グールド

グールドのピアノ



坂本龍一さんが勧めるグールドの演奏
こんなことができるのも21世紀の魅力である。
坂本龍一さんが好きな音楽って
ドビュッシーだと思っていたけど、一番官能的な音楽として
ブラームスの「間奏曲」
を挙げているのが意外だった。
で、聴いてみて、
やっぱり「いい」

グールド編曲のワーグナー

色々な曲を「ピアノ版」として編曲している例がある。
もっとも、そんなanother versionとして一番馴染みのあるのは、
ムソルグスキーの「展覧会の絵」だろう。あの場合にはあの難曲をラベルがオーケストラ版にしたのだけど。これはこれで感動的だ。


バッハのシャコンヌもピアノで演奏するってのは本当はなしなんだろうけど、
バッハのすごさはシャコンヌで語ってはいけないんだろうけど、
でも、すごいなと思った。まだ、他の曲はあまりぐっとこない。



そんなことに触れているうちに、すごいものに出会ってしまった。
グールド編曲による
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲
「神々のたそがら」より「夜明けとジークフリートのらラインへの旅」
「ジークフリート牧歌」
ぴあの曲
トロント交響楽団メンバーをプライベートに雇って自身による指揮もやっている。


あまりのすごさにちょっと涙が出る。
これはワーグナーの威力なのか、グールドの才覚なのか?
ライナーノーツによると
グールドは
1982年にその指揮をやった後に、脳卒中で亡くなっているようである。
グールドが50歳で亡くなったってのはこのCDを聴いて改めて驚愕・・・。
(もっとも、グールドは自身の鼻歌がレコードに入っているってこと以上に関心はない・・・今のところ)