ベートーヴェン交響曲のピアノ用編曲
田村宏メモリアル
モーツァルト: 4手のためのピアノ・ソナタ ニ長調 KV381
シューベルト: ピアノ五重奏曲 イ長調「鱒」 op.114 D.667
富山民謡/間宮芳生編曲:「さんさい踊り」 (2台ピアノ、3人のピアニストによる6手のための編曲)
ベートーヴェン/間宮芳生編曲: 交響曲第5番 ハ短調 op.67 (2台ピアノ、3人のピアニストによる6手のための編曲)
東京文化会館というのは音楽を聴くのに本当にいいホールで
特に、小ホールというのはどうだ!!というほど、
音が綺麗に聞こえる。
(オーケストラは無理だけど)
http://www.sankei.com/entertainments/news/160311/ent1603110009-n1.html
で、田村宏メモリアル
という不思議なコンサートを見つけた。
なんと、ベートーヴェンの第⒌ピアノ版である。
しかも6手(3人)2台のピアノによるという。
リスト編曲はなんとなく記憶があった。
すごいのは、
オーケストラ版と比較してしまうほどの「ダイナミック」さを保持したままの曲だということ。
もちろん、オーケストラの弦楽器・管楽器は「打楽器」にない魅力がある。
ベートーヴェンはその魅力を使いこなして作曲したということを改めて関心させられてしまうわけだが、
間宮芳生のご苦労が偲ばれる。素晴らしい編曲(作曲)だと感心した。
(ちなみに、これが初演である)
シャコンヌ
グールドのピアノ
リスト編曲のワーグナー
グールド編曲のワーグナー
もっとも、そんなanother versionとして一番馴染みのあるのは、
ムソルグスキーの「展覧会の絵」だろう。あの場合にはあの難曲をラベルがオーケストラ版にしたのだけど。これはこれで感動的だ。
バッハのシャコンヌもピアノで演奏するってのは本当はなしなんだろうけど、
バッハのすごさはシャコンヌで語ってはいけないんだろうけど、
でも、すごいなと思った。まだ、他の曲はあまりぐっとこない。
そんなことに触れているうちに、すごいものに出会ってしまった。
グールド編曲による
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲
「神々のたそがら」より「夜明けとジークフリートのらラインへの旅」
「ジークフリート牧歌」
ぴあの曲
トロント交響楽団メンバーをプライベートに雇って自身による指揮もやっている。
あまりのすごさにちょっと涙が出る。
これはワーグナーの威力なのか、グールドの才覚なのか?
ライナーノーツによると
グールドは
1982年にその指揮をやった後に、脳卒中で亡くなっているようである。
グールドが50歳で亡くなったってのはこのCDを聴いて改めて驚愕・・・。
(もっとも、グールドは自身の鼻歌がレコードに入っているってこと以上に関心はない・・・今のところ)
長富彩
デビューピアノリサイタルでびっくりした。
http://www.ayanagatomi.com/concert/
2010年10月コロムビアミュージックエンタテインメント(株)より『イスラメイ - 100年の時を経て甦る、ピアノの黄金時代』を発売、CDデビューを果たす。
翌11月には浜離宮朝日ホールにてデビューリサイタルを開催、好評を博す。
この浜離宮ホールのコンサートに行ったのは、曲目がぶっとんでいるからだった。
記録がはっきりしていないんだけど、
ラフマニノフ
『幻想的小品集』作品3-2 「前奏曲嬰ハ短調」 《鐘》
『10の前奏曲』作品23-1から5
スクリャービン
『3つの小品』作品2-1「練習曲嬰ハ短調」
『12の練習曲』作品8-4「ロ長調」
『12の練習曲』作品8-12「嬰ニ短調」 《悲愴》
「幻想曲ロ短調」作品28
フランク
『前奏曲,コラールとフーガ』
ラヴェル
『ラ・ヴァルス』
アンコール
サンサーンスの白鳥
を演奏したはずで、
いわゆるかわいらしい女の子が弾くような選曲とは思えなかった。
そして、
ピアノもオールドピアノで。
なんか、音楽への情熱ってのをひしひしと感じて満足した記憶がある。
(演奏終了後のサイン会は長蛇の列だったのを記憶している。流石と感心した)
またレコードというよりは、ライブで聴いてみたい。
ベートーヴェンの第九(ピアノ版)
ワーグナー編曲、ピアノ版があるとは・・・。
1台のピアノで第九を表現するってのはやっぱり難しいようだ。
第一楽章ちょっと意外。
演奏はヒステリックという言い方は悪いけど、そんな感じ。
音一つ一つは鮮明なんだけど、
全ての音楽を経験した終着点で味わう第九というものとはちょっと違う雰囲気。
と思いながら第一楽章の9分あたりからちょっと違う様相になってきた。
なんか、バッハを聴いているようなそんな気分になってきた。
(基本的に、私は(まだ)バッハは理解できない。50歳過ぎたら聴こうと決めた曲なので。例外は「シャコンヌ」なんだけど、理解できない曲ということではなく、何か理解を超えたところに感動を誘うというか、そういう不思議な魔力を感じている)
第二楽章は普通にいい。
第三楽章もかなりいい。
第四楽章・・・見事だ。やっぱりベートーヴェンだった。
こいつは必聴の名曲だと思う。
春の祭典ピアノ版
なんか、舞台上では客を舐めたような表情をしちゃいるけど、べらぼうに腕が立つ。
展覧会の絵を前半で弾いて、後半で別の曲をさらりとやってのけたりする。
今日、大植英次+大フィルで「春の祭典」が始まる前に、妻がチラシで見つけた「2台のピアノのための春の祭典」。確か、以前探したらラベック姉妹のくらいしか無かった気がした。
で、探したら、サイのピアノ版があった・・・。買ったような気もするけど、注文してしまった。
サイというと
シャコンヌ
奈良に住んでいた時代にこのCDを聴きながら会社に行っていた。
なんか、自殺しちゃいそうなそんな曲で、なんで惹かれるのかは分からなかった。
で、映画「シャコンヌ」を国名劇場で見て・・・。そうか、そういうことかと分かった。
ピアノで聴いちゃいけないけど、良い曲は何で聴いてもいい。
と、思っていたら、4手用春の祭典が見つかった。こちらもそんなわけで注文。聞き比べをしたい。