1bitオーディオ

音楽リスニング革命

電子ブックリーダー
タブレット
色々実は手を出している。
電子インクはなかなかいい感じなんだけど「電車内」で読むには「目に辛い」
(暗いところだとちょいとピントが合わない)
そんななかで今一番の電子ブックリーダーは「KindlwPaperWhite」
バックライトが目に優しい。文字が綺麗。秀逸だ。
縦書きの美しさを改めて実感。


Kindleで買った「レイヤー化する世界」(新書版も買ってしまった)


第1部・第2部は歴史をあれだけはしょるとちょっと誤解を招く(それとも歴史認識がズレているのかは不明)
世界初の不換紙幣が元によるものは「歴史的事実」だが、今日の不換紙幣の概念とは違う。
世界初の不換紙幣の源泉は「塩」専売
日本の銀輸出は「銭」の輸入、金銀比率の変化によるもの(金流入が戦国時代は多かった)
(塩の専売による政府収入を担保としていたので、日本の江戸時代が「米本位制」であるような)
日本の銀と金の交換比率の変遷は大きなもので、近世日本は金の大保有国であることも事実。
とか、藩という概念は近世日本にはないという事実もまたある(藩ということばは江戸時代には(一部の人にしか)使われていなかった。○○国○○郡○○と往来手形には書かれていた)。
他にも
イタリア、ベネチア、ローマが何を表しているのかパラグラフ内でも読んでいてよくわからなくなる。これは著者が悪いというようりは出版社の編集の問題だろう。
Windows普及の裏にはIBMによるPCのATアーキテクチャの開放(MCIは囲い込みで失敗した)
とか、
清教徒革命以後のキリスト教の海外への不況活動、プロテスタントの原典主義の動向が曖昧(宗教=国家ということは欧州では重要なポイントだと思うので)
そして、ユダヤ・キリスト・イスラムの神は同一ということの欠如、これは今の宗教による対立を考える上で重要な概念であるハズだけど、一部の人しかその話をしていないのが疑問だ。

中国での仏教の衰退の分析、南伝仏教と北伝仏教の文化、いや、もっと多様に文化した仏教の難解さ、なぜ、日本にはこれほど仏教が残っているのか、そして、西海岸で「禅」が好まれるのか・・・。そもそも仏教はバラモン教の一邪宗であり、ヒンドゥー教はバラモン教が進化した姿。これらは現代社会を知る上でそれなりに意味があることなのではないか?

産業革命の本質、活版印刷技術の本質を軽く書きすぎている。
19世紀の発明に至る錬金術に触れていない。
帝国・帝国主義・民主主義・資本主義・社会主義・共産主義の用法が曖昧、揺らぎが大きい。
株式会社という形態(有限責任)出資の概念を無視しすぎている。
工場という資本に人間が縛り付けられるという事実を無視していっきに「場」の話に転じてしまった感が強い(記述が弱い)。
第一次産業革命と第二次産業革命も軽く書いているが、本質は「電気」なのか「化学」なのか「識字率」なのか、可能性の記述も曖昧で理解に苦しむ。

要するに
テトラッドの「回復」局面を語っている本ということか?
そもそも「株式会社」という形態が1602年にオランダで発生したことが産業革命への第一歩である(1799解散、国力の衰退とともに、覇権をイギリスに譲渡、1815年に再獲得したインドネシアの経営に専念)。

などと突っ込みどころはあるけど、第3部まで読むと、第三部で言いたいことを補完するための第1部・第2部ということなので、こういう突っ込みは本人も歓迎なんだろうなと思うので、敢えて公開させていただくことに。
必読の本だと思う。


一方、


一枚一枚問題を解き明かす様は、なかなか見事。
まだ途中までしか読んでいない。
スピリチュアルが重要な要素となっているあたりも、マクルーハンっぽい。
読むのに時間がかかるのは横書きだから。

1bitオーディオ

なんと、真空管アンプのポータブル版という矛盾したというか、なんというか。
移動時に真空管は破裂しないのか不安でならない。


一方、1bitオーディオもすごいことになっている。
SACDを聞く機会がないまま今日に至ったけど、
この録音技術と再生技術は音の概念を変えることは間違いない。
(MP3で満足している人には関係ない話)