第五十夜「ニュー・シネマ・パラダイス」


シネスイッチ銀座
という昔の名前は「銀座文化」という名前だった映画館がリニューアルしたときの「ロング上映」の映画
エンディングだけでも見る価値があるっていったら失礼だけど、
どの場面も見応えがある。
映画好きならこれで泣かなければウソだ。
私にとっての「ニューシネマパラダイス」は「春日部文化」だった。
高校時代には、授業が5限で終わったときにはよく行って二本立てを見た。
(中学時代には、栄進予備校の模擬試験を受けに隔週で池袋に行って、文芸座二本立てを見ていた。だから実は
元祖ニューシネマパラダイスは「旧文芸座」かもしれない)

で、この映画は(も?)厄介なものがあって、
バージョンが2つある。
実はディレクターカット(長い方)が抜群にいい。
実は、
映画は、
幼少編(前編・後編)、青春編、結末
と大きく3つに分かれている。
その中途半端だと思っていた「青春編」がいい感じに仕上がっている。

できれば、400席くらいの映画館で前から2番目くらいで見たい映画。
(場合によっては800人の映画館の2階席でもいい)

第十六夜「2001年宇宙の旅」

「2001年宇宙の旅」

どうして、スタンリー・キューブリックは行き先を土星から木星にしたんだ?
とか、宇宙ステーションのシーンで「美しく青きドナウ」を使ったんだ?
「ツァラストラはかく語りき」冒頭は格好良いなとか?
あの、反転映像が延々と続くシーンは?
エンディングのシーンはどういうことだ?
というのは、初めて見たテアトル東京で1980年くらいに上映されたときに思った印象。
その前の年に「FM東京」の「音の本棚」でラジオドラマとして放送があったので、他のシーンはかなり想像が膨らんだ。
SFの最高傑作と言っていいんだろう。
でもすでに2001年は過去の話になってしまった。

第五夜「イタリア映画」というと

イタリア映画で思い出すのは
「鉄道員」(1956年)

幼少の頃に何度もテレビで見た。スト破りして機関車動かす父親の姿になんかグッときた。

「ヴェニスに死す」(1971年)

やっぱりマーラー5番の第4楽章がたまらない。

「1900年」(1976年)

池袋文芸座で初めてオールナイトで見た映画。大人になった気がした。
デニーロが出ていたんだ。そういえば。

「ニューシネマパラダイス」(1988年)

やっぱり完全版がよかった。歳とってみるとまたやっぱりたまらない。

あまりイタリア感が濃くない。