ワインガルトナー


シューベルトを世に広めたと(交響曲第6番の2楽章はシューベルトの『未完成』の第3楽章のスケッチを下敷きにしたもの)
マーラーの後任でウィーン宮廷歌劇場の音楽監督となったり、
NHK交響楽団(当時は新響)を夫婦で指揮したり
で、CD全集は「買い」だ。
いい曲だ。
もっと演奏の機会があってもいいんだろうけど、独創性がないってことなのか。一巡したのか?

ベートーヴェン交響曲のピアノ用編曲

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲・ピアノソナタは名曲だけど、
交響曲はやっぱり素晴らしい。
そして、驚くべきことに、
「リスト」はピアノ用に編曲しちゃっている。
それがまた、うまいことできている。
いいピアノ曲に仕上がっている。



ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会at日比谷公会堂


これは歴史的偉業だ。
9番と15番は再録音をしていたのを後になって知った。
でもどれも日比谷公会堂
意外とといっては失礼なんだけど、「いい音」なのだ。

大フィル第49回東京定期演奏会

2月19日
大阪フィルハーモニー交響楽団
東京定期演奏会
指揮:大植英次
ベートーベン「田園」
ストラビンスキー「春の祭典」

音楽監督大植英次による最後の定期演奏会となった。
とはいえ、3月31日には「ブルックナー8番」特別演奏会、7月にもマーラー9番を定期で振ることとなっている。
(1年契約を特別に延長しての円満退団のようだ。コンマスも一緒に去るようだ)
オーケストラのコンサートが私も久しぶりであり、サントリーホールの雰囲気にちょっと呑まれる。なんか、来場しているみなさん久しぶりに会う方々との旧交を温めているかのようなそんな雰囲気であった。この日は運が悪いことに「森ビルの電気点検日」ということで、ビルの飲食店は全て休み。近所のお店まで戻って昼飯をかっくらうことになった。

ホールの雰囲気が何か違うなと思ったのは、学生が妙に多かった。あと、高齢の方も妙にいた。
大フィルってあんな感じなんだっけ?と今ひとつ記憶にないが、熱気はあってよかった。
ベルが鳴る前に、すでに、木管パートは出てきて練習していた。

1曲目は「田園」ベートーベンの名曲なんだろうけど、私はあまり聴く機会はない。第一楽章はとても綺麗にまとめて「流石」と思ったが、第二楽章・・・だんだんとまとまりがなくなってきた。ともあれ、第四楽章、第五楽章になって、なんか涙がこみ上げてくる何かがあった。この曲で音楽監督の仕事が終わるというのもありなんじゃないか?なんて思いながら聴いていた。
もっとも、第二楽章、第三楽章あたりで、バラバラ感があったり、金管楽器が情けなかったり・・・昔の大フィルに戻ってしまった感じである。
ベートーベンというと、4番7番をやったクライバーを思い出してしまう。(生で聴いたのは、ウィーン+アバドの4番、6番ってのでびっくりしたのはもう30年くらい昔の話)



20分の休憩の後
春の祭典
こんな難しい曲をあっさり聴けるような時代になったってのは本当に凄いことだと思う(難しいというのは、演奏する側もそうだけど、聞く側だってそれなりの知識・教養が必要だ)。
満足。
ともあれ、春の祭典というと、ドラティ・デトロイトを思い出す。




大植英次の大フィルとの歴史は下記を見る限り
http://aof.moo.jp/db/cgi-bin/sh_data/sh_data/12_log.html
2005年第42回からだ(一応、全部出席した)
マーラーの「悲劇的」の演奏後に、朝比奈の写真を胸から出して挨拶していた。
悲劇的というと、小林研一郎+都響の演奏を思い出す。正指揮者から去るってことでそのプログラムが「悲劇的」なのは驚いた。が、その意図は、就任したときが「悲劇的」だったから、それで卒業したいってことだったらしい。もっとも、以来、都響に再び戻るのは24年後となっているのは何かあったのか、なかったのか・・・。

「春の祭典」で団員一同力尽きたのか、アンコールはなかった。アンコールは確かにいらないかもしれない。
丁寧に、木管パートから、金管パートをねぎらい、打楽器、チェロ、ヴィオラ、コントラバスをねぎらい、ヴァイオリンを立たせて・・・花束が大植、コンマスに渡された。コンマスは今シーズンで大フィルを去ると発表されている。すると、大植は花束を持ってパーカッションのドラのパートまで一目散に・・・・。どうやら、ドラのパーカッションの方も今シーズンで終わりとのことのようだった。
これは涙なしには・・・。

大フィルの最も涙が出たのは
朝比奈隆の誕生日記念コンサートの「復活」



サンクトフローリアン教会のブルックナー7番