いのうえひでのり

髑髏城の七人「極」

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福士誠治、流星涼、清水くるみ
右近健一、河野まさと、吉田メタル、川原正嗣
三宅弘城、梶原善
たちへの感謝の回ということなんだろうか。
カーテンコールの不満が一気に吹っ飛んだ。
多分、このぁいは川原正嗣への感謝の回なんだろうな。
七人目だ誰なんだって前半どぎまぎしていた。

近松心中物語

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原作者は、三好十郎の弟子という言い方でいいのか?
1979年の初演のときにはどんなインパクトだったんだろうか。
やっぱり、私には「蜷川幸雄」は理解できないないのかもしれない。

井上節は随所にあった。
池田成志の怪演も健在
小池栄子も絶好調
宮沢りえのこの’使い方は何だ?
真様・・・。「もふもふ動画投稿お待ちしておりま〜す」と、聞こえてしまう。
いしかわさゆりの曲の使い方が雑なのが気になる。

で、
カーテンコールはカッコイイなぁ。流石だ。
初めてこの中劇場で見たのは「髑髏城の七人」
舞台最奥部から全役者が何度も走ってきた。
今回は逆に消えていった。
流石
それだけは感心。

あと、これは明らかに主役は「池田成志」でしょう。
というか、最後の坊さんが出てこなければこれはもう、時代錯誤も甚だしい。
今伝えるべきメッセージはそこだけだもんな。

髑髏城の七人「花」

もし、機会があれば、是非、自腹で行っていただきたい劇場。正直馬鹿にしていたところもあったけど、ありゃお見事。
昨今、バーチャル歌舞伎とかなんやら言っている話がありますが、井上歌舞伎はここまで来ています。
TBSIHIの奇抜な発想はいのうえひでのりなしにはこの偉業をなし得なかったと思うし、その偉業のルーツには「つかこうへい」があり「劇団新感線」の37年の歴史の上での偉業なんだとは思う。
この舞台装置をどう使いこなす人が来年以降誕生するのか・・・。やっぱり「コンテンツ」は重要なんだろうけど、そのコンテンツを支える「器」はイノベーションの基礎なんだと確信した「IHIシアター」を堪能した夜の感想。

360度の舞台空間をどう「割り振るか」が演出家の腕のみせどころであり、客席が動いているときには「効果音」が必須なようだった。更に変な方向で変な音がするんですが、その理由はエンディングで明らかになります。っていうのは「水」をあそこまで使えるのは「すごい」の一言。
他所の劇場であれちゃったら、入り禁止になるんじゃないかな・・・。舞台であれだけの「雨」と「水」が使えるなんて・・・。それでも他の舞台は「濡れていないので安心・安全」なんだろう。
あと、
「カーテンコール」がすごいことになりる。
カーテンコールは「最後の舞台セットで」するしかないわけだけど、全部の舞台セットをぐるりと回ってくれる「特典」があるわけだ。こりゃすごい。りょうの早替わりもさすが・・・。

(残念なことに「帰路」との関係で最後の位置が決まっているようで・・・)
そうそう、
「白鳥の湖」が大音響で流れる。
(兄者(つかこうへい)に対してのオマージュかなと勝手に思っている)
あと、
清野菜名が頑張った・・・・
ストーリーが細かいところが変わっていたけど、見くらべてみて、うーん、新作の方がいいな。
見事だった・。
名作はなんどもやって、なんども改訂してください。

乱鶯

なんと、劇団☆新感線の脚本を倉持裕が
もう、ストーリーは
無法松の一生と・・・・
色々な物語が一つになって、
3時間40分を退屈させない。
そして、

踊り
がない。
ってのは、宮藤官九郎の脚本以来かもしれない。
終わり方も、見事だった。
そして、稲森いずみの誕生日の回に見られてよかった。
ネタふりと回収
3つのエピソードを収束させたエンディングは本当によかった。

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橋本じゅんの一番好きな役は、「冬の絵空」の大石内蔵助だ。
大東駿介は劇団鹿殺しのキルミーアゲインに続いてすごかった。

熱海殺人事件

「うん、いい火加減だ」
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断色

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http://www.dan-jiki.jp/

おにぎり旗揚げ公演とは似て非なる作品に仕上がっている。
麻生久美子にあそこまで卑猥なことばを連呼させるのはさぞかし気持ちいいだろうし、
田中哲司もうらやましい・・・。
前日みた「おぼんろ」と重なってなんともやるせない気分に。

向かいに「成海璃子」がいたような気がした。

今ひとたびの修羅

今ひとたびの修羅
http://www.siscompany.com/shura/

なんといっても「いのうえひでのり」が「新国立劇場中劇場」で演出するということは「髑髏城の七人」を思い出すワケで、芝居にはまってしまった大元凶であって。

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とにかく宮沢りえが綺麗だ。
男は任侠もの、女は女郎役をやらせると力量がわかると言っていた人がいたが、まさに「適役」。
おつかれさまと言いたい。
宮沢りえが舞台奥まで歩いて行くシーンにぐっときた。
(髑髏城の七人では舞台挨拶で奥から50メートル走をして、挨拶していた)

シレンとラギ

久々の中島かずき脚本の劇団☆新感線いのうえ歌舞伎。

劇団新感線の芝居を見るようになったのは「髑髏城の七人」(青髑髏・赤髑髏)という2バージョンを続けて上演したとき以来。もっとも、水野美紀目当てで観に行ったわけで、あまり新感線フリークというわけでも、ミュージカルも、大きな芝居も(小さい芝居も)興味があったということではなかった。

舞台が綺麗なこと、水野美紀が男前なことに惹かれたけど、一番の感動は「舞台挨拶」の格好良さだった。圧倒的だった。いまだに、あの舞台挨拶を越える舞台はない(笑)。

この会の新感線の舞台は(私の中では)2つめの転換点だった。
1つめの転換点は舞台装置の革命が起きた時代があった。
舞台装置には「プロジェクション」を多用してテクスチャ-を変化させるというすごい技を見せてくれた。昔(1995年頃)ジョージコーツパフォーミングアーツという団体がやったマルチメディアオペラなんてものがあったけど、まさに、そんな感じのものを完成度を高めたそんな感じ。
http://www.bara-samu.com/


今回の舞台は、その、青髑髏のような「新国立劇場中劇場」のような贅沢な舞台装置がないことを逆手にとってなんだろうけど、単純だけど「ぐっとくる」舞台への「入り」「出」を作りだしたんだと思った。

で、
永作は細い・小さい・可愛いそんな40歳・・・。今回の役も、とある事件(仕事)から20年たって・・・。もう一度ミッションが下った。というところから。
そこでその使命を果たすべく、門をくぐる・・・・「どーん」とタイトルが出てくる。
ここで号泣しそうになってしまった。
始まって15分くらいか・・・。
満足して思わず帰りそうな。
流石、いのうえ歌舞伎。

今回は「唄」「踊り」は控えめというか、第一幕にはなかった。

で、衝撃の事実が発覚・・・!!!
役者の動きが止まり、幕が下りた。
ここまでの注目するべきとことは
・高橋克実(ごだい様・・・後醍醐天皇)
・三宅弘城(二代将軍・・・足利義詮)
の圧倒的な役者ぶり。
よかった。ここで満足してはいけなかった。この2人の出番は第二幕で爆発するのだった。

第二幕になって
壮絶な結末に向かっていった。
ラギの運命や如何に・・・・。

エンディングは多分、今までの「いのうえ歌舞伎」とは違うのかなと感じた。
安っぽいことばでいうと「希望」というものが加えられたかのような気がする。
いままでのいのうえ歌舞伎はどんどん「墜ちていく」という作りで、そこに
救いは求めない潔さがあったような気がするが、いや、そうでもないのか?

私の満足度としては
永作が可愛かったことと、
石橋杏奈が可愛かったことが◎。
いや、そこはとても大事なところであって。

藤原竜也扮する「ラギ」の永作博美扮する「シレン」への愛
古田新太扮する「京極」の娘への愛
この辺が物語りの重要なテーマとなっている。
中島かずきは仮面ライダーの脚本も書いていたみたいで、
そこに、それまでの「罪」と「贖罪の思い」、親子の愛と、人としての愛そういうことが見事に交わって、どん底の中で明日への希望を持てた終わりに大満足なわけだ。