まとめ*図書館的人生(上)

東京芸術劇場、シアターイーストで見る

青の記憶
輪廻TM
ゴッド・セーブ・ザ・クィーン
賽の河原で踊り名来る「亡霊」
東の海の笑わない「帝王」
いずれ誰もこそ泥だ、後は野となれ山となれ
全6話がごちゃごちゃって始まって終わる

なかなかすごい物語だ。
6話同時に上演するのもすごい。
別々に見てみたいような。
いや、それだけの力のある作品6つだった。

傷は浅いぞ

東京タワー下特設会場で「再演」を見る
なんと、これを「岡山」でも上演するようだ。
この見事な主役っぷりにちょっと痺れた。
5年前の深谷友梨香を見てみたかった・・・。

・・と思っていたら「ワンダーランド」の劇評で
「谷賢一」が見事な文章をしたためていた
http://www.wonderlands.jp/archives/12333/trackback/

アンドロイド版「三人姉妹」

青年団アンドロイド版「三人姉妹」

平田オリザの芝居を見るのは
革命日記・東京ノートに次いで3回目
どれも似たような作りであることが分かった。
もちろん、似たようなっていうのはいい意味でもあり、なんとなく次にも見ようというモチベーションを維持するのはどうしたらいいのかということにつながる。

オリジナルの三人姉妹がどのようなものか知らないので、このアンドロイド版がどう異端なのか今一つわからない。そして、この世界観が異常なのか、正常なのかもわからない。そして、ここに登場する「旧式」のロボットに最も人間らしい親近感を抱くのは狙いなのか?何かミスキャストなのか。
アンドロイドの音源がもし、本体から発せられたらかなり違う印象を持ったかもしれない。

(完全版)人間失格

注目の谷賢一による「新作」
実は、太宰治は一切読んだことないので、
どこまでが「人間失格」でどこからが「オリジナル」なのかわからない。
円形を本当に円形で使ったのを初めてみた。

舞台の作り・構成・エンディング
流石だ・・・。
主役が途中で二人に分裂するあたりは見事。

そして、舞台装置の乱暴な投入の仕方に苦笑。

会場(座席)に荻野友里と谷賢一とこりっち舞台芸術の手塚さんを見つけた。
手塚さんに終演後、谷賢一を紹介しますよ・・・と言っていただいたが遠慮した。
(いや、太宰治知らないから・・・笑、とは言えなかった)

初日であの完成度、いや、初日と楽日でどうちがうのかなんて、見比べたことのない私には関係ない話ではあるのだけど。

この主役の「コロ」なる女優は女体シェークスピアで知った女優で、なんか男前な女優だった。
この5月に柿食う客を退団したことを今日知った。なんかあったんだろうけど、柿食う客の芝居にはなんとなく合わないそんなな気はする。もっと広いところで活躍してほしいと思った。

笑う巨塔

東京セレソンデラックスの「解散公演」
やはりこの形で続けるのは無理があるのだろう。

思えば「鹿男あをによし」で詫間孝行を見つけて、「歌姫」で「サタケミキオ」を見つけた。
気がつけば名前は一緒になっていたけど、彼の「夕」には大いに泣かされた。
笑いと感動を交互にということが彼の狙いだったらしいのだけれど、
「くちづけ」は賛否両論の分かれる作品だったようだ。
(私は好きな作品で、あまりに残酷な現実に直面しているというのは「演劇」で見せるべきものではないのではないか?という意見もあったようだけれど、こういう問題をつきつける実力を持っているのが演劇なんだと信じたい)

そういう意味では詫間孝行は少しお休みするのはいいことなのかもしれない。
沢山のお客さんに愛されてここまで来たのだから恩返しの凱旋公演の期待は高まるばかりである。