安部公房
安部公房の冒険
2014/08/31 /13:00
90分といういい感じの芝居。
何で買ったのか覚えていないけど、10日くらい前にCorichで予約した。
チケットの席番号が「手書き」というチケットは初めての経験かもしれない。
安部公房の小説には大きな興味があったんだけど、
安部公房の人間を知ることで謎が20くらい解けた。
もっとも、この芝居が実話なのかフィクションなのかは知らない。
http://alotf.com/stage/abekoubou/
・エチュード方式はヨーロッパ企画の十八番だと勘違いをしていた。ダムタイプもVoyageはその方法で完成させたと聞いていたけど、なるほど。ルーツはこういうことなんだと知った。
・安部公房は「舞台」みたいに小説を書いていた。「空飛ぶ男」は「教科書」と「文庫本」では結末が違っていたのは「そういうもんだ」ということではなくて、演劇に魅せられていたからだということを実感した。
・なんであの無国籍な感じがあるのか不思議だった。コスモポリタンという意味が「満州」にあるということをなんとなく知った。もっと勉強しないと。
・芸術って何なのか。なんで「演劇」に興味を持ったのか3つくらいヒントをもらった。
・フォーレの「夢のあとに」の弦楽四重奏版はすごい・・・。ピアノを邪魔だと思ったのは初めての経験(CDを探してまわって、チェロ・ヴァイオリン版は見つかったのだけど、弦楽四重奏版は楽譜しか見つからなかった)。
・佐野史郎、初めていい役者だと思った。冬彦さんを連想させるシーンもあったけど、いい役やったなと。
・安部公房の本をあまり読んだことがない人にはグッとこないような感じらしい。あと劇評もあまりいい感じじゃないんだけど、私は絶賛したい。人生を変える名作と呼びたい気分。