井上道義のショスタコ
すごいものを見せてもらった。
あれ、いつの間にか
12番はCDが出ていた
http://www.michiyoshi-inoue.com/2018/03/_516_1.html#blog
今回の2番・3番はCDでは確かに凄さがわからなかった。
大阪まで行った甲斐があったというものだ。
圧巻のステージだった。
そして、バーバーのP協というまた珍しいものもありがたい。
(すごいピアニストをまた見つけて来てくれたものだ)
なかなか強烈なメッセージが残っていた
http://www.michiyoshi-inoue.com/2018/03/_516_1.html#blog
井上道義の第九
井上道義×大フィル
の第九は2013年に次いで2回目
シンフォニーホール
大フィルとここは思い出の地
すごかったのは、
始まり際に、
コンマスは凄く大きく体を動かして全体を統率しようとしているのか・・・。
チェロの主席もなんと足をパタパタしている。
と、2ndのヴァイオリンの主席も、足でリズムをとっている。
リズムがうまく合わないんだろうか・・・。
ティンパニーが「おぉ」という感じで気がついたのは
他のパーカッションがいない・・・
帰りの新幹線で「第九」についてWikipediaで勉強した。
こりゃすごい・・・。
ブルックナーどころの騒ぎじゃないんだ。
この曲は時代とともにそんなに変わっているのか。
ベルリオーズとワーグナーが再評価したとは。
リストのピアノ版のシンフォニーは知っていたけど。
フルトベングラーから
ケントナガノあたりまで、
一通り聞いてみねばならない。
ギターとオケ
ロドリーゴ 小麦畑で
アランフェス協奏曲
アルハンブラの思い出(アンコール)
チャイコフスキー交響曲5番
村治佳織が綺麗だった。
久しぶりの都響サウンドを堪能した。
井上道義は元気だった。
で
チャイコフスキーを生で聴くなんて何年ぶりだろうか。
曲のイメージが全然違った。
都響・井上・ホール
何のせいなんだろう。
まるでショスタコーヴィチみたいな曲になっている。
「今そ生きる」
ことを二人から教わった
ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂
大人になった大フィル
東京交響楽団定期演奏会
ブルックナー8番
東響×ノット
ノヴァーク版を今まで嫌っていたのは、
朝比奈隆がハース版をもっぱら選んでいたから。
で、そちらがいいのだと私も思っていた。
なんで朝比奈隆がハース版を選んでいたかというと、
フルトヴェングラーに「原典版」を使うようにと言われていて、
そんな楽譜はそうそう手に入るものではなくて、
それが理由だったようなことが何かに書いてあった記憶がある。
実際、シャルクの改竄板みたいな言われ方があったり、クナッパーブッシュのブルックナーなんかも
宇野功芳のライナーノーツにノヴァーク版であるのが残念だが名演だみたいな作品があったり、
朝比奈隆を一番生で聴いた(訊くことができた)私にとっては、
やっぱりブルックナーというとハース版だったのである。
ところが、
井上道義が・・・「大ブルックナー展」「いざ鎌倉」などで「ノヴァーク版」を選んでいる。
「いざ鎌倉のブル8」
こちらでプレトークで不思議なことを2つ語っていた。
「ブルックナーは色々あるけど、ま、要するに一般的なのがノヴァーク版なんです」
「第4楽章で、ジャジャーン・ジャジャージャジャジャ、が聞こえるかな・・・確かに書いてあるんだよ、私には聞こえるんだけど、書いてあるから聞こえるんだけど、ひょっとしたら聞こえないかもしれない」
という二つの不思議なことを・・・。
前回の読売日響の「ワーグナー」でバージョンの大問題を知った。
なんと、3番は「ハース版」がないのだった。
朝比奈隆は何番を演奏していたのだろうか?
気になる。
確かに、3番は「若杉弘×N響」でライブで聴いたことがあるだけだった。
(若杉はノヴァーク版で通していた)
レコーディングした版は「ノヴァーク版」だった。
てなはなしは「厄介なブルックナー」で
で、今回は、ジョナサンノットと東響の不思議なコンサート
http://tokyosymphony.jp/common/tso/images/pdf/concerts/20160716.pdf
この回は、どうやら熱烈な信者が多数来ているようで、
いわゆるおっさん率が異常に高い。
(実際、女子トイレより男子トイレが混んでいるというのは初めての経験)
終わってからの「拍手」の大きさも、「初めて」
定期演奏会で「指揮者」を呼び戻すのも
「大フィル」以来か・・・。
知ったことは、
第4楽章に「第1楽章のテーマ」が隠れているのを初めて聴いた(聴けた)
そして、
気になったので、翌日、家にある
ケントナガノの1877年版、バレンボイムのハース版、ショルティのノヴァーク版を聴いてみた。
ケントナガノ、ショルティでは聞こえる。
バレンボイムでは聞こえない。
なるほど、解釈の問題がこれなのか、
演奏者には聞こえない、
「演奏不能」と拒否される理由はこれなのか、
「神の音」という意味が分かった気がする。
たまたま、
「KinKi Kidsのブンブンブーン」という番組に遠藤憲一が出ていて、
ベートーヴェン交響曲3番の第4楽章で号泣した謎を探るというのをやっていた、
ベートーヴェンは「ダダダダーン」で1曲を作ったわけで、
なるほど、ブルックナーも「8番でそれを試みていた訳」だ。
いざ、鎌倉へ「ブルックナー8番」
5回目、最終回とのことで、
このシリーズは全部聞きたかった。
大フィルの「大ブルックナー展」は2015年1月24日だった。
N響は、さすが、大きい音を出してくれる。
バランスも崩れない。音も外さない。最終楽章のテンポのブレもちゃんとついていく。
(崩れて欲しいような、ほしくないような)
で、
なんと、翌日には、
スクロバチェフスキー+読売日響の「ブル8」が・・・。
長原幸太がコンマス席に座っていた。
大植英司時代の大フィルのコンマス。
ffffになるとイナバウワーになって弾くのがなんか良かった。
話はもどって、
井上道義は、例によってプレトークをしてくれた。
ブル8の謎について・・・語った。
第4楽章には、
第一楽章、第二楽章、第三楽章のテーマが再現されていると・・・。
第三楽章のテーマがどこにあるのか、
楽譜にはあるそうで、
で、そこを探したくなった。
しかし、第4楽章の「死の行進曲」そんな言い方なんだと思って聴くと、確かに、
ブルックナーの死の感覚は私には分からないかもしれない。
次のコンサートは
ブルックナー5番を西宮まで
なにはともあれ、
プログラムの解説がなんとも秀逸なものだった。
鎌倉芸術館の底力を感じた。
大ブルックナー展
大フィル×井上道義のコンサートは2回目、一昨年の「第九」以来。
しかも今回は「ブルックナー8番」
「いざ鎌倉」の鎌倉芸術館のN響とのブルックナー9番も良かったけど、やっぱりブルックナーなら大フィルだ。
大フィルの演奏は朝比奈時代から聴いているけど、たまたま1999年〜2002年まで奈良にいたので、
朝比奈の最晩年をシンフォニーホールで耳にというか、心に焼き付けることができた。
で、大フィルは、大植英次になって随分演奏が変わった気がした。
彼が辞めてから(良い意味でも悪い意味でも、いや、良い意味はないか?)元の大フィルサウンドに戻ってしまった感がある。
それはは「始まりのビビり」「縦の不揃い」みたいなところ。
でも、大フィルの魅力はそんなことを越えたところにある「勢い」がやっぱりいい。
(そもそも、日本のオーケストラでブルックナーを「どうだ!!」みたいに演奏しているのあまり聴いたことがない)
(というより、30年近く、マーラーかブルックナーじゃないと聴きに行かないし、そもそも)
で、今回。
ワーグナーチューバ
ホルン
はトチリはなくホッとした。
そして、第3楽章のシンバル・トライアングルは出番にちゃんとこなしてくれた。
第4楽章に登場するコントラバスファゴットも頑張って出番をこなしていた。
コンマスも「すごい動き」で魅せてくれた。前のコンマスも凄かったけど、ちょっとあの躍動感はすごすぎだ。
第3楽章からどんどん魅入られるのはこの曲の特徴なんだろうか。
1988年・若杉弘×都響のブルックナー8番を思い出した。
実は、ブルックナー8番は「ケントナガノ」の第1稿
に惚れてしまっているので、ノヴァーク版はかなり違和感を感じる。
ブルックナーは「人間臭い、煩悩の塊」というのが私の聴き方で、たまに「鬼が憑いた」ようなメロディが天から降ってくるというそんな聴き方をしているから・・・。
カーテンコールには4回井上道義が出てきた。
4回目には、ついぞ感無量になっていたみたいだ。
コベルコホールは大きかった。
次の7番も聴きたいけど、残念。予定があって行けない。
(しかし、5000円のチケットのために3万円かけて行くのもなんとも贅沢な話だ)
いざ、鎌倉への道「ブルックナー9番」
井上道義の演奏は2013年の年末の第九以来。
井上道義は6月から9月まで病気療養のためステージを休養していた。
15:30開演なのだけど、15:00〜トークがあった(チケット販売当初からその予定はあった)
目当てはブルックナー9番
(ノヴァーク版とあって??と思った。Wikipediaで見たら、いくつかの版が存在しているという事を知った)
ショーソン:詩曲作品25
マスネ:タイスの瞑想曲
ヴァイオリンの前橋汀子は頑張っていたあの大きいホールでヴァイオリン1本で勝負するってのは大変だと思う。
終演後は井上道義は病気を克服して演奏しきれたことに感無量だったようだ。
私も一杯になってしまった。
この演奏回の翌日、10月12日には「上田」で同様のプログラムがあるようだ。
ちなみに、10月11日はブルックナーの命日なのだ。
運悪く、足でリズムをとってしまう方が席の後ろに・・・。隣のおばさまはブルックナーをご存じでなく来てしまったようで・・・。そうなると気が散って仕方ない。ブル9は特に難しいから。これは厄介で仕方ない。
鎌倉芸術館は残念なことに演奏者がよく見えない感じで、ワーグナーチューバとかホルンが見えなかったり、チェロの藤森主席が見えたりしなかったり、見ることが目的ではないんだけど。残念だった。
第九演奏会
井上道義が大フィルで第9を振った。
終わってから早々に舞台を片付けて何があるかというと・・・
大フィル合唱団による「蛍の光」の合唱があった。
(どうやら「恒例」だったらしい)
涙出た。
ここまでの苦難の大フィル合唱団の道をプログラムで読んで、
更に涙が出た。