打楽器ピアノ


ブルックナーのオルガンの和声がなるほど金管楽器に化けたのか・・・。
オルガン版はピアノ版と違ってなんとも、こんなにマッチするとは。
そりゃ、打楽器の出番があまりないってのももっともだ。
指揮者が演奏不可能と断ったのもわからないでもない。
オルガンで演奏して聞かせたら「!!」となったのではないのだろうか?
(いや、オルガンは押していると音が出続けるけど、人間は体力の限界があるから、やっぱり無理)

ブルックナーの変なところというと、
ひょっとすると「バッハ」なんかもそうなのかもしれないけど、
(バッハは速度記号がないから、演奏速度は違うし、楽器も違ったから現代とは随分違う音だったハズ)
同じ「曲」のハズなのに、同じ演奏をしていない、
そのことの究極の姿かもしれなく。
原典版・改訂版
ハース版・ノヴァーク版
改竄板・校訂版
順列組み合わせに加えて、金環を「倍管する」やら、バリエーションの多さこの上ない。


ブルックナー7番のピアノ版
なんか違和感がありありだ。
やっぱり打楽器は向いていないようだ。

なんと、マーラーの「復活」
の4手版なんてのもある。


古くはリストがベートーヴェンの交響曲をピアノ版に編曲している



ずいぶんとあるもんで、
ムソルグスキーの展覧会の絵をラヴェルが編曲したのはなるほど・・・。
今になって分かることも沢山ある。
「ピアノの方がいい、なんて簡単なことを言っていてはいけない」

ヴェートーヴェン交響曲リスト編曲全集なんていう奇特なものもある。意外と廉価だ。