吉田剛太郎

ツインズ

何故買ったのか、理由はわからない。
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http://www.parco-play.com/web/program/twins/
正直、残念ながら、木曜日にみた「TUSK TUSK」に圧倒的に負けている。
演劇は「この世にないこと」を演じられることが魅力なのに、
現実が芝居を超えている。それを隠した分だけ曖昧に、そしてそのテーマは演じる必要がないのではないのか?(日本では)

「渚にて」と「2001年宇宙の旅」を足したような、
そして、遺産相続話は「犬神家」なのか?
家政婦も出てきて、
要素は揃ったみたいな・・・。

斬新なところは
「Life」で「食べる側と食べられる側では食べられる側が実は勝者ではないか」
という一節があった、それを熱く語る「吉田剛太郎」の独白シーンはかなりグッときた。
あと、
コーヒー
ボンゴレビアンコのパスタ
パエリア
食べ物の香りがする芝居「おにぎりの『断食』以来」かな・・・

海をゆく者

鈴木京香の芝居を初めて見た。
この芝居の初演が昭和年というのはおどろきだ。
そして、
日本の家がなんと暗いことか。
そしてたかだか100年とかを伝統とか呼ぶ、
先祖様の祟り、罰当たりなどという名の下に様々な可能性を縛り付けていたのか、
そして、人道とかそういうこと関係なく、
しかそ、お金というものを軸に人がここまで動いてしまう。
夏目漱石の本でも「人」を金の価値で計るみたいな描写があるが、

舞台を一杯一杯に使っている「がらんどう」な空間がいい。
照明は絶妙。
日本家屋の暗いところが見事に描写されている。
「家」という嫌らしいところを「江口のりこ」「鈴木京香」「高橋克実」と「白石加代子」
の関係を描くことで見事な2時間半の芝居となった。

闇の使い方が巧いのは「舞台」としては当然なのか。
柱を効果的に使っているのも印象的であの柱が動くと「イキウメ」になってしまう。
経済劇+家ということを描いた点では「トーキョー・スラム・エンジェルス」に通じるものがある。
物語の作りとか諸々見ると、
真船豊なる作家のすごさがひしひしと伝わってくる。

最高の山場は、鈴木京香と白石加代子の2人のシーン、鈴木京香のめまぐるしい表情の変化。素晴らしい。
高橋克実が「ダメな人」役で、「新感線でゴダイゴ天皇役」をやっていたあの迫力がないのが「見事」な裏切り。
裏切ってくれるというのも舞台の醍醐味だということを教えてもらった。

itachi
http://setagaya-pt.jp/theater_info/2014/12/post_376.html