厄介なブルックナー

ブルックナーの交響曲の版問題は悩ましい
第3番に「ハース版」がなかったというのを第3稿による読売日響の演奏会の告知まで知らなかった。
井上道義の「大ブルックナー展」「いざ鎌倉」どちらかで「ノヴァーク版」を使う理由を「ま、これがフツウなので」みたいに言っていたのも気になった。
朝比奈隆は「第3番」をどの譜面で演奏していたのだろうか。
そもそも朝比奈隆が「ハース版」を使っていた理由は、
フルトヴェングラーに「原典版を使いなさい」と言われたことがそもそもみたいなことを何かで読んだ。
何にせよ、いい曲はいい。

しかし、こんなに厄介な作曲家は他にいないのではないのだろうか?
そもそもの混乱の原因は「自分で改訂版」を作ったことにある。
意地でも変えないでいたら、また別な魅力があっただろうに。
変えたことがブルックナーの最大の魅力なんだろう。きっと。

第1稿 インバルの初演か、ブロムシュテットのSACDか



第2稿 やっぱり朝比奈か


第3稿 大体これが定番敢えて、若杉・N響・・・

興味を持った理由はこれ
ブルックナー3番「第二稿」から「第三稿」に変更になったというのがあって、
長原幸太がコンマスだから許すって感じなのだけど。
http://yomikyo.or.jp/2015/11/559-1.php

で、実際、過去に一番聴いたのは、第3稿、若杉+N響のCD。
他はすごい違和感があるが、第1稿とかはかなり魅力的な響きを出してくれる。
8番も第1稿のケント・ナガノの演奏はかなり異端、魅力的だ。


こうなってしまうと病気の域である

クナッパーブッシュの5番はとても評判が高くて、
5番を好きになったのもクナッパーブッシュのCDを聴くようになってからだ。
3番も・・・
http://ml.naxos.jp/album/9.80722
そして、こんなややこしいものを買ってしまった。

版には、
1890 Ed.T.Rettigとある。
http://classic.music.coocan.jp/sym/bruckner/bruckner3.htm
ティッヒ社から「初版」が出版された1889年稿を基にしたものらしい。
なるほど、4番はこちら1888年版のようだ。

http://classic.music.coocan.jp/sym/bruckner/bruckner4.htm

5番は既に持っているバージョンだと思う。
http://classic.music.coocan.jp/sym/bruckner/bruckner5.htm

7番
http://classic.music.coocan.jp/sym/bruckner/bruckner7.htm

8番
http://classic.music.coocan.jp/sym/bruckner/bruckner8.htm

9番
http://classic.music.coocan.jp/sym/bruckner/bruckner9.htm

極める道は長い。