MAKOTO
王将三部作を見られなかったから、
久しぶりの長塚作品ということになる。
いつの間にか、
阿佐ヶ谷スパイダースは「劇団」となって
劇団員には「中村まこと」「村岡希美」「富岡晃一郎」が入っている
どうやら、劇団、劇団員増殖計画というのが演劇業界でブームなんだろう
http://asagayaspiders.com/member.html
劇団が大きくなると
「プレトーク」
「バックステージツアー」
とかちょっとしたサービスができるようになるのは「◎」だ。
バックステージツアー本編を忘れるほどよかった。
で、本編は。
南部高速道路みたいな、赤堀雅明ワールドみたいな、
「散歩する侵略者」(イキウメ)「田園にくちづけ」(ブルドッキングヘッドロック)を思い出した。
でグルリとまわって「完」という感じ。
はたらくおとこ
阿佐ヶ谷スパイダース
初めてみたのは「桜飛沫」だったと思う
水野美紀と真木よう子が出ていた時代劇。
まだ「激しかった頃」の長塚圭史
10年ぶりの再演とのこと
見ている人の多くは「10年」という月日で変わった。
演劇の持っている怖さを超えた恐怖と向き合っている。
今、私たちが求めている演劇とは「笑い」「救い」であるのかもしれない。
時代を超えた演劇もある一方で、見る側を選ぶ、見る側の心の問題を整理してから臨む必要のある、
そういうテーマがあることを知った。
とはいえ、
「許す」
この一言のための2時間20分
「いい火加減だ」に次ぐ名作だ
そして、
トラックの突っ込むシーン、そして、タイムスリップ、
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あかいくらやみ
「あかいくらやみ 〜天狗党幻譚〜」
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/13_akaikurayami.html
長塚圭史の時代劇、7年ぶりだそうで、そうなると前回見たのは「桜飛沫」ということなんだろう。
水野美紀・真木よう子が似た風貌だなぁと思って見ていたのを思い出す。
水戸というと納豆・梅・水戸芸術館・筑波山・・・
そうそう、徳川慶喜は水戸徳川だったかな・・・。
というところでこの物語は関係してくる。
丁度見に行く前の「ボクたちの時代」で白石加世子が南果歩に「かよちゃん」と呼ばれ、すごい迫力のある女優だと感心していたところ
すごい役で登場した。
そして、原田夏希が綺麗でよかった。
物語はなかなか・・・原作を一度さらったおかねばならない。
そして、史実も。
長塚圭史の作品は???
ということが実はままあったが、
「浮標」(藤谷美紀が綺麗だった)
「南部高速道路」(真木よう子・黒沢あすかがすごかった)
に次いでの3連続の◎。
原作・作・演出・出演
この4つをこなすってのはやっぱり限界があるのではないか?
原作があるものを舞台化する才能はすごいんだなぁと感心。
で、例によって舞台はとても綺麗。
この綺麗な舞台ってのはそうそうできるものではなくて、ついつい「かきわり」歌舞伎調なものになりがちな日本の舞台で気持ちいい。
原作は「魔群の通過 天狗党叙事詩」山田風太郎(ちくま文庫)