河童
http://dcpop14kappa.wix.com/dcpop14kappa
ほぼ芥川龍之介の小説の通り。
ミュージカル仕立てという意外な。
YMOがアイドルをやったときの事を思い出した。
演出・劇団の真意はわからないけれど。
ゲスト河童は「コロ」(2日連続)、いいように遊んでいたようだ。
久々(人間失格以来)にみたけど、女っぽくなった。
河童を見ている間にすごい雨が降ったみたいだ。
ゲスト:が流行っているのか?
ハッピーセットでもゲストがあった。
河童
どうかkappaと発音してください。
青空文庫で読むことができる
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/69_14933.html
プルーフ/証明
同じ芝居を3回も見るのはこれがはじめてかもしれない。
と思ったら、髑髏城の七人が3回あった・・・。
「はる」さんから「天才っぽさがない」「数式のすごさが分からない」というのがあったけど、
その部分は勝手に素数ってことで補ってしまっていたかもしれない。
全回よりも洗練された気はする。
ハル・山本匠馬、クレア・遠野あすか、ロバート・大家仁志
が見事だった。
(百花亜希はもともとお気に入り女優なので☆☆☆☆☆この役は最後かな年齢的にも)
最後の精神分析
「最後の精神分析—フロイトvsルイス—」翻訳・演出 谷賢一
やっぱりすごかった。
あのBBCラジオから流れて来た曲目は何なのか知りたい。
今まで観たモノで、谷賢一でハズレはないのがすごい。
丁度「葛河思潮社」とカブル設定もあって、それがまた思いが増幅した。
こういうすごい脚本を見つけてくる能力に長けているところも見事。
しかし、この谷賢一が女優を綺麗に使っている芝居はあまり見たことがない。
(ストレンジ・フルーツの南沢奈央は良かった。そういえば)
90分2人芝居、圧倒的な台詞回し、二人の対峙、個々の葛藤、最後のラジオから流れる音楽。
あまりにも素晴らしすぎる。
イングリッシュジョークもなかなか。最後のイングリッシュジョークに全ての矛盾と答えがあるのが。
しみじみと、今になって更に伝わってくる。
プルーフ/証明
うっかりその公演を見落としていた。
こりっち舞台芸術の手塚さんのFBで知って慌てて見に行った。
4年前にこれをやっていたのか・・・。
凄い作品である。
手塚さんのFBにこんなコメントを。
既にこの段階で「谷賢一節」が出来上がっていたんだと感心した。
「モーリー・スゥィーニー」「ヌード・マウス」「ストレンジ・フルーツ」
「くろねこちゃんと・ベージュねこちゃん」「完全版人間失格」
「国道58号戦線異常なし」
今までこれだけの演出(作・演出)も含めてみたけど、
再演であることに驚きを禁じ得ない。
そして、主演女優の「百花亜希」の熱演に拍手。
中田顕史郎は「モナミザ」で見たことがあって、そういう俳優だと分かっていたので、
驚きはなかったけど、やっぱりいい(すごい)役者さんだ。
で、後半の別演出バージョンも気になって見に行くしかないと覚悟した・・・。
もうひとつのバージョンも見た・・・。
結論では床の仕上げ、舞台の全体の色意外は別格・・・。
ストレンジ・フルーツ
ストレンジ・フルーツ
http://www.strange-fruits.jp
本当の意味は違うみたいなんだけど、
かなり刺激的な芝居になっていた。
どこからが「谷賢一」演出のなせる技なのか。
前回は「ラブリー・ベイベー」河西裕介(国分寺大人俱楽部)によるもの
上田誠(ヨーロッパ企画)によるもの
着実にちゃんとした芝居をちゃんとやるグローブ座にびっくりである。
そして、
これは「てごます」と評判の増田君目当ての観客がすごかった・・・。
away感一杯である。
こういうすごい話にジャニーズファンがついてくるということを「仕掛けている」人にも感心。
谷賢一がまた一歩階段を上ったそんな感じである。
「かな」の南沢奈央はあんなに細い体だとは思わなかった。
テレビではもっとぽっちゃりした感じだった。
深谷由梨香はいつも通り熱い演技。脇役としてはよかったかも。主役を食わない演技ができるんだとちょっとした発見。
ウィトゲンシュタイン
2013年3月29日(金)~4月7日(日)
Théâtre des Annales(テアトル・ド・アナール)
『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行─およそ語り得るものについては明晰に語られ得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならないという言葉により何を殺し何を生きようと祈ったのか?という語り得ずただ示されるのみの事実にまつわる物語』
作・演出:谷賢一
変人か、偉人か?狂人か、天才か?志願兵として前線にいたウィトゲンシュタインが、 暗号混じりの文章で日記帳に書きつけた『論理哲学論考』の草稿、そこから浮かび上 がる、軍隊生活、死との戦い、「仕事」への責務と欲求、愛、そして自殺の誘惑。かの 有名な「語り得ぬことについては人は沈黙せねばならない」という言葉の裏に隠された ウィトゲンシュタインの真意と祈りを、戦火の東部戦線という背景が炙り出す、 Théâtre des Annales第二作。
見事な作品だった。正直、まだ沈黙せねばならない状態だ。
俺とあがさと彬と酒と
俺とあがさと彬と酒と
向原の「アトリエ春風舎」で
谷賢一・山崎彬・岡田あがさ
による
「マボロシ兄妹」
作・演出 山崎彬
出演 岡田あがさ 谷賢一
「ふたりマクベス」
作・演出 谷賢一
出演 岡田あがさ 山崎彬
傷は浅いぞ
なんと、これを「岡山」でも上演するようだ。
この見事な主役っぷりにちょっと痺れた。
5年前の深谷友梨香を見てみたかった・・・。
・・と思っていたら「ワンダーランド」の劇評で
「谷賢一」が見事な文章をしたためていた
http://www.wonderlands.jp/archives/12333/trackback/
(完全版)人間失格
実は、太宰治は一切読んだことないので、
どこまでが「人間失格」でどこからが「オリジナル」なのかわからない。
円形を本当に円形で使ったのを初めてみた。
舞台の作り・構成・エンディング
流石だ・・・。
主役が途中で二人に分裂するあたりは見事。
そして、舞台装置の乱暴な投入の仕方に苦笑。
会場(座席)に荻野友里と谷賢一とこりっち舞台芸術の手塚さんを見つけた。
手塚さんに終演後、谷賢一を紹介しますよ・・・と言っていただいたが遠慮した。
(いや、太宰治知らないから・・・笑、とは言えなかった)
初日であの完成度、いや、初日と楽日でどうちがうのかなんて、見比べたことのない私には関係ない話ではあるのだけど。
この主役の「コロ」なる女優は女体シェークスピアで知った女優で、なんか男前な女優だった。
この5月に柿食う客を退団したことを今日知った。なんかあったんだろうけど、柿食う客の芝居にはなんとなく合わないそんなな気はする。もっと広いところで活躍してほしいと思った。
くろねこちゃんとベージュねこちゃん
「くろねこちゃんとベージュねこちゃん」
作・演出 谷賢一
アトリエ春風舎
http://www.dcpop.org/stage/next.html
3月16日
いやはやすごいものを見た。
今年一番の芝居だと思う。
感想はちゃんとまとめて書きたい。
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=33830
その他、気になったことがいくつかつらつらに・・・
その1
3列目のL側にいたんだけど、ポタポタと水琴窟みたいな音が聞こえるところが何カ所かあった。
雨が外では降っていたので、箱の構造上でそうなっているのか、
演出としてその効果音を出しているのか。
その2
アフタートークでスマホをいじりながらなにやらやっている谷賢一。
あとで知ったけど、BGMをスマホからコントロールしていたみたいだ。
その3
「くろねこ」と「しろねこ」という明確なキャラクター設定ではなくて、「おかあさん」の内面をどういう役割分担で吐露しているんだろうかよくわからない(それは別に悪いわけでもないんだけど、分かりやすさからは離れてしまった気がする。そして、わかりやすいkればいいわけでもなく、良かったんだけど、芝居に「ピエロ」は1人なのかな、なんで2人いや、二匹なのかと気になってしまった)。
その4
9:40すぎると「音楽出し」はNGになるそうな。
向原の夜は早い。
ヌード・マウス
すごい芝居に出会った。
谷賢一の演出は
「国道58号戦線異状なし」「モーリー・スウィーニー」に次いで3回目。ただ、「脚本谷賢一」は今回が初めて。青年団演出部に所属しているとか、活動もそこかしこで見かけるのだけど、なかなか見る縁がなかった。今回も「手塚」さんに教えていただいて、「プロペラ犬」楽日チケットを手放してまでして(演劇の魅力を教えてくれたのは水野美紀で、実際、私の場合「女優目当て」で見ているだけである。脚本とか、男優とかには基本興味ない)、観に行ったという私にとって、これはかなりの覚悟というか事件である。
無理すれば二本立てで見ることも可能だったけど、そういう芝居ではない予感もあり、「プロペラ犬・ネガヒーロー」は前の週に行った。
今、9年前の「思い出」を発掘するという「事業」を抱えていて、色々なことに気がついている、今日この頃。
昨日の「青春漂流記」「ヌード・マウス」と続けて「過去」「未来」ということについてとても重要な示唆を与えてくれる芝居だった。 もう少し詳しく言うと「過去」「未来」というものは、人間の脳が作り出している「妄想」であり「想像力」であり、その「思い出」もしくは「妄想」なるものは自分の脳内に形成されるものであると結論づけてしまうとそれでおしまいだけど、他人とどう共有できるのかということが大事なんだということが段々わかってきた。
このヌード・マウスの脚本は、脳科学の諸々について随分と詳しく説明がなされている。前回の、モーリー・スウィーニーは翻訳劇とはいえ、両方に随分と深い関係があるのは間違いないだろう。いや、単に谷賢一が、そういった脳科学「Predition」に対して「Postdiction」という不思議な現象があることが脳科学の進歩で分かってきている。人間が
それはともあれ「ヌード・マウス」
山本亨・佐藤みゆき
の演技に痺れた。
イキウメの「太陽」なんかも、似た傾向の話なんだと思うけど、コピーチラシにあるとおり「ジュール・ヴェルヌ」は19世紀にあれだけのSFを書いた。ヴェルヌの想像はほぼ、20世紀に実現した。人間の想像できるこは「実現できる」
まさに、その通りで、今、想像することを放棄しすぎてしまったのかもしれない。それは量子力学が台頭したからなのか?
そう、そんな「確率論」の話は
http://kakuritsuron.sub.jp/
これはこれでなんと挑戦的な芝居だと感心したんだった。
更に、去年の春には「夏への扉」の舞台をみたのだった。
http://www.youtube.com/watch?v=18UTlFfU8tY&noredirect=1
SFの切り開く未来を今、語るべきなんだ。
そんなところに、若い才能を振り向けるべきんだんだなと、今ではそう思うようになった。
コピープログラムを見てきになったことがあって「ドラマトゥルク:野村政之」とあった。ドラマトゥルクって「時代考証」とか「校閲」とかそんな立ち位置なのか?と思っていたけど、これはちょっと違うようだ。これまた調べてみないと・・・。ドイツに始まるこのドラマトゥルクという職業は現代のメディアにおいても必要な職業であるなということに気がついた。
こういう芝居が今後も「テアトル・ド・アヌール」ではこれからも続けて欲しい。
谷賢一次回作は
Dull-colored Pop Vol.11
くろねこちゃんとベージュねこちゃん
3/14〜4/8 全国6都市ツアー
3/14〜18 アトリエ春風舎
東京・新潟・仙台・京都・大阪・広島・東京
稽古場公開
仕込み公開
執筆公開
は結構緻密にウェブで公開されている。
http://www.dcpop.org/index.html
谷賢一
今まで見たのは2つの「演出」ということになる。
「国道58号戦線異状なし」
国道58号戦線の解散公演を谷賢一が演出していた。
ハマカワフミエ、とってもいい女優だと思っている。
作者が演出したものを見ていないので、どう独創的かは今ひとつわからなかった。
オキナワの話で、オキナワを熟知しているような、オキナワとかけ離れたような、不思議な感じがした。
「モーリー・スウィーニー」
2011年に見た演劇で最高だった。
演出の見事さに感服した。
最後の暗黒で5分くらいであろうか、南果歩の独白のシーンに痺れた。
基本的に相島一之が好きな私は彼のその演技にちょっと涙した。
物語そのものは「レナードの朝」を思い起こさせるものがあるが、
確か、どちらかがどちらかに影響を及ぼしていたはずだ。
で、
1月に
「テアトル・ド・アナール」
を立ち上げ
「ヌード・マウス」
を公演する。
http://www.nudemouse.jp/annales.html
2012年の観劇計画
2011年の芝居の記録はこちら
で
2012年にやる芝居はよくわかっていないけど、
こんな芝居は見に行きたい。
劇団☆新感線
シレンとラギ
http://www.shiren-to-ragi.com/index.html
久々の中島かずき+いのうえひでのりによるいのうえ歌舞伎
劇団鹿殺し
ヨーロッパ企画
劇団本谷有希子
PPPP
ナイロン100℃
あたりははずさないでおきたい。
女体シェークスピアシリーズ
入江雅人
ムロツヨシ
シティボーイズ
も外せない。
葛河思潮社のシリーズがあるのならこれも見ておかねばならない。
猫のホテル(千葉雅子)もあるなら見てみたい気分。
谷賢一は天才だと思うので、彼の作・演出ががあるなら見てみたい。
劇団「国分寺大人倶楽部」なんかも見てみたい。
イキウメ(前川知大)も気になる。
青年団はどうしたものか。アゴラという空間は魅力的なんだけど。あまりその劇団を観に行ったことはない。
野田秀樹というか、NODA MAPもどうしたものか。
動物電気は時間があえば観に行きたいか?どうする?という感じだけど、ああいうのはやっぱり見続けることが大事そうだ。
今年の観劇ライフは「プロペラ犬」から始まる。
さてどんなことになるやら・・・。