大ブルックナー展

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井上道義のブルックナーは
N響で「鎌倉芸術館」で2回聴いている。
そちらも9番・8番
丁度、大フィルの聴いた順番と逆である
これがまた、
なかなかよかった。

バーバーの弦楽ためのアダージョ

バーバーの弦楽四重奏曲
弦楽のためのアダージョとなって、
一躍有名な曲となった

なんとも不思議なCDがあったものだ

こちらは王道的な演奏だけど、これも実は稀なCD

ブルックナー4番「ロマンティック」

ムーティがブルックナー
4番


北ドイツ放送響のブラームス3番&4番

日経新聞の評で気になって買った。
なんと、北ドイツ放送響は、エーテボリ
久しぶりのブラームス。
ムーティのブラームス以来だ。
とてもカラリとした音。
綺麗なブラームスって感じ。
他の交響曲と比べると、やっぱりブラームスがいかに作曲が旨いかがわかる。
4番の冒頭が、間違い?というようなのが入っている。
(聞き慣れるといいというが、やっぱり変だ。譜面から消したブラームスの判断は正しいと思う)


夢のあとに

フォーレ「夢のあとに」 Op.7-1
突然頭の中に居座る意地悪な曲
CDはどれを買ったらいいのか分からない。


似た曲をiPhoneから探したが
エルガー「エニグマ《ニムロット》」
くらいしかなかった。

「シャコンヌ」「弦楽のためのアダージョ」
「マーラー9番第4楽章」「マーラー5番第4楽章」
ちょっと違う。

そして、そんな音楽を聴きたいときに、
なんとかプライムとか、聞き放題サイトでは探すことも訊くこともできなかった。
そりゃそうだろう(期待はしていなかった)

しかし、2015年にフォーレ夢のあとにを見つけて、
元々歌曲だというのまで書いているのには、がっかりだ。

しかも「フランクのバイオリンソナタ」を代替曲として推薦している・・・。

東京交響楽団定期演奏会

ブルックナー8
東響×ノット
ノヴァーク版を今まで嫌っていたのは、
朝比奈隆がハース版をもっぱら選んでいたから。
で、そちらがいいのだと私も思っていた。
なんで朝比奈隆がハース版を選んでいたかというと、
フルトヴェングラーに「原典版」を使うようにと言われていて、
そんな楽譜はそうそう手に入るものではなくて、
それが理由だったようなことが何かに書いてあった記憶がある。
実際、
シャルクの改竄板みたいな言われ方があったり、クナッパーブッシュのブルックナーなんかも
宇野功芳のライナーノーツにノヴァーク版であるのが残念だが名演だみたいな作品があったり、
朝比奈隆を一番生で聴いた(訊くことができた)私にとっては、
やっぱりブルックナーというとハース版だったのである。
ところが、

井上道義が・・・「大ブルックナー展」「いざ鎌倉」などで「ノヴァーク版」を選んでいる。
いざ鎌倉のブル8
こちらでプレトークで不思議なことを2つ語っていた。
「ブルックナーは色々あるけど、ま、要するに一般的なのがノヴァーク版なんです」
「第4楽章で、ジャジャーン・ジャジャージャジャジャ、が聞こえるかな・・・確かに書いてあるんだよ、私には聞こえるんだけど、書いてあるから聞こえるんだけど、ひょっとしたら聞こえないかもしれない」
という二つの不思議なことを・・・。

前回の読売日響の「ワーグナー」でバージョンの大問題を知った。
なんと、3番は「ハース版」がないのだった。
朝比奈隆は何番を演奏していたのだろうか?
気になる。
確かに、3番は「若杉弘×N響」でライブで聴いたことがあるだけだった。
(若杉はノヴァーク版で通していた)

レコーディングした版は「ノヴァーク版」だった。
てなはなしは「厄介なブルックナー」で

で、今回は、ジョナサンノットと東響の不思議なコンサート
http://tokyosymphony.jp/common/tso/images/pdf/concerts/20160716.pdf
この回は、どうやら熱烈な信者が多数来ているようで、
いわゆるおっさん率が異常に高い。
(実際、女子トイレより男子トイレが混んでいるというのは初めての経験)

終わってからの「拍手」の大きさも、「初めて」
定期演奏会で「指揮者」を呼び戻すのも
「大フィル」以来か・・・。

知ったことは、
第4楽章に「第1楽章のテーマ」が隠れているのを初めて聴いた(聴けた)
そして、
気になったので、翌日、家にある
ケントナガノの1877年版、バレンボイムのハース版、ショルティのノヴァーク版を聴いてみた。
ケントナガノ、ショルティでは聞こえる。
バレンボイムでは聞こえない。
なるほど、解釈の問題がこれなのか、
演奏者には聞こえない、
「演奏不能」と拒否される理由はこれなのか、
「神の音」という意味が分かった気がする。

たまたま、
「KinKi Kidsのブンブンブーン」という番組に遠藤憲一が出ていて、
ベートーヴェン交響曲3番の第4楽章で号泣した謎を探るというのをやっていた、
ベートーヴェンは「ダダダダーン」で1曲を作ったわけで、
なるほど、ブルックナーも「8番でそれを試みていた訳」だ。

読売日響定期演奏会

559回定期演奏会

指揮=シルヴァン・カンブルラン チェロ=ジャン=ギアン・ケラス ベルリオーズ:序曲「宗教裁判官」 作品3 デュティユー:チェロ協奏曲「遥かなる遠い世界」 ブルックナー:交響曲第3 ニ短調 「ワーグナー」(第3稿)
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コンサートマスターが長原幸太だということを知って行った。
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厄介なブルックナー

ブルックナーの交響曲の版問題は悩ましい
第3番に「ハース版」がなかったというのを第3稿による読売日響の演奏会の告知まで知らなかった。
井上道義の「大ブルックナー展」「いざ鎌倉」どちらかで「ノヴァーク版」を使う理由を「ま、これがフツウなので」みたいに言っていたのも気になった。
朝比奈隆は「第3番」をどの譜面で演奏していたのだろうか。
そもそも朝比奈隆が「ハース版」を使っていた理由は、
フルトヴェングラーに「原典版を使いなさい」と言われたことがそもそもみたいなことを何かで読んだ。
何にせよ、いい曲はいい。

しかし、こんなに厄介な作曲家は他にいないのではないのだろうか?
そもそもの混乱の原因は「自分で改訂版」を作ったことにある。
意地でも変えないでいたら、また別な魅力があっただろうに。
変えたことがブルックナーの最大の魅力なんだろう。きっと。

第1稿 インバルの初演か、ブロムシュテットのSACDか



第2稿 やっぱり朝比奈か


第3稿 大体これが定番敢えて、若杉・N響・・・

興味を持った理由はこれ
ブルックナー3番「第二稿」から「第三稿」に変更になったというのがあって、
長原幸太がコンマスだから許すって感じなのだけど。
http://yomikyo.or.jp/2015/11/559-1.php

で、実際、過去に一番聴いたのは、第3稿、若杉+N響のCD。
他はすごい違和感があるが、第1稿とかはかなり魅力的な響きを出してくれる。
8番も第1稿のケント・ナガノの演奏はかなり異端、魅力的だ。


こうなってしまうと病気の域である

クナッパーブッシュの5番はとても評判が高くて、
5番を好きになったのもクナッパーブッシュのCDを聴くようになってからだ。
3番も・・・
http://ml.naxos.jp/album/9.80722
そして、こんなややこしいものを買ってしまった。

版には、
1890 Ed.T.Rettigとある。
http://classic.music.coocan.jp/sym/bruckner/bruckner3.htm
ティッヒ社から「初版」が出版された1889年稿を基にしたものらしい。
なるほど、4番はこちら1888年版のようだ。

http://classic.music.coocan.jp/sym/bruckner/bruckner4.htm

5番は既に持っているバージョンだと思う。
http://classic.music.coocan.jp/sym/bruckner/bruckner5.htm

7番
http://classic.music.coocan.jp/sym/bruckner/bruckner7.htm

8番
http://classic.music.coocan.jp/sym/bruckner/bruckner8.htm

9番
http://classic.music.coocan.jp/sym/bruckner/bruckner9.htm

極める道は長い。

フィラデルフィア管弦楽団来日公演

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5/31
ベートーヴェン/マーラー編曲:弦楽四重奏曲 第11番「セリオーソ」(弦楽合奏版)
ブルックナー: 交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」(ノーヴァク版)
バッハ/ストコフスキー編:羊たちは安らかに草を食む

こいつは驚いた。
フィラデルフィアは唯一破産したオケだと記憶している。
オーマンディ・ムーティで聞いた。
その後20年以上は聴いていない。

マーラー「巨人」
ベートーヴェン「英雄」
ラヴェル「ボレロ」
を聴いた記憶がある。
そして、フィラデルフィアサウンドといえば、
圧倒的な金管楽器と、素晴らしく綺麗な弦楽器。
それは
ストコフスキーの時代から今尚、健在なようだ。

おどろいたことに、
ホルンは5人中3人が女性だった。
チューバも女性だった。
で、
やっぱり、トランペットは譜面台にベルを隠している(なのに圧倒的音量、というか、他の楽器は消えてしまう)。
多分、ブルックナー4番「ロマンティック」は生で聴くのは3回目くらい。
(あまり積極的に聴きたい曲ではなくなっていた)
が、発見が随分あって、
「ホルン」の1stが忙しいことこの上ない。
「第3楽章」でトランペットとホルンの見事な掛け合いが面白い。
そして、5番を上回る「金管楽器(特にホルンの1st)」の酷使・・・。
で、
ついつい良かったので、
金曜日のサントリーホールのチケット(6/3日)も買ってしまった。
(週に3回コンサートに行くってのも初めての経験)
B席2万円
RDブロックで、ホルンは遠かったけど、すごかった・・・・。
1曲目「フィンランディア」とメインの「ブル4」ではホルンの並びもメンバーも違った。
そして、トランペットが圧巻だった・・・。
どうやら、音の響きは譜面台で調節しているみたいだ(^_^)
東京文化よりもいいバランスで、来て良かったと思った。
8万円が飛んでいったわけだが、悔いは無い。

なんといっても、指揮者「
ヤニック・ネゼ=セガン」
メトロポリタン歌劇場の音楽監督就任が来日中に発表された。
フィラデルフィアとニューヨークを行ったり来たり。
いやはや、いいもの見せてもらった。

いざ、鎌倉へ「ブルックナー8番」

5回目、最終回とのことで、
このシリーズは全部聞きたかった。
大フィルの「大ブルックナー展」は2015年1月24日だった。

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N響は、さすが、大きい音を出してくれる。
バランスも崩れない。音も外さない。最終楽章のテンポのブレもちゃんとついていく。
(崩れて欲しいような、ほしくないような)
で、

なんと、翌日には、
スクロバチェフスキー+読売日響の「ブル8」が・・・。
長原幸太がコンマス席に座っていた。
大植英司時代の大フィルのコンマス。
ffffになるとイナバウワーになって弾くのがなんか良かった。
話はもどって、
井上道義は、例によってプレトークをしてくれた。
ブル8の謎について・・・語った。

第4楽章には、
第一楽章、第二楽章、第三楽章のテーマが再現されていると・・・。
第三楽章のテーマがどこにあるのか、
楽譜にはあるそうで、
で、そこを探したくなった。

しかし、第4楽章の「死の行進曲」そんな言い方なんだと思って聴くと、確かに、
ブルックナーの死の感覚は私には分からないかもしれない。

次のコンサートは
ブルックナー5番を西宮まで

なにはともあれ、
プログラムの解説がなんとも秀逸なものだった。
鎌倉芸術館の底力を感じた。

意地悪なCD

久しぶりにCDショップに行ってしまった。
しかも東武百貨店池袋店なわけで、大したものがあるわけではない。
目的は「シューベルトの『ザ・グレート』」が欲しかったから。
できれば、ムーティ指揮のものが欲しかった。

行ってみたら。

今聴いている曲がこれ
若杉弘指揮・ワーグナー管弦楽曲集

若杉弘には本当に色々な曲を教えてもらった。
オペラシティの蕎麦屋でとなりに来たときには思わず声かけたくなったけど、遠慮した。
初めて観に行ったコンサートは
若杉弘+ケルン放送響で「ブラームスの一番」
姉が連れて行ってくれた。NHKホールだった。

1988年3月に東京文化会館で東京都交響楽団のブルックナー8番を聴いた。
第三楽章で大きな地震があったが、演奏は止まることがなかった。
都響・N響のマーラーシリーズ・ブルックナーシリーズ・ワーグナーシリーズは行った。
若杉弘のオペラは唯一「ローエングリン」
最後に聴いたのはびわ湖ホールのヴェルディの「レクイエム」
だと記憶している。

とても意地悪なことに、
隣には都響+朝比奈隆のCDが並んでいた。
きりがないんで「ブルックナー五番」を買った。
ブラームスの1番も買った。


本当に買いたかったムーティ版は見つからず
ジョージ・セル×クリーブランド管弦楽団


Fontecの
シューベルト交響曲第九番「グレイト」
シューベルト交響曲第8番「未完成」+ワーグナー「前奏曲と聖金曜日の音楽」
を買った。
と思ったら、
大植英次+大フィルの
ショスタコーヴィチ交響曲第七番「レニングラード」
が・・・・。
ということで、
そう。Amazonへのリンクがないのは「Amazon」では売っていない。
見つからない。
CDショップに行かないと気がつかないってことだ。

こんなことがあるのが世の中の奇跡なんだろう。


3つの映画、3つのドラマ、3つの奇跡

このシーンにこの音楽か・・・・と感心することを思い出した。

テレビドラマとクラシック

「ウルトラセブン最終回」
ダンがアンヌに自分がウルトラセブンであることを告白するシーン
「シューマンのピアノ協奏曲」
あまりの格好よさに、おどろいたのを覚えている。

「カラマゾフの兄弟」
高梨臨が出ていた。吉田剛太郎ってのはすごい役者だなと感心した深夜ドラマ
最後になんと、
「ブルックナー交響曲第8番第4楽章」
そんな壮大なエンディングテレビで作れるのか?!と驚いた。

「問題のあるレストラン」
なんで真木よう子はあんなにいい役がまわってくるんだろう。
3人の女の子の心通う一方で、告白、そして、決意のシーンに。
「シューベルトピアノソナタ第21番(遺作)第一楽章」

映画とクラシック

あれこれあるけど、やっぱり映画で最高なのは

「ベニスに死す」

「マーラーの交響曲第5番第4楽章」
これは作曲家とあの緩徐楽章をヴィスコンティが映像化したとしか思えない。

「地獄の黙示録」

「ワルキューレの騎行」を使って攻撃するシーンはあまりに衝撃的だった。
実際の楽劇は超える何かがあるのは確かだけど。

「シャコンヌ」の「シャコンヌ」
これはもう、完全にインチキというか、シャコンヌに魅了されたバイオリニストの話なんで、
そりゃそうだという最高傑作。
バッハは好きではないのだけど、この曲と、この映画、は別格である。

次点としては
「プラトーン」

「バーバーの弦楽のためのアダージョ」

「2001年宇宙の旅」

「リヒャルトシュトラウスのツァラストラはかく語りき」と「ヨハンシュトラウスの美しく青きドナウ」

次点というのはウソでやっぱり外せないなと思う。

で、テレビドラマだともう少し違うものがある。

いまだに忘れられないドラマのサントラ・テーマ音楽というもの。

NHK大河ドラマでは
「花神」
「風と雲と虹と」
「新撰組!」
「軍師官兵衛」
見たからってことなんだけど(他は見ていない、いやみたのもあるか・・・)

フジテレビの
「愛と言う名のもとに」の「浜田省吾の『悲しみは雪のように』」
「遅咲きのひまわり」の「モンゴル800の『あなたに』」
「不便な便利屋の「スピッツの『雪風』」

見ていないんだけど
NHKの朝の連ドラで使われていたハズの「いきものがかりの『ありがとう』」

リンクをはらないのは「見ないとわからない」から。
見た人はフラッシュバックして涙するのは間違いない。

奇跡の演奏は、最近あまりコンサートに行かないからというのもあるけど、

1988年 東京都交響楽団 若杉弘指揮 ブルックナー交響曲第8番
東京文化会館だった。
第3楽章の途中で「大きな地震」があったが、演奏は中断されることなく、
すごい引き締まった演奏になった。

ミラノスカラ座 リッカルドムーティによる
「ヴェルディのレクイエム」
昭和女子大人見記念講堂
まさに「袈裟をかぶったオペラだった」
圧巻だ。あんなの見たことない。

そして、
朝比奈隆 大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈隆の誕生日公演
「マーラー交響曲第2番」
最後のところでは「号泣」しそうになってしまった。
神が見えた気分になった。

夢のあとに

よくテレビとかで音楽が流れて
あれ・・・・
と忘れてしまうこの名曲
フォーレの
夢のあとで Op.7-1もとはもとは歌曲だというのは知らなかった。
チェロによるバージョンが一番好き。
もっとも、フォーレというと
シチリアーナが頭に浮かぶ。
よく勘違いするのはフランクのバイオリンソナタ。

クラシック音楽への道(オケ編2)ブラームス

ブラームスの名曲というと
ピアノの名手だけに「間奏曲」
「ピアノ協奏曲」
などもあるけど、
「クラリネット五重奏曲」
なども捨てがたい。

交響曲は
圧巻の「1番」
熟成は「4番」
絢爛は「3番」
自信の「2番」
この順で私は好きだ。
シンフォニー1番でこれだけの代表作になるのは珍しい。

交響曲1番のびっくりする演奏は
ベイヌム・コンセルトヘボウ
第4楽章のフィナーレがすごい・・・。超特急だ。爆笑ものの終わり方。チェリビダッケの真反対の構成。

定番はやっぱり
ミュンシュ・パリ官

なんでフランスなんだ。といわれてもいいものはいい。
迷いに迷って作った曲だけにためらいない演奏がいいんだろうと思う。
4番になると、生で聴いたこともあって、チェリビダッケのあのノロリノロリ演奏が魅力的だ。


ベートーヴェンほど落ち込みもせず、音楽の作りも普通で気持ちいい。
ここまでで抵抗がなくなったら、ようやくオーケストラの王道への道へ進むこととなる。
と、まった、その前にこれがあったか・・・。

ハンス・ロット

すごい作曲家がいたものだ。
というよりはこのような作曲家は沢山いるんだろう。
ハンス・ロット
その才能を認めていたのは「ブルックナー」と「マーラー」
というのがなんとも。
「交響曲」が出ている

こんな(SACD)CDも出ている

仕方ない。買って聴いてみるしかない。

大ブルックナー展

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大フィル×井上道義のコンサートは2回目、一昨年の「第九」以来。
しかも今回は「ブルックナー8番」

「いざ鎌倉」の鎌倉芸術館のN響とのブルックナー9番も良かったけど、やっぱりブルックナーなら大フィルだ。
大フィルの演奏は朝比奈時代から聴いているけど、たまたま1999年〜2002年まで奈良にいたので、
朝比奈の最晩年をシンフォニーホールで耳にというか、心に焼き付けることができた。

で、大フィルは、大植英次になって随分演奏が変わった気がした。
彼が辞めてから(良い意味でも悪い意味でも、いや、良い意味はないか?)元の大フィルサウンドに戻ってしまった感がある。
それはは「始まりのビビり」「縦の不揃い」みたいなところ。

でも、大フィルの魅力はそんなことを越えたところにある「勢い」がやっぱりいい。
(そもそも、日本のオーケストラでブルックナーを「どうだ!!」みたいに演奏しているのあまり聴いたことがない)
(というより、30年近く、マーラーかブルックナーじゃないと聴きに行かないし、そもそも)
で、今回。
ワーグナーチューバ
ホルン
はトチリはなくホッとした。
そして、第3楽章のシンバル・トライアングルは出番にちゃんとこなしてくれた。
第4楽章に登場するコントラバスファゴットも頑張って出番をこなしていた。
コンマスも「すごい動き」で魅せてくれた。前のコンマスも凄かったけど、ちょっとあの躍動感はすごすぎだ。
第3楽章からどんどん魅入られるのはこの曲の特徴なんだろうか。
1988年・若杉弘×都響のブルックナー8番を思い出した。
実は、ブルックナー8番は「ケントナガノ」の第1稿

に惚れてしまっているので、ノヴァーク版はかなり違和感を感じる。
ブルックナーは「人間臭い、煩悩の塊」というのが私の聴き方で、たまに「鬼が憑いた」ようなメロディが天から降ってくるというそんな聴き方をしているから・・・。

カーテンコールには4回井上道義が出てきた。
4回目には、ついぞ感無量になっていたみたいだ。

コベルコホールは大きかった。
次の7番も聴きたいけど、残念。予定があって行けない。
(しかし、5000円のチケットのために3万円かけて行くのもなんとも贅沢な話だ)

いざ、鎌倉への道「ブルックナー9番」

井上道義の演奏は2013年の年末の第九以来。
井上道義は6月から9月まで病気療養のためステージを休養していた。
15:30開演なのだけど、15:00〜トークがあった(チケット販売当初からその予定はあった)

目当てはブルックナー9番
(ノヴァーク版とあって??と思った。Wikipediaで見たら、いくつかの版が存在しているという事を知った)
ショーソン:詩曲作品25
マスネ:タイスの瞑想曲
ヴァイオリンの前橋汀子は頑張っていたあの大きいホールでヴァイオリン1本で勝負するってのは大変だと思う。

終演後は井上道義は病気を克服して演奏しきれたことに感無量だったようだ。
私も一杯になってしまった。
この演奏回の翌日、10月12日には「上田」で同様のプログラムがあるようだ。
ちなみに、10月11日はブルックナーの命日なのだ。

運悪く、足でリズムをとってしまう方が席の後ろに・・・。隣のおばさまはブルックナーをご存じでなく来てしまったようで・・・。そうなると気が散って仕方ない。ブル9は特に難しいから。これは厄介で仕方ない。
鎌倉芸術館は残念なことに演奏者がよく見えない感じで、ワーグナーチューバとかホルンが見えなかったり、チェロの藤森主席が見えたりしなかったり、見ることが目的ではないんだけど。残念だった。
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ブルックナー9番

ラトル+ベルリンフィル
による9番第4楽章付というレアなCD

第4楽章は必要なのか、なくてもいいのか。
コンサートで聴くとやっぱり3楽章だとバランスが悪い
かといってこういう風に第4楽章があるのもなんかガッカリくるところもある。
第4楽章についてはブルックナーらしさはわずかなフレーズしか残っていない。

大植英次スペシャルコンサート

大植英次が大フィル音楽監督としての最後の仕事「スペシャルコンサート」。ブルックナー8番。嬉しい。シンフォニーホールも随分と久しぶりだ(朝比奈以来だろうから、10年は来ていない)。
プログラムによるとファンの投票した聴きたいNo1はマーラー9番だったそうな。マーラー9番は体調不良によりキャンセルになったプログラムだった記憶がある。大植英次のマーラーがあまりの遅いテンポでびっくりしたのはいつの話だったろうか。はっきりとした記憶がない。
自分でもよくまぁ、大阪まで行くよなぁと思いながら、買ってしまった。なんと前から2列目の右端・・・。見えたのは「コンマス」の表情とコントラバスの厚い音だった。
演奏は大フィルらしい演奏だった(いい意味でも悪い意味でも)。
はっきり言ってしまうと出だしがビビってバラバラ・・・っていう朝比奈時代の金管病は見事に復活していた。とても残念なことに第4楽章の最後のところで、中継のインカムの音が会場に・・・・。一番いいところでのあの興ざめは酷い。収録をしていたチームは猛省していただきたい。あんなことを許すわけにはいかない。
もっとも、ブルックナーお得意の「休止」の場面だったので少し休止が延びただけのようなそんな感じだったが、確実に、指揮者までその「インカムの音」は伝わっていた筈である。
演奏終了後は「手厚い」拍手が続いた・・・続いた・・・。あんなに長い拍手は滅多にない。
コンマスの熱演がとても心地よかった。第二バイオリンの最後列の女性奏者は「不動の姿勢」で演奏していたのに対して、あの熱い演奏は一生の思い出である。
コンサートホールには沢山の献花があったことがオーケストラと観客の熱い関係を証明しているのだろう。
コンサートマスターも同時に退団することになっていたようで、そりゃ熱くなるわけだ。



2012年3月31日(土)15:00開演(14:00開場)
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ザ・シンフォニーホール ―万感の想いをこめて9年の響きが輝く― 指揮:大植英次 <プログラム> ブルックナー/交響曲 第8番 ハ短調 ・発売日  一般発売:3月6日(火) 会員先行発売:2月28日(火)
http://www.osaka-phil.com/schedule/detail.php?d=20120331

ふなうた(舟歌・舟唄)

舟唄・舟歌

八代亜紀の
「おさけはぬるめの燗がいい、さかなはあぶったいかでいい」
で始まる歌はそういえば「ふなうた」だった。

ショパンの好きな曲で
「舟歌」
を熱狂的に挙げる人がいたのを数年前のショパンイヤーで気になりながらながめていた。


この曲を聴いてなんとも言えぬいい感じになった。
曲は本当にあれこれ入っている小品集なので節操ない。
バッハ・スカルラッティ・ショパン・リスト・ラヴェル・エネスコ・・・・。
なんかショパンのひびきが圧倒的だった。

舟歌を調べてみるとなかなか興味深いことがわかってきた。
確か、
世界三大舟歌なるものがあって、その一つが最上川舟歌だった筈。

他に
こんな人が作曲していて
メンデルスゾーンのヴェネツィアのゴンドラの歌
フォーレ



チャイコフスキー



プッチーニ
ラフマニノフ
オッフェンバックの
ホフマン物語の「ホフマンの舟歌」



レクイエムも沢山の人が作曲しているけど、そういう聞き比べもまた楽しいものだ。

グールドのピアノ



坂本龍一さんが勧めるグールドの演奏
こんなことができるのも21世紀の魅力である。
坂本龍一さんが好きな音楽って
ドビュッシーだと思っていたけど、一番官能的な音楽として
ブラームスの「間奏曲」
を挙げているのが意外だった。
で、聴いてみて、
やっぱり「いい」

長富彩



デビューピアノリサイタルでびっくりした。
http://www.ayanagatomi.com/concert/

201010月コロムビアミュージックエンタテインメント()より『イスラメイ - 100年の時を経て甦る、ピアノの黄金時代』を発売、CDデビューを果たす。
11月には浜離宮朝日ホールにてデビューリサイタルを開催、好評を博す。
この浜離宮ホールのコンサートに行ったのは、曲目がぶっとんでいるからだった。
記録がはっきりしていないんだけど、
ラフマニノフ
『幻想的小品集』作品3-2 「前奏曲嬰ハ短調」 《鐘》
『10の前奏曲』作品23-1から5
スクリャービン
『3つの小品』作品2-1「練習曲嬰ハ短調」
『12の練習曲』作品8-4「ロ長調」
『12の練習曲』作品8-12「嬰ニ短調」 《悲愴》
「幻想曲ロ短調」作品28
フランク
『前奏曲,コラールとフーガ』
ラヴェル
『ラ・ヴァルス』
アンコール
サンサーンスの白鳥

を演奏したはずで、
いわゆるかわいらしい女の子が弾くような選曲とは思えなかった。
そして、
ピアノもオールドピアノで。
なんか、音楽への情熱ってのをひしひしと感じて満足した記憶がある。
(演奏終了後のサイン会は長蛇の列だったのを記憶している。流石と感心した)




またレコードというよりは、ライブで聴いてみたい。

ブルックナーの「9番」

ベートーベンが交響曲10番を作れなかったということがあって、
ベートーベン以上の作曲家は登場しない=10番の交響曲は書けない。

という逸話がある。
実際、ドボルザークは昔「新世界より」はドボコン(9番)と言われていた。
シューベルトも昔は未完成が9番と言われていた。
マーラーは9番を書くのが怖くて、8番の次に「大地の歌」という番外を作っている。で、安心して9番を作って、まだ生きていたから、せっせと10番作り始めたところで亡くなっている。
ブルックナーも9番で力尽きている。
そして、ブルックナー9番はあまりに壮大なシンフォニーであるが、他の1〜8と異なるのは「改訂版はない」ということも特徴であり、第4楽章があるものは(生で)聴いたことがない。



しかし、第4楽章がついているCDというのは散見される。
朝比奈隆はブルックナーの9番の演奏は難しいと言っていた(第三楽章で終わるから、バランスが難しいという・・・なるほどという感じもする)。
7番は、見事なまでにアダージョ楽章(第二楽章)から立ち直る様に、エネルギーがみなぎってくる感じが「いい」。
8番は、緩徐楽章からフィナーレに向けてのカタルシス感がなんとも爽快だ。
9番は、3つの楽章の絶妙なバランスで消えゆく3楽章・・・。名演奏に出会ったことはないけど、なんかいい感じ。

で、実際、「9」にはどういう魔力が、呪いがあるんだろうか。
興味は尽きない。
そんな中でショスタコーヴィチは15番まで・・・。すごすぎる。