この映画を最後に三船敏郎×黒澤明のコンビがなくなる。残念で仕方がない。「病は貧困と無知から発生している」このことばが胸にしみる。
黒澤映画というと格好いい映画娯楽映画四の五の理屈は不要。その典型の痛快活劇。エンディングの椿が赤く見えた人は私だけではあるまい。
「七人の侍」以来、荒野の七人やらワイルドセブンやら、7人の○○というものは随分続いた。これほど世界に影響を与えた映画もないのではないだろうか。とにかく長い、これほど面白い映画もなかろう。折角なら「荒野の七人」と見比べてみるのもよかろう。ユル・ブリンナーとスティーブマックイーンが志村喬と三船敏郎にあたる。結構忠実にリメイクされている。