第五十夜「ニュー・シネマ・パラダイス」
シネスイッチ銀座
という昔の名前は「銀座文化」という名前だった映画館がリニューアルしたときの「ロング上映」の映画
エンディングだけでも見る価値があるっていったら失礼だけど、
どの場面も見応えがある。
映画好きならこれで泣かなければウソだ。
私にとっての「ニューシネマパラダイス」は「春日部文化」だった。
高校時代には、授業が5限で終わったときにはよく行って二本立てを見た。
(中学時代には、栄進予備校の模擬試験を受けに隔週で池袋に行って、文芸座二本立てを見ていた。だから実は
元祖ニューシネマパラダイスは「旧文芸座」かもしれない)
で、この映画は(も?)厄介なものがあって、
バージョンが2つある。
実はディレクターカット(長い方)が抜群にいい。
実は、
映画は、
幼少編(前編・後編)、青春編、結末
と大きく3つに分かれている。
その中途半端だと思っていた「青春編」がいい感じに仕上がっている。
できれば、400席くらいの映画館で前から2番目くらいで見たい映画。
(場合によっては800人の映画館の2階席でもいい)
第四十夜「ルパン三世カリオストロの城」
上映していると、ついつい、何度も見てしまう映画というのがいくつかある。
「ローマの休日」
「ダイハードパート2」
「サウンド・オブ・ミュージック」
そして、
これ「ルパン三世カリオストロの城」
それほどでもないものとしては、
「大脱走」
「荒野の七人」
「風と共に去りぬ」
「インディ・ジョーンズ」
なんかもあるかもしれない。
多分、知っている人は知っているのだろうけれど、
冒頭に出てくる2cvの壊れていくシーン、
乗っている私が痛感したのは「確かにあの通り壊れる」
後日、NAVIでその話を宮崎駿が書いていた。
スタジオでどう壊れるかバラしてみた。
組み立てられなかった。
みたいな・・・。
・・・
案外、絵は動かない。
どちらかというとパラパラマンガみたいだ。
でも躍動感がある。
第二十四夜「バグダッドカフェ」
バグダッドカフェ
calling youが大ヒットした。
三枝成彰が「OLクラブ」で絶賛して観に行った記憶がある。
以来、水道タンクにぐっとくるようになった。
ロードムービーじゃないんだけど、旅をしたくなる。
人に逢いたくなる。
映画っていいなと思わせてくれる佳作。
第十五夜「幕末太陽傳」
「幕末太陽傳」
この映画の結末はすごい
よく、野外劇でこのエンディングの手法は使われる。
(ルーツがこれなのかどうかはわからない)
どんどん遠くに逃げていきたい、
http://www.nikkatsu.com/bakumatsu/
第十四夜「欲望」
「欲望」
篠原哲雄のすごいなぁと感心した映画2つ目
ちょうどこの映画が公開された頃に「春の雪」が公開された。
しかし、どう考えてもそちらは見る気が起きなくて、
こちらのこの映画にはその豊穣の海に通じる何かを強く感じた。
やっぱり「写真」の使い方が超一流である。
出ている人全員が「すごい」演技をしていた。
渋谷に観に行った記憶があるけれど、かなりエロい映画にも拘わらず女性が沢山見に来ていた。
(そりゃ、みるまで分からないだろうし)
でも、板谷由夏をいいなと思ったのはこの映画が最初で最後になった。
そういうこともあるものなのかと思った。
2015年にDVDで見直しをしてみたら、映像・音楽が随分と古くさい。が、その肝心のシーンはやっぱりすごい。
「天人五衰」を思わせるエンディングはすごい勢いがある。
原作がいいんだということがわかった。
第三夜「東京物語」
「東京物語」
日本一の映画監督が誰なのか?
と問われると答えに窮するが、
世界で最も有名な日本の映画監督というと、
「小津安二郎」
と言っても過言ではなかろう。
その中でも最も有名な映画は「東京物語」ということで依存もなかろう。
私が好きなのは「東京物語」よりは「秋刀魚の味」だったり他の映画だったりするが、
1本みて小津を知るとなると東京物語になってしまうのは間違いない。
「尾道」が今もあまり変わらぬ風景な気がするのというのは間違いだと思うけど、そう思いたい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E7%89%A9%E8%AA%9E
第二夜「天井桟敷の人々」
「天井桟敷の人々」
1945年に公開された。
なんと、ナチスドイツの占領下に作られたフランス映画ということになる。
映画の楽しみと悲しみを教えてくれた映画だ。
「ギャランス」「バチスト」って・・・・・。
マルセ太郎がこの映画を語ってくれたのは「ジャンジャン」だった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E4%BA%95%E6%A1%9F%E6%95%B7%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%80%85
第一夜「風と共に去りぬ」
史上最高の映画というと、悔しいけれどこの映画
「風と共に去りぬ」
なんと1939年にカラー映画だった
クラークゲーブルはこの映画が公開されたときに38歳・・・。信じられない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E3%81%A8%E5%85%B1%E3%81%AB%E5%8E%BB%E3%82%8A%E3%81%AC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
映画館で見たのは2回だけど、テレビも含めると10回近く見ている筈。
いまだにストーリーは語れない。
大事なことは「エピソード」は2回起きていて、そのエピソード(事件)は2回目の方が大事件になっている。
1回目は案外あっさり解決している。人生とはそういうものなのか。