写真と映画

写真の使い方が「巧すぎる」・・・感心する映画が2つある。どちらも篠原哲雄監督作品。

「深呼吸の必要」

写真が冒頭と、エンディングに出てくる。
その写真は思い出しただけで涙がこぼれる。

「欲望」

三島由紀夫の「春の雪」をフィーチャリングした小池
真理子の小説の映画化。ちょうどこの映画が放映されたときに行定勲監督で公開された。
映画化は不可能だろうなと思っていた作品は2つそのひとつが「豊穣の海」。映画化されたら絶対に見たい。でも無理だろうなと思っていた。
すごい映画になることは間違いない筈だけど、実際には制作不可能だと思うもうひとつの映画が「坂の上の雲」で、どちらも映像化されている奇跡。もっとも「坂の上の雲」は野沢尚という貴重な作家を失うという代償をもっての映像化であり、本当にそこまでして映像化した価値はあるのか。
エンディング(日本海海戦後に、日本海海戦後のロシア艦船に乗船するシーン)にはその野沢尚の思いがでていたと思うのだが、どうなのだろうか。
ともあれ、

篠原哲雄のこの2作品、終盤の「写真」にすごいシーンが登場する。
写真が映画をひきたたせるってのもへんなことだけど、1枚の写真には映画と同じ、映画を超える物語があることに感動。