大神社展
東京国立博物館
今までの人生で一番行った場所はここかもしれない。
特に「東洋館」は小さい頃に随分行った記憶がある。
そして、本館・表慶館も随分行った。
今回の企画展も独立法人化してからの「革新的」展示に感心をしていたので、
期待が大きかった。
http://daijinja.jp/
しかし、今回ばかりは残念な展示だった。
神社のルーツは分からないのはごもっともなので、分からないので構わないが、
そこをしっかり扱っているワケではなく、
神社の大事な「モノ」を集めました的なものに、
「仏教」と違う神社の大事な「コト」がないがしろにされている感が強かった。
そして、神社の「特別な儀式などをあまり集めていないこと、
神と人とのつなぐ「間」をうまく展示しきれていないような不完全燃焼感が強かった。
そして、特に照明プランも凝ったものがなく、普通な展示で終わってしまった。
次回に期待をしたい。
農耕と神の関係
海・漁と神の関係
山・森と神の関係
異人と神の関係
ニライカナイと神
仏教と神
神宮と荒神
まだまだテーマは沢山あるわけで、
ありすぎるからこそ「大」ではなくて、絞り込んでほしかった。
で、沖ノ島祭祀遺跡出土品は興味深かった・・・・。
もともと神社が社を建てるなんて習慣はなかったわけだし。
仏教との違いを知りたいのではなく、人々の生活にどのように浸透していったのか、
どのように「政治」に利用されたのか、
などなど、微妙なところもあるけど、やはり興味は尽きない。