テアトル・ド・アナール

従軍中の若き哲学者・・・(以下略)凱旋公演

凱旋公演
3回観てもよかった
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従軍中の若き哲学者・・・(以下略)

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トーキョー・スラム・エンジェルス

tokyoslumengels
経済劇・・・大きなテーマと小さい話が入り交じったいい話。
舞台演出も「円形劇場」の最後を彩るいい感じ。
相変わらず「谷賢一」は外さない。

なんとも皮肉なことを落語で言っていた。

ウィトゲンシュタイン

theatredesannales

2013年3月29日(金)~4月7日(日)
Théâtre des Annales(テアトル・ド・アナール)
『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行─およそ語り得るものについては明晰に語られ得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならないという言葉により何を殺し何を生きようと祈ったのか?という語り得ずただ示されるのみの事実にまつわる物語』
作・演出:谷賢一
変人か、偉人か?狂人か、天才か?志願兵として前線にいたウィトゲンシュタインが、 暗号混じりの文章で日記帳に書きつけた『論理哲学論考』の草稿、そこから浮かび上 がる、軍隊生活、死との戦い、「仕事」への責務と欲求、愛、そして自殺の誘惑。かの 有名な「語り得ぬことについては人は沈黙せねばならない」という言葉の裏に隠された ウィトゲンシュタインの真意と祈りを、戦火の東部戦線という背景が炙り出す、 Théâtre des Annales第二作。

見事な作品だった。正直、まだ沈黙せねばならない状態だ。

ヌード・マウス

テアトル・ド・アナール第1回公演「ヌード・マウス」
すごい芝居に出会った。

谷賢一の演出は
「国道58号戦線異状なし」「モーリー・スウィーニー」に次いで3回目。ただ、「脚本谷賢一」は今回が初めて。青年団演出部に所属しているとか、活動もそこかしこで見かけるのだけど、なかなか見る縁がなかった。今回も「手塚」さんに教えていただいて、「プロペラ犬」楽日チケットを手放してまでして(演劇の魅力を教えてくれたのは水野美紀で、実際、私の場合「女優目当て」で見ているだけである。脚本とか、男優とかには基本興味ない)、観に行ったという私にとって、これはかなりの覚悟というか事件である。
無理すれば二本立てで見ることも可能だったけど、そういう芝居ではない予感もあり、「
プロペラ犬・ネガヒーロー」は前の週に行った。

今、9年前の「思い出」を発掘するという「事業」を抱えていて、色々なことに気がついている、今日この頃。
昨日の「青春漂流記」「ヌード・マウス」と続けて「過去」「未来」ということについてとても重要な示唆を与えてくれる芝居だった。 もう少し詳しく言うと「過去」「未来」というものは、人間の脳が作り出している「妄想」であり「想像力」であり、その「思い出」もしくは「妄想」なるものは自分の脳内に形成されるものであると結論づけてしまうとそれでおしまいだけど、他人とどう共有できるのかということが大事なんだということが段々わかってきた。
このヌード・マウスの脚本は、脳科学の諸々について随分と詳しく説明がなされている。前回の、モーリー・スウィーニーは翻訳劇とはいえ、両方に随分と深い関係があるのは間違いないだろう。いや、単に谷賢一が、そういった脳科学「Predition」に対して「Postdiction」という不思議な現象があることが脳科学の進歩で分かってきている。人間が

それはともあれ「ヌード・マウス」
山本亨・佐藤みゆき
の演技に痺れた。

イキウメの「太陽」なんかも、似た傾向の話なんだと思うけど、コピーチラシにあるとおり「ジュール・ヴェルヌ」は19世紀にあれだけのSFを書いた。ヴェルヌの想像はほぼ、20世紀に実現した。人間の想像できるこは「実現できる」
まさに、その通りで、今、想像することを放棄しすぎてしまったのかもしれない。それは量子力学が台頭したからなのか?
そう、そんな「確率論」の話は
http://kakuritsuron.sub.jp/
これはこれでなんと挑戦的な芝居だと感心したんだった。
更に、去年の春には「夏への扉」の舞台をみたのだった。
http://www.youtube.com/watch?v=18UTlFfU8tY&noredirect=1

SFの切り開く未来を今、語るべきなんだ。
そんなところに、若い才能を振り向けるべきんだんだなと、今ではそう思うようになった。
コピープログラムを見てきになったことがあって「ドラマトゥルク:野村政之」とあった。
ドラマトゥルクって「時代考証」とか「校閲」とかそんな立ち位置なのか?と思っていたけど、これはちょっと違うようだ。これまた調べてみないと・・・。ドイツに始まるこのドラマトゥルクという職業は現代のメディアにおいても必要な職業であるなということに気がついた。
こういう芝居が今後も「テアトル・ド・アヌール」ではこれからも続けて欲しい。

谷賢一次回作は
Dull-colored Pop Vol.11
くろねこちゃんとベージュねこちゃん
3/14〜4/8 全国6都市ツアー
3/14〜18 アトリエ春風舎
東京・新潟・仙台・京都・大阪・広島・東京
稽古場公開
仕込み公開
執筆公開
は結構緻密に
ウェブで公開されている
http://www.dcpop.org/index.html