鎌塚氏、腹におさめる
第一弾・第三弾が「ともさかりえ」
第二弾が「満島ひかり」
二階堂ふみかぁと思ったが映画「SCOOP」でいいヒロイン役を演じていて、
満島ひかりは「少女A」、二階堂ふみは「リンゴ殺人事件」
そして、大堀こういちのギター・・・。
満足いく2時間5分だった。
キャスティングに外れはない。
お見事!!
腹におさめるものは「〇〇〇」のことなんだろう。
http://mo-plays.com/kama4/
磁場
なんとなく、竹中直人には、今一つの印象がある。
が、これは良かった。
倉持裕の脚本もほぼ、外れない。
(たまに外れたことはある)
http://mo-plays.com/jiba/
何かあったな・・・
と思ったのが、
わかった。
「砂の女」
だ
まさに、あの蟻地獄のような・・・。
そう、それをここでは「磁場」と呼んでいた。
最後のシーンのすごさに「!!」となった。
家族の基礎〜大道寺家の人々〜
まるで「ガープの世界」を見ているような、
といいつつ、今まで見た「倉持裕」作品が散りばめられて、
なるほど、シアターコクーンはそういう思い入れのでる場所なのかもしれない。
(おぼんろの座長がシアターコクーンを目指していますと言っていた、今回、倉持裕はコクーン初登場ということで)
鈴木京香は「鼬」もすごかったけど、今回もすごい。
そして「夏帆」が見事。
エンディングにはホロリと・・・。
3時間50分の大作。
満喫した。
乱鶯
ブロッケンの妖怪
http://www.tohostage.com/brocken/
初めての「シアター1010」
1010人入るのか、千住なのか、そこはわからない。
千住で降りるのは何年ぶりだろう。
めっきり綺麗な町になっている。
前週に行った王子神谷から千住にはバスが出ているから、
似たところに2週連続行ったのかもしれない。
ブロッケン現象とパラレルワールドと、倉持ワールド炸裂。
一人二役というか、あっちの世界とこっちの世界にいる人と、
こっちの世界にしかいない人と、
なかなか見事な演出だった。
佐々木希の衣装七変化がよかった。
千住まで行った甲斐があったというもの。
PPPPの役者で固めたのではないのもお見事。
(虹とマーブルは団員が七変化していたのが圧巻だったけど、今回はそのバリエーションとして)
「パラレルワールド」を持ってきたのは見事だ。
ドッペルゲンガーに出逢ったら「死ぬ」というのがあるが、
この場合同時に2人は出ることはできない、
と思ったら、妙技があった。
流石、NHKのコントで鍛えられたのか・・・・。
(1)一端引っ込んで、人が入れ替わる
(2)映像で遠景に登場させる
(3)出張中とする
(4)そっちの世界にはいないことにする。
倉持裕と竹中直人の会とは違った(2016年追記)
ワンダーランド
休止となる
http://www.wonderlands.jp/archives/26608/
私が投稿させてもらったものはこちら
http://www.wonderlands.jp/archives/category/a/owada-tatsuo/
DULL-COLORED POP「夏目漱石とねこ」
◎目の前の相手に直情的表現することが苦手な表現者「漱石」、複雑な心は坊ちゃん時代から
「谷賢一」演出の演劇をいくつ見たか数えてみた。初めて見たのは2010年のサンモールスタジオでの「国道58号戦線異状ナシ」(再演)の演出以来だった。結構見ていることがわかった。Théâtre des Annales『ヌード・マウス』(2012年1月@赤坂レッドシアター)、『モリー・スウィーニー』(2011年6月@シアタートラム)、第11回公演『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』(2012年3月)、第12回公演『完全版・人間失格』(2012年11月)、「俺とあがさと彬と酒と」(2012年12月)、第13回本公演『アクアリウム』(2013年11月)、第14回本公演『音楽劇・河童』、「証明/Proof」(2012年6月)(2014年5月)、Théâtre des Annales vol.2『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン…(中略)…の事実にまつわる物語』(注)(2013年3月)、「最後の精神分析 フロイトvsルイス」(2013年10月)、Théâtre des Annales vol.3「トーキョート・スラム・エンジェズルズ」(2014年11月)。随分と観てきたものだ。
彩の国さいたま芸術劇場/ホリプロ「わたしを離さないで」
◎大きな芝居を小さな劇場で上演したら、小さな劇場で上演された芝居を大きな劇場で上演したらと妄想しながら
彩の国さいたま芸術劇場は開館して20年。新国立劇場中劇場、神奈川芸術劇場より長い歴史を持つ有数の大劇場だということに少し驚きをもって会場に向かった。実はこの演劇チケットを買ったのは「農業少女」で好演した多部未華子が脳裏から離れなかったからと、倉持裕脚本であることがその理由。蜷川演出、カズオ・イシグロ原作にはあまり惹かれてはいなかった(というよりはその事実をヒシヒシと感じたのは会場に着いてからだった)。
muro式「グラフ~その式を、グラフで表しなさい、~」
◎器用な客演役者と不器用な主演・演出・脚本家による3つのコント
着々と大きな劇場に移っていくmuro式。第1回は見ることができなかったが(チケットは買っていた)、第2回以降、欠かさず見に行くようにしている。今回で初回から4年が過ぎているとのことで、それなりの回をこなしているようだ。ムロツヨシなる役者の存在を知ったのは映画「サマータイムマシン・ブルース」だった。しばらくの間「ヨーロッパ企画」出身の役者だと勘違いしていた(それほど、当時は違和感がなかったというか、個性が薄かったというか)、次第にムロツヨシの存在は、濃いのか、薄いのかよくわからない謎というか、異様な役者という実感を持つようになっていた。
ギンギラ太陽’s 「翼をくださいっ!さらばYS-11」
◎3つの仕掛けは東京地方公演を福岡にいる気分にさせてくれた
2005年の再演となったこの芝居には、普通の芝居に慣れた者には意表をつく3つの仕掛けが待ち受けていたのである。
プロペラ犬「マイルドにしぬ」
◎「死」をテーマにした連作コント集 持ち味出した水野美紀と河原雅彦
テレビから舞台へその活躍の場を変えてきた水野美紀が脚本家と演劇ユニットを立ち上げたという不思議な舞台を見る機会に恵まれた。テレビタレントが様々なサイドビジネスをする例はあれども、テレビタレントがお金を儲けると副業としてレストラン経営などをする人が多いそうで、それをとあるタレントは、そんなノウハウも経験もないことに手を出すくらいなら、映画監督をやった方がまだ似たジャンルのことをやっているのだから、許されてもいいのではないか?というようなことを言っていたのを思い出した。
ペンギンプルペイルパイルズ「ゆらめき」
◎妄想を増大させ狂気の階段を昇る
マンションの一室で、まるで田舎の寄合所であるかのようなにぎやかな家庭で繰り広げられる「永年の友人」と「知り合ったばかりの友人」が夫婦に降り注ぐ些細な事件を大きな妄想により大事件に拡大させている、まさに、狂気の階段を昇っていく2時間の舞台であった。
鎌塚氏振り下ろす
鎌塚氏シリーズ第三弾
まるでインディ・ジョーンズシリーズのようだ。
ついに「親(ベンガル)」も出てくるし。
見事なコメディ
しかし、このコメディ示唆するものがあまりに重くて。
そろそろPPPP復活してほしいと思ったら、チラシに入っていた。
http://mo-plays.com/kama3/
わたしを離さないで
世界のニナガワによるカズオ・イシグロの小説の舞台化
脚本は倉持裕という贅沢な
でも、
原作に勝った負けたはいいたくないけど、
原作に忠実に舞台化を試みてよかったのでは?
多部未華子はいい女優だ。農業少女以来だけど、ぐっときた。声がきれいだ。
現代能楽集VII「花子について」
片桐はいり/西田尚美/近藤公園/小林高鹿/宮河愛一郎/黒田育世
[作・演出] 倉持裕
見事だった。
能と狂言ってこんな感じなのかと感心した。
酒とつまみ
OFF・OFFシアターに行くのは初めて
通常では選ばないだろう作品をつい見に行く。
作・演出が倉持裕
ナイロンの村岡希美、おにぎりの池谷のぶえ
その3人がなにをやるのか気になってみた。
まさかの仕掛けで、実は登場人物は5名。
あと3名は「見えない」「聞こえない」
でも「椅子」は動く。
階段の音は聞こえる。
どこまでが本気でどこからがギャグなのか。
私にとっては「ホラー」と感じた。
最高の2人芝居だと思った。
鎌塚氏、すくいあげる
舞台は船上にとかわっていた。
三宅弘城はそのまま
タマキング、広岡由里子は前回同様の登場となっていて、
ちょっとしたシリーズ化を狙ったものなのかもしれない。
見ていて、タイタニックとローマの休日と・・・。
いや、それは悪い意味ではなくて、ちょっと心地いいまでの物語になっていた。
そして、六角精児の器用さというか、くせ者ブリも発揮されて楽しい130分だった。
昨年、「鎌塚氏放り投げる」というシリーズ第一弾があった。
なんといっても、見所は「ともさかりえ」のメイド服姿。
これだけメイド服の似合う女優もいないのではないか?
というか、メイド服の「絵」のイメージはなんとなくともさかりえっぽい感じである。
今回の「満島ひかり」
私はあまり興味のない女優だった。
去年の今頃やっていたテレビドラマでなんとも暗い訳をやっていて、そのイメージのまま本多劇場に出かけることとなってしまった。
途中で、
満島ひかりが豹変するシーンがいくつかある。
その変幻ぶりに魅惑されてしまった。
特に、ティアラをかぶったシーン、髪をくしゃくしゃにしてソファに座るシーン、ラウンジでマイクを前にするシーン、物置から出てくるシーン、ミコノス島に上陸するシーンに惚れた。
この分だと、この鎌塚氏のシリーズはあと5話くらいできるのでは・・・いや、三宅弘城は、メイド服の似合う女優とライフワークのようにこの芝居を続けてくれるのではないか?という期待感で一杯である。
と思うと、そんな質問が知恵袋にあった。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1120698261
第三弾が楽しみで仕方ない。
綾瀬はるか
夏帆
及川奈央
あたりでお願いしたい。
満島ひかりが「ローマの休日」のアン王女(では全然ないんだけど)だんだん、そんな風に見えてきてとても満足。舞台挨拶で「あ、満島ひかり」と再認識してちょっとがっかりするような。でも、とても綺麗に、そして、中森明菜の唄がよかった。思わず拍手をしてしまった。
ベルが鳴る前に
「ベルが鳴る前に」
作・演出:倉持裕
出演:小林高鹿、ぼくもとさきこ、玉置孝匡、近藤フク、吉川純広、奥菜恵 ほか
今までみたPPPPの芝居で一番登場人数が多い芝居だ。(客演だけど)やっぱり、奥菜恵はいい。とてもいい。今回の芝居は一人(タマキング)以外は、一人二役だったようで(大体正しいと思うんだけど自信はない)、そのどちらの役も「華」があってよかった。奥菜恵芝居は、阿佐ヶ谷スパイダースで見たのだけれど、それも抜群だった。役者ってのはいい演技ができればそれでいいんだって思った瞬間だった。ベニサンピット最後の講演でなんかそれもあいまったということもあるのかもしれない。
基本、芝居は役者がよければそれでいいんだけど、この芝居、シナリオもなかなか見事な作りで、乱暴に言うと「ゴドーを待ちながら」「走れめろす」「渚にて」「ノアの方舟」とか、いろいろな話がSFと神話とがあいまってできあがっているようで「イロアセル」と似た匂いがあった。
「ホムンクルス(錬金術)」vs「科学技術」、「知らないことの幸運」vs「知っていた上での間に合わない」「自分の目標のために邁進」vs「困っている人を助けながら生きていく」、「選ばれた人」vs「全ての人を」、あたりが、この芝居の構成要因かと思う。で、いつ来るかわからないその日のために「万端の準備をしておく」「全力でやりきること」が・・・。もっとも、見事なオチがあって、帰りの電車では、後ろの男性が「あれはないだろう」と言っていたのも半分賛成・半分苦笑という感じ。
舞台セットには「ロベルトの操縦」同様、主題が真ん中にあって・・・。この舞台転換には痺れた。そして、そのスピード感を出すために「街灯」を動かす様が見事だった。そして、タマキングが最後置き去りにされるところに妙技があった。なかなかいい大道具さんがいるもんだ。
いつあるかわからないことのために「指名されて待機」するという狂気。生き残るための2つの行動と、それを取り巻く2つのリアクション。この辺はいい加減に描いていることにも好感が持てた。