やわらかいパン
前回に続いて、作:水野美紀
今回は沢山の役者が登場した。スナッチというオクイシュージが発足した劇団が脇をかためる。
東京ダイナマイトの松田大輔がいい役を演じきる。ハチミツ二郎はハチミツ二郎のまま。あれを味があると褒める人もいるだろうけど、私は認めない(^_^)そこそよかったとは思うけど。
しかし、ここまでの物語を作れるようになった水野美紀は見事。そして、相変わらず子ども役の場合には「しんちゃん」調になるのは「菜月チョビ」と一緒なのでご愛敬ということで。
ロスト・イン・ヨンカーズ
http://www.parco-play.com/web/program/yonkers/
密室劇の帝王三谷幸喜、快心の芝居だと思った。
絶妙のキャスティング。
「猟銃」以来の中谷美紀の美しさはK列からも輝いて見えた。
あっという間の3時間20分。
結末に救いがあるのは原作者の力量。
ロミオとジュリエット
http://www.engekido.com
なんといってもこの劇場のすごいところは
「奥が開く」こと。
エンディングの墓場のシーンは圧巻だった。
しかし、よりによってロミオとジュリエットか。
となめていたけど、多分、主役が入れ替わるほどすごい芝居だった。
流石。
無休電車
劇団鹿殺し「無休電車」まさに、充電前公演というだけに集大成となっていた。宝塚変人歌劇団の続編を見られるとは・・・。転球さんさすがだ。そして、ラッパ・サックスの楽団さんたちも今までで一番いい音だった。必見。14日まで。円形劇場。
最後の精神分析
「最後の精神分析—フロイトvsルイス—」翻訳・演出 谷賢一
やっぱりすごかった。
あのBBCラジオから流れて来た曲目は何なのか知りたい。
今まで観たモノで、谷賢一でハズレはないのがすごい。
丁度「葛河思潮社」とカブル設定もあって、それがまた思いが増幅した。
こういうすごい脚本を見つけてくる能力に長けているところも見事。
しかし、この谷賢一が女優を綺麗に使っている芝居はあまり見たことがない。
(ストレンジ・フルーツの南沢奈央は良かった。そういえば)
90分2人芝居、圧倒的な台詞回し、二人の対峙、個々の葛藤、最後のラジオから流れる音楽。
あまりにも素晴らしすぎる。
イングリッシュジョークもなかなか。最後のイングリッシュジョークに全ての矛盾と答えがあるのが。
しみじみと、今になって更に伝わってくる。