何に惚れてその映画を見るのか?—ロードムービー—

レコード大賞をとった「いつでも夢を」はこの映画から始まったそうで、
BS日テレで放映されたこのテレビはなかなか・・・。
まるでアメリカ映画のような、物語の合間には歌が入って、
(案外その音楽は「短調」の音楽が多い中で、映画タイトルの音楽だけは底抜けに明るい)



吉永小百合が浜田光夫に迫られるシーンの吉永小百合の表情にははっとさせられるけど、武井咲みたいな感じで、ぴかいちの美人という感じはしない。登場役のあだ名は「ぴか」だったけど、共演の松原智恵子はちょっと群を抜いた美人だった。当時は松原智恵子・吉永小百合美人ってことでは、どういう評価だったんだろう。

映画そのものは、学歴社会・貧困・家庭あたりをテーマに悲惨のどん底になりながら、覚悟を決めて生きていく(吹っ切って社会の役割を受け入れるかのような)そんな話。こういう映画をだれがどのように見たのか・・・。とても気になる。こんな思いは「山中貞夫」の人情紙風船を見たときに似た気分である。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD15618/index.html

2012年の映画鑑賞計画

 2011年はここ数年では映画を見た方だった。2011年の映画鑑賞記録はこちら。さて、2012年はどうするか。
 まず、見落としていた映画いくつかを確認しないといけない。
 小津安二郎の謎は解明しておきたい。小津に始まるというか、前後の日本映画もそれなりにさらっておきたい。この辺は「
小津安二郎の謎」に書いたままになっているものをなんとかしないといけない。

 日本映画の謎についてはなんだかんだいって一通り語ることは可能なのだとは思う。

(1)小津安二郎という「反復とズレ」の技法
(2)黒澤明という「娯楽映画の世界」
(3)社会派映画「砂の器」「私は貝になりたい」
(4)ドキュメンタリー映画(小川紳介)
(5)篠原哲雄という生き方
(6)角川映画からメディアミックス
(7)リメイクという技法「無法松の一生」「犬神家の人々」「砂の器」

外国映画の魅力は確かに語るのは難しい。2011年の反省はこの外国映画を伝えることだった。
そして、その原因の一つには「予告編」が下手だという問題があった。
(1)カウリスマキとフィンランド
(2)「風と共に去りぬ」「天井桟敷の人々」「道」から「ローマの休日」へ
(3)「天国から来たチャンピオン」と映画を見た後の満足感について
(4)アメリカンニューシネマ
(5)コッポラという映画
(6)政治と映画、戦争と映画
(7)チャップリン
(8)タブーと映画
(9)日本が影響を与えた映画
(番外)映画はヨーロッパだけのものではない
ゴダールの「映画史」をもう1回見てみるべき時期に来たような気はする。
(DVDも買ったことだし)