三三一之輔二人会

落語を聴くにはむいていないホールで

Pasted GraphicIMG_4019

柳家三三春風亭一之輔二人会

IMG_1922
IMG_1921

雀々の逸品vol.3

http://hanashi.jp/schedule/20160416
IMG_1862IMG_1864
博多天神落語祭りの対談で、一之輔が三三の「芸」をうらやましがっていたのが分かった。
「蛙茶番」こいつは面白い。
しかし、三三でないとこの面白さは出なかろう。
銭湯・長屋・芝居小屋
全部風景が浮かんだ・・・。

「平林」
は池袋演芸場で聴いたのと「オチ」が違った。
道を間違えたのではなくて、訊く人を間違えましたの方が良かった。

春風亭一之輔独演会

生一之輔は2回目
IMG_1611IMG_1567
IMG_1612
高座とはまさにこのことかというくらい高いところから落語を
寒い冬にお寺で聴く落語・・・なかなかいい感じ。
芝浜も生で聴いたの初めてで、
どちらかっていうと味噌蔵のような方が私も好きな噺だ。
だけど、年末には「芝浜」聴いて年越しってのがツウのようだ。

池袋演芸場

「池袋演芸場」
http://www.ike-en.com/index2.html

林家なな子 平林
古今亭志ん陽 壺算
蜃気楼龍玉 強情灸
三遊亭歌る多 宗論
柳家小ゑん ぐつぐつ
古今亭菊太郎 替わり目
金原亭馬生 けいこ屋
桃月庵白酒 松曳き
話を覚えていて、家に帰って調べる。なかなか苦労した。

しかし、演芸場に行くなんてのは「ついでで見たことはあるんだけど」初めて(独演会は何度か行ったことがある)。松曳きは2014年博多天神落語祭りの録画で白酒の演目を見ている(同じ人だけに覚えていた)。他は知らないものばかり。正直、どの演目も面白かった・・・。初めての寄席が「池袋」ってのは「ない」と誰かが言っていたけど、確かに濃い。なんか、客層も特殊みたいで、200人くらいの席は満席だった・・・。これだけ楽しんで2000円。映画やばいじゃんと思ってしまった。
終わって出ると、夜の部の列ができていた。

雀々の逸品vol.2

前回三鷹で「おい、君、失格!」を見た。
2014年のベストだと思っていた。
今回のもすごいんだけど、
なるほど、時間がこの人のテーマなんだということはわかった。
今回は「相楽樹」という若い女優がすごいことがわかった。
この子のために作ったのか(違うのはわかるけど)・・・。
みたいな。

しかし、結成15年で26回目の公演とはすごい。素晴らしい。
1500円の記念プログラム買いました。お布施です。
1995

できれば岡田あがさにはああいう役じゃなくて、ちゃんとした演技をしてもらって、たまにああいう演出を与えてあげて欲しいというのは私の密かなる希望である。山岸門人の予想以上の(というか、鹿殺しではああいういい役を貰えていないのが残念というより、ああいう演技をできるのが発見だったそんな気分)。パラレルワールドとパラレル舞台、そして、20年と100年後が交錯した、後半は作りが雑になって残念な、もっといい舞台になったんだろうにでも、面白かったというそんな舞台だった。ともあれ、相楽樹、まだ20歳ならこの先楽しみである。なんといっても、舞台女優に若い人が圧倒的に少ない(気がする)のは残念なので。

うちーなー妄想見聞録vol.25

うちな~妄想見聞録Vol.24

hujikiihayato
実はこのネタは昔やった・・・。
と思っていたけど、随分「改編」されていた。
藤木勇人の琉球落語。
初めて聞いたのは「ボード事件」
日経新聞でみかけて観に行ったのだった。

今年は山之口獏生誕110年、没後50年ということで演目として決めていたようだ。
お題は3つ。
初めは漫談+ネコの話、元ネタは
ネコの皿
2つめはヨイトマケの唄ダイナマイトで漁をする・・・電線を川につけて漁をするなんてのも聞いたことがある。
ヨイトマケの唄は聴いただけでなけてくるのはなぜだろう。
最後は山之口獏と泥棒の話。

落語を藤木勇人はうっかり「書いた」と言ってしまったけど、
落語は「創作」としても「書いてはいけないのではないか?」
と思ったのと、落語としては聞き手の想像力に任せず話すぎるような気がして、
高い望を言うのは失礼なんだけど、面白いだけにもう少し(だけ)練っていただくと、
面白い話だけに、観客は3倍増すること間違いないと。

桂雀々独演会『春の地獄まつり』

ゴドーは待たれながら
http://www.geigeki.jp/performance/theater019/

godo-ookura

いとうせいこう作・きたろう
によるマボロシの作品がなんと大倉孝二・ケラリーノサンドロビッチによって実現。
悪くないんだけど、やっぱり「得るものが何も無い」と大倉孝二が言うだけけのことはある「不毛感」がある。
これをやったきたろうさんの映像って見てみたいと思った。
でも、それ以上でもそれ以下でもないような気がする。

ウチナー妄想見聞録VOL.23

ウチナー見聞録、藤木勇人の「琉球落語」のワンマンショーである。
前回は一昨年にあって「南島妄想見聞録」と言っていた。
プーテンさんの話だった。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1534719406&owner_id=14373

初めてこの人の存在を知ったのは
「パイナップルツアーズ」だった。
あまりに酔狂なこの役者にびっくりしたものだった。

そして、日経新聞夕刊に出ていた「ボード事件」の話・・・。
「異聞ボード事件」
を下北沢駅前劇場に観に行くこととなった。

2回目は「山之口獏」
3回目は「阿賀島の日本兵の投降秘話」
4回目は糸満出身の夏子の話の「海人草」
・・・
以来、2010年まで毎年出かけることとなった。
2011年にはこの妄想見聞録はなくて、秋に3回ほど1夜限りの舞台があった。

今回は2年ぶりに「中野MOMO」に帰ってきてくれた。
なんか、この妄想見聞録を聴くと「夏」になったという気分になる。

で、
今日の舞台は

ゆんたくトーク(時事ネタ)
民主党がオキナワから消えてしまったって話から、おもむろに、

本土復帰40周年のネタに移行する。
1セントネタ
小遣い稼ぎでパラシュートたたんだり、
切手集めたり・銀貨集めたり・・・
島民一丸となってこげば鹿児島に近づくのでは・・・
40年というトキの移ろいと、歴史を面白く・楽しく語ってくれた。

スライドで「シーサー」
の変遷を紹介して

オキナワが誇る「琉神マブヤー」
http://www.mabuyer.com/
ネタからの「ゴーヤ」からの「ヘチマ」ネタへ。
なかなか深い話で・・・。

と休憩。
今日の琉球落語の演目を知らずに来た。
今日のネタは「ボード事件」の話だった・・・。
と、始まってみると随分と変わっていて、
いやはや、この10年ほどで随分と「進化」しているんだと、終わってちょっと涙が。

残念でならないのは
MOMOのどっかから「どっかんどっかん」足音?
携帯から流れる音楽?
最前列の子どもはちょっと辛いと思うんですが・・・。
これだけの演目を3000円ってのはオトク以外の何者でもないのに、空席が・・・。
勿体ない。もっと正しく広めて、会場を埋めて欲しい。いや、埋めてあげたい。
(というか、なんで埋まらないのか?前回までは満員だったのに・・。時代が変わったのか、いや、1年休むとこういうことになるのか?)
明日まで。

で、最後に今回の琉球落語でちょっと感動したのは・・・
このボード事件は「記録に残る最古の米軍兵士による婦女暴行事件」というのがその特徴であり、オキナワを知る上で色々と勉強になった話だった。
前回はベッテルハイム宣教師の話が中心にあったような記憶があるんだけど、今回はテンペストのモデルとなった板良敷ペーチン、度慶次(とけし)カマの登場シーンがメインになり・・・。
下げで「一番弱い立場の女性(手込めにされた女性ウミトゥさん)」への配慮が足りなかったことを詫びての終演となったこと。