陥没

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「陥没」であることは何ら明示されなかった。
ケラワールド満開でありながら、
話の表層は明るいコミカルなもの。
元ネタは「夏の夜の夢」なのか、
「天国から来たチャンピオン」
「素敵な金縛り」



贅沢な役者陣に、贅沢な舞台、
贅沢な観客
3時間20分の長編演劇

「グッドバイ」(小池栄子だけですけど)
「奇っ怪遠野物語」(山内圭哉と瀬戸康史)
「タレントとマネージャー」は(虹とマーブル)
「ブロッケンの妖怪」(生瀬勝久と高橋恵子)
がぐちゃってなった感じだけど、
ケラ色が強くて。

夕空ははれて〜よくかきくうきゃく〜

新作を見ることができなかったのは残念。
しかし、この人の不条理劇のすごさは感心した。
ここまで不条理だと時代を超えて不条理でありつづけられる。
いや、やっぱり現実の方が脚本を越えた感は強い。

しかし、仲村トオルはいつからこんないい役者になったんだろう。
(舞台で見る限り確実に「イケメン俳優」改め「怪優」の域に達している)

奥菜恵はやっぱりすごい。緒川たまきは私にとっては視野の外の人なのでノーコメント。
で、この芝居が私にとっての最後の「青山円形劇場」となる。
またこんな劇場が復活して欲しいと祈るのみだ。

yuzorahaharete