エンロン

4月18日日経新聞に「エンロン」の記事が載っていた。


2010年5月に「ザ・パワー・オブ・ザ・イエス」
http://www.owada.org/play2010.html
2009年11月に「デッド・キャット・バウンス」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1347626826&owner_id=14373

なんかを見ている。私にとってはいわゆる「経済演劇第三弾」ということになる。
よかった・・・。
役者さんは特にどうということはないんだけど、
(ロングランなのか?疲れた役者さんが目立った、知らない役者さんが多かったのも特徴)
脚本は、エンロン事件の裏まで見えてきて、芝居に深みがでていると感じた。経済に詳しくない人でも勿論それなりに楽しめるようになっているし、なんとなく事件の真相が分かることも、演劇で経済の勉強というのがアリなんだ。 イギリス演劇というか、イギリスのいいものだけが日本に来るからか、とても舞台が綺麗。その舞台が綺麗ということだけで、3時間近い舞台に客席で耐えることができるのか?

現代人には是非みてもらいたいそんな気分になる芝居だ。
で、やっぱりイギリスはすごい。舞台が綺麗だ。 これに尽きる。

しかし、この芝居、シェークスピアよりも激しいドラマになっているところがすごい。
なるほど、経済ドラマ。これは一つのジャンルになることがわかった。

「ASH&Dライブ」Vol.3

「灰とダイヤモンド」そこからこの事務所の名前が出来たというのを何かで聞いたことがある。そんなこととは関係なく、この事務所には個性の強い人々がいる。
第1回・第2回と観に行った筈だんだけど、あまりしっかりとした印象がない。似た会では「斉木しげる」が若手を集めた会があって、それは築地本願寺でというなんかすごいものだった(実際には普通の貸しホールがあってそこでやる会だった)。第2回まで中心にいた筈の「ユリオカ超特Q」は出ないようだ。いつの間にかムロツヨシは名前が前の方にある。山田雅人の名前もある、夙川アトムの名前がない・・・。
前回に続いて「前進座劇場」。この劇場は1月で閉館となるらしい。伝統芸を見るにはいい箱だとは思うけど、前の席の人の頭で舞台はちゃんと見えない。この劇場は「流れ姉妹」を見に来て以来。

ザ・ギース
阿佐ヶ谷姉妹
中村有志
久本朋子
ニュー喜劇2本
シティボーイズ
2時間弱の演目だった。

斉木しげるの話がなんとも深かった。
斉木しげるの話がなんとも深かった。
内容はこんな感じ。
「ロト6」をかれこれ10年同じ番号で毎週買い続けている。あるとき、そのロト6を2週続けて買い損ねたことに気がついて「不安」が高まった。案の定、「外れ」だったので、その不安は杞憂だったのだけど、ここで、その不安は自分が作り出したものであることに気がついた。そもそも、ロト6を買い続けなければこのような不安はそもそも存在しなかった。という話。
で、きたろう・大竹まことの突っ込みでボロボロになってしまったけど、
その次が本題で、
今の若い人は「表情が暗い」のが気になる。昔の若い人は世の中への不満が顔に表れ暗いという感じだった。なんで暗くなってしまうか?。それは未来に対しての不安があるからである。その不安はどこからくるのか?「期待」「予想」があるからで、常に「泰然」としていればそんなことにならない。常に闘うそういう姿勢を持つことが大事だ。
というようなことを言っていた。
だんだんグダグダな話になったが、要するに「不安」の仕組み。その考察は見事。

ニュー喜劇というと、後藤ひろひとが吉本でやりたいと言っていたもののことであろう・・・。今までにない喜劇をやりたい・・・新しい喜劇・・・新喜劇・・・で吉本新喜劇の脚本・・・王立劇場という大胆なものがあったけど、こちらのニュー喜劇は確かに、今までにないものではある。
乱暴に言うと「フィクション」≒すべらない話。話芸(ぴん)+脇役も入れて再現シーン≒現代劇
確かに新しい形だと思う。

絶頂マクベス

女体シリーズ第二弾初日に行った。

第一弾は悩殺ハムレット
第三弾は発情ジュリアスシーザー
だそうだ(第一弾はシアタートラムで見た。ガールズナイトで大変なものも見てしまった)。
舞台は大道具を使うことなく、女優と照明プランだけで「マクベス」を90分で演じきる・・・。なかなかすごい。シェークスピアを知らない人は楽しめるのか?マニアには楽しめるのか?テキトーに知っている私には丁度いい感じ。しかし、会場が「男」ばかりなのが・・・。女子はガールズナイトに行くのだろうか?
主役の深谷由梨香は前作に続いての主役、メガネ姿がなんともいい。メガネ姿というと、スコットランド国王役の荻野友里がなんともかわいらしい女優なんだけど、すぐに殺されて出番がなくなって残念。
そして、なんといっても怪優・岡田あがさは圧巻だった。
http://kaki-kuu-kyaku.com/main/?page_id=555

アフタートークもなかなかよかった。中屋敷法仁の人柄、姿勢が見えていい感じだった。
予想外なことはあまり出てこなかったけど、贅沢なスタッフで「桃太郎」をやりたいという。水野美紀が1年ちかくかけて桃太郎を書いていたが、そういうものなのか?
七味まゆみという人がどういう人か今ひとつ分かっていないので、そこだけ違和感を感じた。

終わってから近所のつくね専門店で一杯。