日本初演

ある若き詩人のためのレクイエム

現代音楽という「クラシック音楽」
21世紀に、解説つきで聴くと、随分簡単な曲な気がする。
http://www.suntory.co.jp/sfa/music/summer/2015/producer.html

演奏そのものは全部で60分くらい。
ヴァイオリンとヴィオラがない不思議な編成。
ワーグナーチューバが持ち替えである。
アコーディオン
マンドリン
混声合唱がPブロックに1パート
RD、LDに男性合唱各1パート
センター2階奥に合唱1パート
独唱男女
ナレーション2名
ジャズカルテット
ピアノは2台
オルガンも使うし、
が舞台に一杯に。
しかも出番は皆さん少ない。
一番多いのは「テープ音声」なのだ。
指揮者はかなり忙しそうで、前半には、分秒のカウントが譜面台前に出ているのが見えた。

会場には「スクリーン」にテキストを投影してくれたのはありがたい。

初演は1968年・・・。
すると、プラハの春かという印象を持った。

なるほど、
「ヘイ・ジュード」を60万枚売ったカバーミュージシャンがプラハにいたそうだ。
表現を禁じられることと表現を見下されることの違いは何なのか、
そんな絶望も含まれているのかという安っぽい評論をぶっとばす勢いがある音楽だった。

まさか、ソ連が崩壊するとは思っていなかったろうに、
資本主義の限界も想像できなかったろうに、
続けることだけが可能性であり、希望なんだろう。

背中を押してくれた演奏会だった。