ウメサオタダオ展

2011年にみんぱくで開催された「ウメサオタダオ展」、これが東京「科学未来館」で開催されたということのようだ。
展覧会カタログは「みんぱく」のものが展示されている。
(この企画展を当然ながら未来館で単独でやるだけの学芸員は擁していないだろうし、そういう予算はないだろう)。
http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/umesaotadao/

見た感想は、
なるほど、梅棹忠夫は若い頃にはあんな無茶していたんだという、感心・尊敬の念が強まった。私が梅棹忠夫の存在というか、すごさを感じ始めた頃には、既に失明されていて、しかも、それでありながら、それまでの仕事を見事に整理して、今言えること、世に残すべきことを、強いメッセージとして世に出しているということに尊敬の念が高まっていた。
今回の企画は「断片化したトピック」というものがあまりに強く出てしまっていること、途方にくれて年表を見ると、その年表があまりにリニアであるがゆえに、本質を見失ってしまうのではないか?という感じを抱いた。一方で、パナソニックミュージアムでやっている「今和次郎」は、個々の仕事が「パッケージ」として高い完成度を持っており、あまりに壮大なテーマを持っている梅棹忠夫を垣間見ることは、この展覧会では難しいと思った。

2011年に見れなくて残念だったのが「みんぱく」の「梅棹忠夫展」だった。
http://www.minpaku.ac.jp/special/umesao/
これが東京でも見ることができたのはとても嬉しい。とはいえ、みんぱくでの展示はどうだったんだろうか?
http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/umesaotadao/
今和次郎採集講義展と並んで今、見逃せない展覧会。
これらは「
思い出工学」につながる今年、旬なネタだと思っている。

著作はあまりに多くて分からなくなってしまうけど、
まずはこれか?