木南晴夏

テキサス

http://www.parco-play.com/web/page/information/texas/
作:長塚圭史
演出:河原雅彦
出演:星野 源、木南晴夏、野波麻帆、岡田義徳、福田転球、政岡泰志、伊達 暁、吉本菜穂子、山岸門人/湯澤幸一郎、河原雅彦/高橋和也、松澤一之

なんかそうそうたるメンバーが出ていて、個々の出演者はとてもいい感じ。
前日に見た芝居が濃かったってこともあって、今日はちょっと薄れてしまった感がある。
ともあれ、動物電気の政岡泰志は服を脱いでいるからってことだけではなく、存在感が多きい。その割には物語の重要な役割はなかったような。福田転球は、さすが関西の最終兵器といわれるだけに(誰が言っているかはしらない)最後に見事なオチを見せてくれた。なんとなくそんな予感もあったんだけど、流石。
伊達暁はやっぱり、政岡泰志が脱いじゃったから脱ぐタイミングを逸したのか?そこはポイントじゃないんだろうけど。そして、山岸門人は良い役もらったなぁ。あの不気味さは鹿殺しで鍛えたものが見事に開花したかんじがする。
吉本菜穂子、基本的に彼女のやる役のような女は嫌いで(笑)その嫌いな女を見事に演じているということでやっぱり凄い女優なんだと思う。本谷有希子が大事にするのも分かる気がする。
高橋和也、実はこの人はよくわからない。すごい存在感と、物語進行上とても重要な役割を担っていた。あの濃い顔、整形をしていない、闘鶏のライバル、そして・・・。ジャニーズ(男闘鼓組のメンバー)だったらしいんだけど、いやはや、すごい。6児の父ってところでも尊敬してしまう。
松澤一之は予想通り、岡田義徳も予想の範囲、野波麻帆はなるほど。いい役だけどそれだけか?
125分の舞台はあっというまというほどあっさり進むものではないけど、それなりのテンポで楽しめるのかもしれないけど、実は終演後「どんより」感があまりに強い。日曜日に見る(べき)芝居ではなかった・・・。
ただ、これだけ一人一人の役者がしっかりしていると見ていて楽しい。
10年前の作品の再演らしいんだけど、やっぱり2011.3.11以降に見るべき、やるべき芝居なのかどうかというところでちょっと残念な感じ。
ともあれ、お気に入りの役者さんが沢山いたことと、女優目当ての私としては「木南晴夏」という女優を発見したことで収穫ありということとする。

この感じ・・・。
モーリー・スウィーニーの翌日にベッジパードンを見たあのときと同じかもしれない。
(谷賢一がすごいってことなんだろう)