★★★★★

第五十夜「ニュー・シネマ・パラダイス」


シネスイッチ銀座
という昔の名前は「銀座文化」という名前だった映画館がリニューアルしたときの「ロング上映」の映画
エンディングだけでも見る価値があるっていったら失礼だけど、
どの場面も見応えがある。
映画好きならこれで泣かなければウソだ。
私にとっての「ニューシネマパラダイス」は「春日部文化」だった。
高校時代には、授業が5限で終わったときにはよく行って二本立てを見た。
(中学時代には、栄進予備校の模擬試験を受けに隔週で池袋に行って、文芸座二本立てを見ていた。だから実は
元祖ニューシネマパラダイスは「旧文芸座」かもしれない)

で、この映画は(も?)厄介なものがあって、
バージョンが2つある。
実はディレクターカット(長い方)が抜群にいい。
実は、
映画は、
幼少編(前編・後編)、青春編、結末
と大きく3つに分かれている。
その中途半端だと思っていた「青春編」がいい感じに仕上がっている。

できれば、400席くらいの映画館で前から2番目くらいで見たい映画。
(場合によっては800人の映画館の2階席でもいい)

第四十夜「ルパン三世カリオストロの城」

上映していると、ついつい、何度も見てしまう映画というのがいくつかある。

「ローマの休日」
「ダイハードパート2」
「サウンド・オブ・ミュージック」
そして、
これ「ルパン三世カリオストロの城」
それほどでもないものとしては、
「大脱走」
「荒野の七人」
「風と共に去りぬ」
「インディ・ジョーンズ」
なんかもあるかもしれない。

多分、知っている人は知っているのだろうけれど、
冒頭に出てくる2cvの壊れていくシーン、
乗っている私が痛感したのは「確かにあの通り壊れる」
後日、NAVIでその話を宮崎駿が書いていた。
スタジオでどう壊れるかバラしてみた。
組み立てられなかった。
みたいな・・・。
・・・
案外、絵は動かない。
どちらかというとパラパラマンガみたいだ。
でも躍動感がある。

第三十九夜「ベニスに死す」

この映画は、若いとみても理解できないみたいだ(理解できなかった)。
40過ぎてからか・・・。なるほどと思ったのは。
あ、そいういう話は、夏目漱石の本でも言われている。
(40過ぎたら漱石を読み直してみろと)
サントラ版の「マーラー5番の第4楽章」を聞いて、アメリカのプロデューサーが次はこいつに作曲させよう。
と言ったという逸話があるが、そりゃそうだ、そうしたいよな。と思う。
ベニスとマーラーはこの映画で永遠の「破滅」を手に入れたんだろう。
ビスコンティとマンはすごいことをしたもんだと感心する。

なんと、
オペラにもなっていた。気持ちはわからんでもない。

第三十八夜「サウンド・オブ・ミュージック」

なんでオーストリアで「英語」なんだとか、
ドレミの歌なんだとか、
細かいことはどうでもいい。
何度テレビでやっていても「見てしまう」
映画館でみたらどれほどすごいのか。
魅惑の映画だ。

第三十二夜「ル・アーブルの靴磨き」



フィンランド・フランス・ドイツ合作映画
カウリスマキ映画の魅力が満載
この映画を見て「ル・アーブル」に行きたくなるのは間違いない。
そして、カルバドスを一杯奢りたくなるだろう。

第三十一夜「天国から来たチャンピオン」

WOWOWでやっているのをついうっかり見てしまった。
人生最高の映画は?と言われたら
この映画を選ぶだろう。

第二十七夜「スケアクロウ」



この映画の最後のシーンはなんとも・・・。
長距離バスに乗りたくなった。
字幕では「案山子」と訳してるけど
「みすぼらしい人」、「痩せ衰えた人」の意なことは明白。
アメリカンニューシネマのカテゴリーだと思うけど、本当にすごいもんだと感心した。

第二十六夜「星の旅人たち」

あの「地獄の黙示録」のウィラード大尉がこの映画でも旅をする。
暗殺の旅ではなく、巡礼の旅である。

やっぱり、
サンティアゴ・デ・コンポステーラに行きたくなる。

第二十五夜「サンジャックへの道」


この名画が販売をしていない状態なのはあり得ない。
残念だ。
この映画を見て人と旅を好きにならない人はいないはずだ。

サイトページは残っている。
予告編は
こちら

第二十四夜「バグダッドカフェ」

バグダッドカフェ
calling youが大ヒットした。
三枝成彰が「OLクラブ」で絶賛して観に行った記憶がある。
以来、水道タンクにぐっとくるようになった。

ロードムービーじゃないんだけど、旅をしたくなる。
人に逢いたくなる。
映画っていいなと思わせてくれる佳作。

第二十二夜「赤ひげ」


この映画を最後に三船敏郎×黒澤明のコンビがなくなる。
残念で仕方がない。
貧困無知から発生している」このことばが胸にしみる。

第二十一夜「椿三十郎」

黒澤映画というと
格好いい映画
娯楽映画
四の五の理屈は不要。
その典型の痛快活劇。
エンディングの椿が赤く見えた人は私だけではあるまい。

第二十夜「子猫をお願い」

あまり韓国映画は見ることはないけど、
この映画は「蓮實重彦」が「是非みてあげてください」と言うことばに何かを感じて観た。
最高の青春映画だ。
この映画監督は4作しか作ってないというのが残念で仕方がない。
ペ・ドゥナ以外は以来見ることはない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/チョン・ジェウン

第十七夜「地獄の黙示録」

2001年コッポラ自身の再編集による『特別完全版』を見てこの映画の全貌が理解できたような気がする。エンディングには初公開の当初も「プロデューサー版」と「ディレクター版」があった。
更にコッポラによる再編集版は重要なシーンを追加している。この追加シーンにはベトナム戦争の真理を語ってくれている気がする。

第十六夜「2001年宇宙の旅」

「2001年宇宙の旅」

どうして、スタンリー・キューブリックは行き先を土星から木星にしたんだ?
とか、宇宙ステーションのシーンで「美しく青きドナウ」を使ったんだ?
「ツァラストラはかく語りき」冒頭は格好良いなとか?
あの、反転映像が延々と続くシーンは?
エンディングのシーンはどういうことだ?
というのは、初めて見たテアトル東京で1980年くらいに上映されたときに思った印象。
その前の年に「FM東京」の「音の本棚」でラジオドラマとして放送があったので、他のシーンはかなり想像が膨らんだ。
SFの最高傑作と言っていいんだろう。
でもすでに2001年は過去の話になってしまった。

第十五夜「幕末太陽傳」

「幕末太陽傳」
この映画の結末はすごい
よく、野外劇でこのエンディングの手法は使われる。
(ルーツがこれなのかどうかはわからない)
どんどん遠くに逃げていきたい、


http://www.nikkatsu.com/bakumatsu/

第十四夜「欲望」

「欲望」
篠原哲雄のすごいなぁと感心した映画2つ目

ちょうどこの映画が公開された頃に「春の雪」が公開された。
しかし、どう考えてもそちらは見る気が起きなくて、
こちらのこの映画にはその豊穣の海に通じる何かを強く感じた。
やっぱり「写真」の使い方が超一流である。
出ている人全員が「すごい」演技をしていた。
渋谷に観に行った記憶があるけれど、かなりエロい映画にも拘わらず女性が沢山見に来ていた。
(そりゃ、みるまで分からないだろうし)
でも、板谷由夏をいいなと思ったのはこの映画が最初で最後になった。
そういうこともあるものなのかと思った。
2015年にDVDで見直しをしてみたら、映像・音楽が随分と古くさい。が、その肝心のシーンはやっぱりすごい。
「天人五衰」を思わせるエンディングはすごい勢いがある。
原作がいいんだということがわかった。

第十二夜「ゴッドファーザー」「ゴッドファーザーPART II」「ゴッドファーザーPART III」

「ゴッドファーザー」
Part2を初めて大作映画でタイトルに付けた映画。
Part3は付けずに別タイトルで興業しようとしたようだけどPart3として興業した。
PartIIIの終わり方は「終わった感」がタップりあってとても印象深い。
Part1、Part2を理解して3のあのエンディングを見るとなんともこれぞ「大河ドラマ」という感じがする。
アルパチーノが「おれが主役」と、三作通じてちゃんと貫いてくれてホッとした。
PART2であまりにロバート・デ・ニーロの映画という感じがあったんで、なんか・・・






第十夜「レニングラードカウボーイズゴーアメリカ」

カウリスマキ映画
いままで「ほとんど全て」のカウリスマキ映画を見てきた。
そのきかっけはこの映画だと記憶している。
カウリスマキ映画はDVDで見ることはほぼ不可能に近かったのが、
なんと「最高傑作」「最新作」の「ルアーブルの靴磨き」意外がこBlu-Rayボックスで手に入るようだ。
(慌てて注文した)



たしか、宝焼酎でCMに出ていた記憶がある。
ユーロスペースが存在してくれたおかげでこの名画に出逢えた。
当時は桜丘にあった。

「ルアーブルの靴磨き」は別の機会に挙げたいけどとえいあえずここにも入れてしまう。
日本では2012年に公開された。カルヴァドスを呑みたくなった。

第九夜「ガープの世界」

「ガープの世界」
ジョン・アーヴィングの小説
映画監督はなんとジョージ・ロイ・ヒル


ぴあ・シティロードで読者投票による「ベスト10」でなんと、
ぴあでは「ET」が一位だったとき、
シティロードでは「ガープの世界」が一位だった
強烈な個性だ。
そんな記憶が残っている。

ロビン・ウィリアムズが映画に登場したのはこの映画が始まり。
アメリカ映画も捨てたもんじゃないと思うようになった。
ロビン・ウィリアムズは以後3つばかり印象的な映画がに出逢う。
(2014年に自殺、この映画とあまりに違う結末に残念で仕方ない)

第八夜「砂の器」

日本の映画史に大きな足跡を残した映画だと思う。
この映画を見て「亀嵩」まで行ってしまった。
何もないのだけど。



そのBGMの音楽のあまりのすごさに圧倒された。
この「宿命」にもなかなかぐっとくる逸話がある。
芥川也寸志は音楽監督として名を連ねるが、この音楽の作曲者はちゃんと紹介されている。


実は、後年になってテレビドラマ化された。
だいたい、最終回15分拡大スペシャルというのは寝ぼけたモノが多いのだけど、これは違った。
最終回の15分だけ見る価値がある。
(もっとも、物語に改変があるので見てわかるかどうかは微妙だ)

第七夜「七人の侍」

「七人の侍」
以来、荒野の七人やらワイルドセブンやら、7人の○○というものは随分続いた。
これほど世界に影響を与えた映画もないのではないだろうか。
とにかく長い、これほど面白い映画もなかろう。


折角なら「荒野の七人」と見比べてみるのもよかろう。

ユル・ブリンナーとスティーブマックイーンが志村喬と三船敏郎にあたる。
結構忠実にリメイクされている。

第六夜「深呼吸の必要」

「深呼吸の必要」
篠原哲雄を意識した初の作品
香里奈がまだ若々しい頃の映画。
なんと、長澤まさみも出ている。
写真をこれほど綺麗に使った映画も珍しい。
ロケ地は沖縄じゃないけど、益々沖縄にあこがれるきっかけになった映画だ。

第三夜「東京物語」

「東京物語」


日本一の映画監督が誰なのか?
と問われると答えに窮するが、
世界で最も有名な日本の映画監督というと、
「小津安二郎」
と言っても過言ではなかろう。
その中でも最も有名な映画は「東京物語」ということで依存もなかろう。
私が好きなのは「東京物語」よりは「秋刀魚の味」だったり他の映画だったりするが、
1本みて小津を知るとなると東京物語になってしまうのは間違いない。
「尾道」が今もあまり変わらぬ風景な気がするのというのは間違いだと思うけど、そう思いたい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E7%89%A9%E8%AA%9E

第二夜「天井桟敷の人々」

「天井桟敷の人々」
1945年に公開された。
なんと、ナチスドイツの占領下に作られたフランス映画ということになる。



映画の楽しみと悲しみを教えてくれた映画だ。
「ギャランス」「バチスト」って・・・・・。
マルセ太郎がこの映画を語ってくれたのは「ジャンジャン」だった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E4%BA%95%E6%A1%9F%E6%95%B7%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%80%85

第一夜「風と共に去りぬ」

史上最高の映画というと、悔しいけれどこの映画
「風と共に去りぬ」
なんと1939年にカラー映画だった
クラークゲーブルはこの映画が公開されたときに38歳・・・。信じられない。



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E3%81%A8%E5%85%B1%E3%81%AB%E5%8E%BB%E3%82%8A%E3%81%AC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

映画館で見たのは2回だけど、テレビも含めると10回近く見ている筈。
いまだにストーリーは語れない。
大事なことは「エピソード」は2回起きていて、そのエピソード(事件)は2回目の方が大事件になっている。
1回目は案外あっさり解決している。人生とはそういうものなのか。