シブゲキ

ゾンビフェス THE END OF SUMMER 2018

細かい説明がこちらにあった。
https://spice.eplus.jp/articles/205559
第一回と違って、完成度が抜群にあがった。

1夜だけのフェスだからできるものなのか、一夜だけでは勿体ないのではないか。
などなど思ってしまう。

ニューレッスン

Pasted Graphic
ジョンソン&ジャクソン4回目なのか・・・。今まで見たなかでの最高傑作かもしれない。
アフタートークでナンセンスコメディのナンセンスを説明しちゃうのは「反則」なんだろうけれど、
いとうせいこうの引き出す力はすごい・・・。
そして、多分、今回の作品を堪能したんだろうなと思う。
アフタートークで「池谷のぶえショー」でいい。
と、いとうせいこうが指摘したのは同感だ。
大倉孝二にあれだけいじられる演出家ってのもすごい。
宝物を見つけた気分。
確かに、明治の文豪みたいなそんなイメージのナンセンス演劇だった。
シティボーイズライブを継承するのは「ムロツヨシ」かと思ったが、こっちが一歩リードって感じがしてきた。
(競ってはいないだろうけれど)

窓に映るエレジー

jj

https://www.youtube.com/watch?v=yiT6aNovR_0#t=12

意外なことに、オチが「河童」と同じような・・・。
ジョンソン&ジャクソンは、大倉孝二とブルー&スカイによる、演劇コンビネーションです。
一回目の今回は、村岡希美、池谷のぶえの盟友二人に加え、池田成志氏を迎える事に よっても拭いきれない、目新しさの無い布陣で臨む。
うるせえ!目新しさなんか知るか!さあやるぜ、毒にも薬にもならない芝居を!
見逃すな! 俺達が困るから! そうだろ!
ジョンソン&ジャクソン(大倉孝二 ブルー&スカイ)

一人ゾンビ芝居作品集

入江雅人グレート一人芝居アウタースペース☆1 「一人ゾンビ芝居作品集ーSUMMER OF THE DEADー」
8月31日1夜限りの「真夏の夜の夢」

iriesummerogthedead1

・映研のゾンビ
Life of the Livingdead
・月夜のゾンビ
・夏の心の叫び
・ピアニカ前田ライブ
・帰郷
これだけのものを1回限り。
入江雅人が伝説の人となった.

入江雅人

theatredesannales

2013年3月29日(金)~4月7日(日)
Théâtre des Annales(テアトル・ド・アナール)
『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行─およそ語り得るものについては明晰に語られ得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならないという言葉により何を殺し何を生きようと祈ったのか?という語り得ずただ示されるのみの事実にまつわる物語』
作・演出:谷賢一
変人か、偉人か?狂人か、天才か?志願兵として前線にいたウィトゲンシュタインが、 暗号混じりの文章で日記帳に書きつけた『論理哲学論考』の草稿、そこから浮かび上 がる、軍隊生活、死との戦い、「仕事」への責務と欲求、愛、そして自殺の誘惑。かの 有名な「語り得ぬことについては人は沈黙せねばならない」という言葉の裏に隠された ウィトゲンシュタインの真意と祈りを、戦火の東部戦線という背景が炙り出す、 Théâtre des Annales第二作。

見事な作品だった。正直、まだ沈黙せねばならない状態だ。

デカメロン21〜或いは、男性の好きなスポーツ外伝〜

結成20周年記念講演第一弾
ナイロン100℃ 39th session
「デカメロン21 〜或いは、男性の好きなスポーツ外伝〜」


最近私の中では「ソビエト」ブームなんだけど、ケラリーノ・サンドロビッチと名乗るだけあって、
ショスタコーヴィチのジャズ組曲第二番
プロムナード・オーケストラのための第6曲:第2ワルツ
が頻繁に使われていた。

エロいと片付けるわけにはいかない何かがここにある
望月綾乃がやっぱりいい。

[入江雅人グレート一人芝居]マイクレイジー サンダーロード

入江雅人一人芝居に行くのは2回目。

2011年10月29日に観に行っている。
http://www.owada.org/play2011.html

「プロローグ(人形との漫才) 」
完璧な登場シーンから
茂木健一郎のブログはうざい・・・というネタへ。
「100 」
ラーメン100杯を「ボレロ」に合わせて食べる闘い。
「デストロイヤー(作:古田新太) 」
ラーメン屋の主人の言うことが次々と現実になっていく。初めは「占い」のようなものだったのがやがて「預言」に・・・。そして。
「富士そばの友人(作:赤堀雅秋) 」
バイト仲間が誕生日祝いに来てくれた。初めて開く誕生日会。テレながらも喜ぶ中年の喜劇。
「スーパーカーナビ 」
こんなカーナビ欲しくない?!
「一人朗読劇「いつか見た青い空」 」
書簡小説の究極の姿がここにある?
「さらば 劇団 松田優作 」
松田優作といえば「なんじゃこりゃ」か?
「Run For The Dream(作:ブルースカイ) 」
独身看護師女子寮管理人になるのが夢だった男がユニコーンに導かれたその道は。
「ブロークバックマウンテン 」
地球に隕石が落ちてくる、そのときに思い出した高校時代の出来事。そして、思い出の山に登山をする。
人に与えられた使命とは?甘い缶コーヒーを山頂で呑む至福のひととき。

2時間半に渡る大一人舞台。
前回のゾンビネタの予告は本編は見ることなく終わった。
とはいえ、前作以上に力の入った作品が次々と登場した。

作・演出・主演と一人でやっているから迷っているようだけど、
これだけの「クオリティ」そうそう見られるものではない。
もっと気楽にやっていいんじゃないか?と思うけど、
そのこだわりが49歳ってことなんだと思う。
同世代ってこともあって、一つ一つが身に染みる。

となりのライブハウスの音漏れとかあまりきにならない。
一人で全部やるのはやっぱり大変だから、新作は一つは自分で、あとは他の人にもらうとか、一人芝居は最後だけにして、あとは2人芝居にするとか、もう少し気楽にやって年2本を目指してほしいって思ったのは他の人も一緒なのではないかと・・・。

ユニコーンが私の背中を押してくれたそんな気がした。

持ち主、登場

ナイロン100℃ side SESSION #11
作・演出・出演:大倉孝二、峯村リエ、村岡希美、KENTARO!!、ブルースカイ
声だけ:生瀬勝久

うっかり買って見てしまった。
思い出したのは、竹中直人の会とか、中島らもの「桃天紅」とか、プロペラ犬「ネガヒーロー」とか、役者がやりたいとこういうことになるのか・・・。というような苦々しい思いもありながら、無事1時間50分は終わった。
そりゃもう、大倉孝二と峯村リエと村岡希美を見たくて行っているわけだからそう、細かいところは文句言うことはない。
最後に出てきた娘がかわいいくてよかった。
最後の「ベンチ」のシーンはシュールでいいんだけど、その必然性が薄いのがちょっとご愛敬だったり、あそこまで「古典」を入り交じらせながら「大化の改新」となって、話がとっちらかってしまうのは残念。そりゃ、大倉君ではなくて、藤原君だったら「なるほどぉ」となるわけだけど、こうなると殆ど妄想が病んでいるのか?というような状態で。
始めに出てきた「tomorrow」のオチが見えてこないあたりに、ちょっと不満がある。
文句がつい出てきてしまったけど、そりゃ、普段はあの完成度の「ナイロン100℃」の芝居をやる人たちなわけだから。
峯村リエの「えげつないヘアヌード写真」是非見てみたい。
とはいえ、#11はすごい。次回に期待という思いも強い。

で、シブゲキは座席がなんか変である。開演後に入場されるのはやっぱり勘弁してほしい。
3名ほど周りでうろうろされたが、ちょっと迷惑を越えて腹立たしい。

ネガヒーロー

プロペラ犬第四回公演「ネガヒーロー」

プロペラ犬公演は第1回から行っている。

旗揚げ公演「マイルドにしぬ」(200711 - 12月 作・楠野一郎、演出入江雅人、客演・河原雅彦
2回公演「ジャージマン」(200811 - 12月 作・楠野一郎、演出・福原充則、客演・設楽統バナナマン) 玉置孝匡(ペンギンプルペイルパイルズ))
3回公演「サボテニング」(200911 - 12月 作・楠野一郎、演出・倉持裕ペンギンプルペイルパイルズ)、客演・福田転球 猫背椿大人計画))
番外公演「アウェーインザライフ」(20106月 作・楠野一郎、演出・河原雅彦、出演・水野美紀 村上知子森三中) ソニン 小林顕作宇宙レコードコンドルズ) 伊藤明顕 市川しんぺー猫のホテル) 木野花

第4回公演はかなりそれまでの様相とは違っている。そもそも、水野美紀は
OCNで月1のエッセイを発表している。1年近くにわたって「桃太郎を執筆」していたので、ひょっとしてという予感があった「作:水野美紀」。こうなると「プロペラ犬を支える楠野君はどうなる?!」ということが心配である。
作者が舞台に出るというのは大きく2つのパターンがあると思っていて、ひとつが「詫間孝行」的「俺様」脚本。もちろん、脚本は自分を主役として一番光る形で描いている。これはこれで心地良い。他の役者は(多分)たまったものではないのだろう。でも、客は満足できる。そして、あれだけ「泣ける芝居」を作れる詫間孝行はすごいと思う。
ちょっとひねった形なのが「丸尾丸一郎」。出ているけど「演出はしない」。主役ではない(重要な役だけど)。
で、一番変わっているのは「長塚圭史」であろう。完全な脇役で登場している。
アフタートークとか、ボクたちの時代とかで長塚圭史が話しているのを見る限り、その芝居の空間で立ち会いたいということらしい。ボクたちの時代で「市川染五郎」「北村有起哉」と鼎談しているのを見て謙虚なのか、自己顕示欲旺盛なのかよくわからなくなったのは2011年の12月頃の話。
で、今回はプロペラ犬初の、水野美紀が主役ではない芝居。しかも、番外編同様、一編の物語となっている。オムニバスを見せてくれるのでもいいのに、頑張っちゃった感がひしひしと伝わってくる。

とにかくプロペラ犬については「いい」「悪い」ではなくて、水野美紀のアツイ思いを受け止められるかどうかにかかっている特殊な「舞台」だ。いや、これは舞台というよりは「生き様」なんだと思う。
第1回の入江雅人が演出となったことは、入江雅人の人生にも色々な与えたようだ(プログラムにはそうあった。2011年11月に入江雅人の一人舞台を見たが、なんでそんなことを再開したのか、劇団も再開したとか・・・)。
入江雅人=ウッチャンナンチャンファミリーということは分かっていたけど、ああ、こういう人なんだと、入江雅人を知ることができた、とてもいい舞台だった。その舞台をみたのも「シブゲキ」だった。
プログラムによると入江雅人は(も?)プロペラ犬旗揚げ公演に「アツイ」ものを感じたようで、第1回旗揚げ公演以降に、忘れていた何かを思い起こされたようだ。

で、肝心の本編は、2時間15分くらいのちょっと長めの舞台だった。
実力派俳優を配して、「根がヒーロー」は着々とすすんでいく。
根がをネガティブと受け取るとちょっと展開に誤解が生まれる。いや、ネガティブなことも充分に物語には登場している。

あれだけの配役に物語りがあるのだからそれをオムニバスにして、本編の暗転代わりに使って、展開すればいいのに、なんか、IOHの芝居みたいな流れにしてしまったのはちょっと勿体ない気がする。そして、話自体は、入江雅人一人芝居の最後のネタを思い起こさせるようなものがある。いわゆるストレートな芝居。もちろん、日本一のアクション女優だけに、殺陣はたっぷり。水野美紀と前田悟のアクションシーンは「恋人はスナイパー」以来のいい感じ。そして、この前田悟は寡黙で雄弁な語り部として大事な役割を持っていた。

第5回も楽しみだ。
(もっとも、今回の客入りは次回への大きな課題となるような気がする。立ち見も出るほどの客入りになると思い込んでいた私にとっては、意外な空席に意表を突かれた)
これだけ熱い思いをもって演劇(の全て)に関わっている女優は他に知らない。
(補筆:なんて書いていたら、
1月29日のTBS情熱大陸に登場予定と)。