みちのくの仏像

http://michinoku2015.jp/
みちのくの仏像
仏像展は相変わらず盛況だ。
本館で企画展というのは随分久しぶりな気がする。
しかも、地下の物販店舗は1Fに移動していた。
しかし、これでもかという書籍(図録)の充実ぶりに感服。
肝心の展示については、
相変わらず「照明」「展示」は見事なんだけど、ちょっとやっつけ企画なのか?
仏像が弱いのか、そのものが弱いのか、展示空間の問題か、

見所は




17世紀




17世紀




17世紀

17

 地蔵菩薩立像 円空作1江戸時代・青森・西福寺
18
 釈迦如来立像 円空作1江戸時代・青森・常楽寺
19
 十一面観音菩薩立像 円空作1江戸時代・秋田・龍泉寺


この3作は、ピカソの初期作品を見たときと同じオドロキがあった。

今一つ満足がいかない。
そんな中、ようやく「法隆寺館」に行く。
さすが・・・・。
みちのくの仏像とは別格の「オーラ」がある。
これは何の差なのか。

大神社展

東京国立博物館
今までの人生で一番行った場所はここかもしれない。
特に「東洋館」は小さい頃に随分行った記憶がある。
そして、本館・表慶館も随分行った。
今回の企画展も独立法人化してからの「革新的」展示に感心をしていたので、
期待が大きかった。

dai-jinjyaten
http://daijinja.jp/


しかし、今回ばかりは残念な展示だった。
神社のルーツは分からないのはごもっともなので、分からないので構わないが、
そこをしっかり扱っているワケではなく、
神社の大事な「モノ」を集めました的なものに、
「仏教」と違う神社の大事な「コト」がないがしろにされている感が強かった。
そして、神社の「特別な儀式などをあまり集めていないこと、
神と人とのつなぐ「間」をうまく展示しきれていないような不完全燃焼感が強かった。
そして、特に照明プランも凝ったものがなく、普通な展示で終わってしまった。
次回に期待をしたい。

農耕と神の関係
海・漁と神の関係
山・森と神の関係
異人と神の関係
ニライカナイと神
仏教と神
神宮と荒神
まだまだテーマは沢山あるわけで、
ありすぎるからこそ「大」ではなくて、絞り込んでほしかった。
で、沖ノ島祭祀遺跡出土品は興味深かった・・・・。
もともと神社が社を建てるなんて習慣はなかったわけだし。
仏教との違いを知りたいのではなく、人々の生活にどのように浸透していったのか、
どのように「政治」に利用されたのか、
などなど、微妙なところもあるけど、やはり興味は尽きない。

2012年の企画展

一方、企画展はどうか?

プラド美術館 ゴヤ 光と影(〜1/29)
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/current.html#mainClm
国立西洋美術館


ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト(〜1/29)
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2011/benshahn/index.html
神奈川県立美術館 葉山館


没後150年 歌川国芳展(〜2/17)
http://kuniyoshi.exhn.jp/
森アーツセンターギャラリー

(2012年11月から
横浜美術館で国芳の企画展があるようだ)

ジャクソン・ポロック展(2/10〜5/6)
http://pollock100.com/
東京国立近代美術館


草間弥生展
http://www.nmao.go.jp/exhibition/index.html
国立国際美術館

なんとなく展望がはっきりしないそんな感じだ。