流山ブルーバード
でっかい芝居だった。
そして、赤堀雅秋の魅力がようやくわかった
(作品は4本めかな・・・)
平成の、日本のカウリスマキなんだな・・・。
出てこようとしてるトロンポルイユ
http://www.europe-kikaku.com/projects/e36/
ヨーロッパ企画ワールド炸裂
ビルのゲーツやら、あれやこれやが満載だった。
絵画が動くってのは「オルセー美術館」にあった(映画)
ちょっと待ってください
http://www.cubeinc.co.jp/stage/info/nylon44th.html
ここのところ、ケラ作品にはあまり当たりに恵まれていないような気がする。
これをわかってくれとはおもっていないようなので、安心したけど、
不条理劇ってこんなことを言うのか、少し不安になってくる。
とはいえ、
水野美紀は美しく、気高く乞食役を見事なまでに演じきってくれた。
散歩する侵略者
https://setagaya-pt.jp/performances/201710sanposuru.html
よもや、これが10年前にあったとは・・・。
すごすぎる。
圧倒的な完成度だ。
田園にくちづけ
ホームドラマみたいな小さい芝居は好きではない
けれど、
これはまたまたなんと巧い、
こんな名作に補助席が出ていないなんて勿体ない。
http://www.bull-japan.com/stage/kiss/
ついに、葛堂里奈が1番目に名前が・・・
そして、山岸門人が、鹿殺し退団後初見。◎、こんないい役者だったとは。
そして、この芝居で謎の「うぃー」は、「出てこようとしてるトロンブルイユ」につながり、味の記憶を盗むなぞの生命体は「散歩する侵略者」へとつづく。
髑髏城の七人「風」
http://www.tbs.co.jp/stagearound/kazedokuro/
やっぱり、森蘭丸は水野美紀に限ると思ってしまった。
第1回横浜のサヘイジ〜立川左平次落語会〜
何はともあれ第1回というのは楽しいものだ。
この落語会に行ったきっかけは、
なんとtwitterでご本人からお誘いいただいたからだ。
立川流の落語を初めて聴いたのは、
「ゾンビ指南」(志ら乃)をシブゲキでゾンビフェスの一つでうっかり。
一応、あくび指南くらいは知っているので、どうなるんだと思いながら、
談志が憑依したかのような喋りになっちゃうの?とちょっと立川流を敬遠していたのも事実。
実際、談志が憑依しているような感じもしたけど、フツウに面白い演目になっていた。
枕もギリギリなのが舞台である必然を高めてくれていた。
その後、twitterで談四楼さんから「是非」とお誘いのことばをいただいたところに、
この左平次さんからの「お誘い」
1日悩んでお返事をしたら、⒌分でチケットお取り置きしますと。
すごいなこれは・・・。
と「左談次」と「左平次」を間違えていることに気がついて、
・・・
そのまま当日になって、
「あれ?」
左談次の弟子で、元談奈?あれ?談奈って二人いる?
当たり前の混乱をした上で、高座へと
感想はヤボなんだけど、
ま、是非第2回もやってほしいと思った。
それより、
左談次師匠の反対俥
こんなすごい高座をする人がいるとは・・・
枝雀がとか、雀々がとか、一之輔がとか言っている場合ではなかった。
TBSには「落語研究会」なる番組があるが、なんか堅苦しい感じで、敷居が高い。
そのラジオ時代の番組に時代はワープして
「反対車」について「全く内容がない」「ものがたりも矛盾だらけ」「オチも尋常じゃない」
一工夫してくれるに違いない。
という高座中高座仕立ての「オチまで事前に解説した上で」
演じるというすご技を見せてくれた。
(人によっちゃ「わからないということを配慮した上での」「ウラのウラ」をいく妙手だと思う。
あれを見せられてしまうともう。
又来ます。としか言えない。
二回目、3人の立川流はやはり「一癖も二癖」もあった。
百鬼オペラ「羅生門」
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/17_rashomon.html
シアターコクーンで飛ぶ女優というと
吉高由里子
成海璃子
そして
ついに「満島ひかり」まで・・・
堀プロの「宙づり」というと元祖は「榊原郁恵」なのかもしれないけど。
舞台の作りが「綺麗」
芥川龍之介の本を読んでいるのかどうか
黒澤明の「羅生門」を知っているのか
「検非違使」とか知っているのか
蜘蛛の糸を吊り下げる満島ひかりがいたのは「睡蓮」で「蓮」じゃないところとか、細かいところが気になるのはいやらしい。
で、大満足。
オペラにしては「音楽」がバラバラ(でもいい生演奏)
オペラだけに「始まりはバレエ」(って、パリかここは?みたいな)
幕があると舞台って感じ(だけど、2幕だとフツウの演劇っぽい)
鎌塚氏、腹におさめる
第一弾・第三弾が「ともさかりえ」
第二弾が「満島ひかり」
二階堂ふみかぁと思ったが映画「SCOOP」でいいヒロイン役を演じていて、
満島ひかりは「少女A」、二階堂ふみは「リンゴ殺人事件」
そして、大堀こういちのギター・・・。
満足いく2時間5分だった。
キャスティングに外れはない。
お見事!!
腹におさめるものは「〇〇〇」のことなんだろう。
http://mo-plays.com/kama4/
プレイヤー
鳥の名前
赤堀雅秋の舞台で一番だった。
絶望で終わらないことが助かった。
現実の延長にある狂気が見事だった。
いや、やっぱり全員の狂い方があまりに見事だ。
ということで、葛城事件をテレビで観る。
ドドンコ、ドドンコ、鬼が来た!
22日に観劇
時代背景がちょっと残念な感じなのはご愛敬で、
やっぱり壮大なドラマにしようとする限界みたいなものが見えてしまったけど、
(新感線の場合はテーマがぶれずに問題は個人の関係性に絞り込んでいるのが見事)
夏の風物詩、細かいところはどうでもいい。
これを観ないと夏を実感できない。
なんと、来年は・・・あれ、なんだっけな、壮大な演目を予定しているはずだ。
あ、違った「天守物語」だ・・・。
あんなに沢山の劇団員さん出番ないよなとちょっと心配になる。
入江雅人一人芝居「ヤング&ワイルド&フリー」
相変わらず泣かせてくれる一人芝居。
今回はゾンビは出てこなくて、
3作品
福岡3部作ともいうような、
なんとも壮大なスターウォーズが登場してくれた。
仕事の前にシンナーを吸うな
シティボーイズライブも随分と久しぶりだが、三木聡・作・演出によるものは17年ぶりのライブ
瓶蓋ジャム再び
ムヒからフリスクへ
破産者から薬物中毒者へ
窓を開けると大きな大仏の顔が一杯に・・・
繩から粘土に
どっちら狂っているのかわからない
・・・
知らないことを調べない勇気
・・・
べっぴん
とは
・
やはり、老人たちには40分くらいが限界で、
アフタートークとライスのコントを入れても1時間。
しかし、
三木聡が舞台を降りたのは、
当時色々噂があった。
三木聡と不仲な役者を使うか使わないかということで、シティボーイズの3人が役者をとった説なんてのもあった。
アフタートークで楽日の打ち上げで斉田しげるに三木聡がダメだしをしたという話題が出てきた。
「セリフ覚えないならもう脚本書きませんよ」
斉木しげるさんは、「覚えていないんだよなぁ」と。
三木聡は「松尾スズキさんにそれは人格そのものの否定だよと言われた」
きたろうさんは、それについて語り始めようとした。
続きはどうやら舞台裏なのか、打ち上げなのか、そこで続くようだった。
ゲストを「前座としてやらないで、おまけとして」
しかも、笑えない、泣けるコントとは・・・。
クヒオ大佐の妻
(映画)クヒオ大佐
の続編なんだろうか、
http://owada.sakura.ne.jp/play/index_files/adf0b030c27312f16c33c8d75847dc2a-229.php
コーカソイドっていうコンプレックスって確かに日本人にはあるかもしれない。
で、この演劇は
岩井秀人が主張する(セリフはちゃんと覚えていないから私のことばで)
フィクションってのはなかなかリアリティがない中で、知り合いの話だと俄然盛り上がる。
でも、そうそう知り合いの話ってのはないから、
知人の話を「ネタ」にするといい・・・
って「ワレサワレノモロモロ」そのものじゃないか?!
すごいぞ・これは・・・。
と緊張したのだけれど、
残念ながら、以後はダラダラと続く。
で「クヒオ大佐の妻」
宮沢りえの魅力意外には、
ハイバイの力に圧倒されるのと、
水澤紳吾(多分初見)
あ、するってぇと、役者さんには罪はない。
(ケラさんが良くも悪くも芝居を知らないって書いていたけど)
出ている役者さんは感じているんだろうな。
ちゃんとカーテンコールしているのがいいお客さんたちということで。
天の敵
なんとも壮絶な芝居だ。
2時間10分
息つく間を与えてくれない。
ウェブにはこう言葉が
完全食を求めて生き延びた男をめぐる物語。2010年初演の短篇「人生という、死に至る病に効果あり」を長編化、フルスケール版にて、お送りします。
ライターの寺泊は、食事療法の取材中、戦後まもない1947年に「完全食と不食」について論文を書いた医師、長谷川卯太郎を知る。その卯太郎の写真が料理家の橋本和夫に酷似していたことで、寺泊は二人の血縁を疑い、橋本に取材を申し込む。菜食の料理家として人気を博す橋本のルーツは、食事療法を推進していた医師、卯太郎にあると考えたのだ。
「いや …… 長谷川卯太郎は私です。今年で122歳になる」
7年前には「イキウメ」なる集団を見ていなかったようで、
この後「太陽」他の作品が続いているということで、
集大成ではなくて「原点」だったというのが意外ともいえるし、納得させられるとも思う。
・人類の進化(≒多様化)
・何かを犠牲に何かの能力が拡大する
・人類共通の欲望とか何なのか
しかし、現実は「フィクション」を遙かに凌駕するところに来ている。
と思っていたが、イキウメだけは常に時代の半歩以上先を行っているようだ。
安井順平
浜田信也
盛修二
この3人は鉄板で
森下創
大窪人衛
この2人のすごい当たり役に感動・・・。
伊勢佳世
がいないのは残念でならない。
が
小野ゆり子、太田 緑 ロランス、松澤 傑、有川マコト、村岡希美
の5人は見事だった・・・。
そして、結末を迎えるにあたって、村岡希美じゃないと成り立たない見事な・・・。
(2007年の芝居を見てみたかった・・・)
髑髏城の七人「花」
もし、機会があれば、是非、自腹で行っていただきたい劇場。正直馬鹿にしていたところもあったけど、ありゃお見事。
昨今、バーチャル歌舞伎とかなんやら言っている話がありますが、井上歌舞伎はここまで来ています。TBSとIHIの奇抜な発想はいのうえひでのりなしにはこの偉業をなし得なかったと思うし、その偉業のルーツには「つかこうへい」があり「劇団☆新感線」の37年の歴史の上での偉業なんだとは思う。
この舞台装置をどう使いこなす人が来年以降誕生するのか・・・。やっぱり「コンテンツ」は重要なんだろうけど、そのコンテンツを支える「器」はイノベーションの基礎なんだと確信した「IHIシアター」を堪能した夜の感想。
360度の舞台空間をどう「割り振るか」が演出家の腕のみせどころであり、客席が動いているときには「効果音」が必須なようだった。更に変な方向で変な音がするんですが、その理由はエンディングで明らかになります。っていうのは「水」をあそこまで使えるのは「すごい」の一言。
他所の劇場であれちゃったら、入り禁止になるんじゃないかな・・・。舞台であれだけの「雨」と「水」が使えるなんて・・・。それでも他の舞台は「濡れていないので安心・安全」なんだろう。
あと、
「カーテンコール」がすごいことになりる。
カーテンコールは「最後の舞台セットで」するしかないわけだけど、全部の舞台セットをぐるりと回ってくれる「特典」があるわけだ。こりゃすごい。りょうの早替わりもさすが・・・。
(残念なことに「帰路」との関係で最後の位置が決まっているようで・・・)
そうそう、
「白鳥の湖」が大音響で流れる。
(兄者(つかこうへい)に対してのオマージュかなと勝手に思っている)
あと、
清野菜名が頑張った・・・・
ストーリーが細かいところが変わっていたけど、見くらべてみて、うーん、新作の方がいいな。
見事だった・。
名作はなんどもやって、なんども改訂してください。
白蟻の巣
すごいものを見てしまった。
ちょうど前の週には「不信」を池袋芸術劇場で見た。
どちらも「夫婦」を巡る話
時代が違うこと、
モロモロ違うことは多々あれど、
大道具が突然動くという共通項目があった。
あと
なんで平田満なんだろうと、前半に思ったことは、
休憩後に急速に意味が深まる・・・。
そして、村川絵梨が・・・。
村川絵梨というと「歌姫」を思い出す。
一番の驚きは、三島由紀夫がこういう戯曲を書いていたということだ。
猟銃の「井上靖」以来の驚きだ。
三好十郎といい、日本の昔の戯曲も捨てたものではない。
不信〜彼女が嘘をつく理由
優香がよかった
段田安則は流石
栗原英雄・・・いい役者だ。
衝撃の結末にびっくり
予想を裏切ってくれた。
歴史ものでなくても出来るんだ・・・。
密室じゃなくても芝居になっていた・・・。
新しい局面に来たようだ。
安心
http://natalie.mu/stage/news/207341
http://kokusandai1go.wixsite.com/kokusandai1go
国産第1号「安心」楽日公演を堪能した。人数が違うのだけど、野沢尚の「ひたひたと」又は鵺的の「荒野1/7」を思い出すその背筋の凍り付くようなすごい世界を堪能させていただいた。
なんといっても、2人でダンスをしているシーンのキレキレな踊りっぷりに涙してしまいそうになった。物語の構成もなるほど凄まじい。破綻なくああまとめるのはかなりの腕だ。
第2回公演が楽しみだ。
今のところ、2017年観劇のBest1。
一つだけ残念なことは、
市岡拓の演技が補遺かの5人についていけていないこと。
もし彼が別の役者さんだったら・・・。
いや、そうなると他の役者さんが死んでしまうかもりえない。
矛盾の部屋の出来事なんだ。
生きている時間
見事だなと感心したのは、
1/30だけ命を搾取されているという話。
60年を人生とすると2年・・・。それは徴兵の年数なんだ。
とか
時間が多くなるということは「相手が遅く見えること」とか、相対性理論の話か?
とか。
そういえば、生物の心拍数はどれも実は一緒だって話をきいたことがあるのを思い出したり。
見ていてわかったのは、
落語の方が密度が濃くて、
演劇の方が密度が低い。
密度は別にその価値を語っているのではないことはこの舞台でも語っていた通りだ。
色々気がついたことが沢山あったんだけど、
家に着いたら忘れてしまった。
あ、そうそう、
エンディングで「アメリカンニューシネマ」みたいな終わり方にしなかったのは、
多分、続編を「倉持裕」か「上田誠」にということなんだろうと思うことにした。
陥没
「陥没」であることは何ら明示されなかった。
ケラワールド満開でありながら、
話の表層は明るいコミカルなもの。
元ネタは「夏の夜の夢」なのか、
「天国から来たチャンピオン」
「素敵な金縛り」
・
・
・
贅沢な役者陣に、贅沢な舞台、
贅沢な観客
3時間20分の長編演劇
「グッドバイ」(小池栄子だけですけど)
「奇っ怪—遠野物語」(山内圭哉と瀬戸康史)
「タレントとマネージャー」は(虹とマーブル)
「ブロッケンの妖怪」(生瀬勝久と高橋恵子)
がぐちゃってなった感じだけど、
ケラ色が強くて。
足跡姫
「いい火加減だ」「許す」
そんな一言のために延々を芝居をするものがあった。
この足跡姫も相変わらずのグダグダな一連があったんだけど、
「最後のシーン」のためだけに。
「十八代目勘三郎」
このことばを言うがためだけの
歌舞伎の芝居
「the bee」を75分で演じた野田秀樹が
色々な事情で2時間を超える演劇もやるもんなんだなと、
シミジミ思う。
しかし、どうしても不思議なのが、
あの有名な「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲
なんで、これを使ったのか。
確かに、叙情的でもあり、リアリズム文芸運動からの原作であり、これで一躍有名になったマスカーニ。
三角関係のもつれの泥沼劇。
単に耳に良い感じだから使っただけなのか、
何なのか。
興味は尽きない。
と、ここで毎日新聞は江川紹子の記事を見つけた。
「やがて初代の猿若勘三郎の肉体も消える。だが消えても、消えたのに消えることなくずっと続いてみせる」「二代目、三代目・・・・・いやもっと、六代、七代、ううん十二、十三、十四、十五、十六、十七、十八・・・・・」「そこできっと、姉さんのひたむきさは生き返る」
2001年8月に初演された「研辰」で使われていたそうで。勘三郎襲名披露で2005年5月の再演でも「研辰」は上演したようだ・・・。やっぱりそんなことだったんだ。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」は「田舎の騎士道」、なるほど、そんなこった。
(足跡姫ではなくて、こちらのサビの「使い回し」だったわけだ)
キャバレー
http://www.parco-play.com/web/program/cabaret2017/
すごい舞台だった。
長澤まさみがしっかり唄っていた。
おいしい所はMC石丸幹二が持って行っているが、それはいた仕方ない。
こんな話なんだとは意外だった。
小松和重と秋山奈津子の大人の恋とそれを阻む政治というよりは、いやいや、そんなもんじゃない。
てなことでパリからタイプライターをもってベルリンに行って、
タイプライターを売ってパリに帰りたい。