トマソン

路上と観察をめぐる表現史

広島現代美術館

路上と観察をめぐる表現史―考現学以後
Pasted Graphic 1

去年、青森美術館からの巡回で汐留パナソニックミュージアムで開催された「今和次郎 採集講義」展に続く「考現学」の展覧会。こちらは巡回の予定がなさそうだったので思い切って飛行機で見に行った。カタログがないと思ったら「書籍」として刊行されていた。


行って気がついたことは「考現学」≒「考古学」≒「ビッグデータ」ということだった。何が似ていて何が違うかはこれから言葉にして手法をマネしていくことで分かるのだと思っている。この展覧会で善かったところは「考現学」の現在をなんとなく想像できたこと。残念だったところは「考現学のルーツ」を見落としがちなこと、そして、現在もっとも考現学を実践しているであろう「深澤直人」もしくは「情報デザイン」の人々の取組が落ちていること、「エスノグラフィ」なる手法も忘れてはならないと思う。とはいえ、これだけの質を持った企画展。巡回しないのはもったい無い。広島現代美術館は3年に1回くらい惹かれるものがあって拝観料の50倍くらいの費用をかけて見に行く。これも「日本復興」の一助となればいいのだが。
関連日記は
こちら

2012年に青森美術館・パナソニックミュージアムでやった展覧会はこちら
「今和次郎採集講義」展
kon-wajiro
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/12/120114/

ちなみに、以前広島市現代美術館に行ったのはこの展覧会
一人快芸術(2009年度、私は2010年1月末に観に行った)
hitori

その前というと、ヒロシマ賞の「ダニエル・リベスキンド」展(2002年)・「クリシュトフ・ウディテコ」展(1999年)
それなりの回数訪問している。