記録と思い出シンポジウム

「記録と思い出シンポジウム『タイムカプセル』を手がかりとして」
2012年11月18日(日)13:00〜17:30
於:成城大学


 近年、技術の進展により、さまざまな情報を記録し、保存することが可能になりました。ビッグデータやクラウドという言葉で示されるように、個人の情報だけでなく、組織や社会までを対象とした記録がなされ、その情報が活用されるようになりました。また、東日本大震災による津波によって多くの大切な品が流され、人にとって大切なものは何かということをあらためて考えさせられる機会がありました。このように技術によって様々なことを保存することが可能になった現在、私たちは、自分の思い出のために、あるいは未来の社会のために何をどう保存していくことができるのでしょうか。
 小さな試みとして、私たちは、9年前にタイムカプセルを作りました。ワークショップ「未来の思い出を作るタイムカプセルをつくる」(20031116日、東京西新宿・NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]、イべント「記録と表現アーカイブを作る、使う」(2003.10.1011.24の企画の一部)で封印したタイムカプセルを20121118日(日)午前中に開封します。
この開封に併せて、同日午後に「思い出」と「記録」に関する話題を議論するシンポジウムを開催します。本シンポジウムによって、思い出とは何か、何を残しどのように保存するのか、それをどのように活用できるのかを考えていきたいと思います。多くの方の参加をお待ちしております。
(またシンポジウム終了後には開封したタイムカプセルに再び「希望者」によるタイムカプセル作成ミニワークショップを予定しています)


【ホームページ】
http://tokinokikai.jp/symposium/

【開催概要】
日時: 20121118日(日)13:0017:30(予定)
会場: 成城大学3号館321教室 (小田急線成城学園前下車徒歩3分)
アクセスマップ  http://www.seijo.ac.jp/access/access.html
キャンパスマップ http://www.seijo.ac.jp/access/campusmap.html
参加費: 1000円(シンポジウム記録集発送費を含む)
協賛: 日本バーチャルリアリティ学会、日本認知科学会
参加申込: entree@tokinokikai.jpへ(名前、所属、記録集送付先(郵便番号、住所、電話番号)を添えてお申込ください)


【プログラム(予定)】
講演1 「基調講演」ライフログとデジタルミュージアム
東京大学大学院教授 廣瀬通孝
講演2 「思い出はどこに行くのか?ソウルスタイルから10年経って」
国立民族学博物館民族社会研究部准教授 佐藤浩司
講演3 「語り・技術伝承のためのアーカイブについて」
東京大学大学院特任助教 檜山敦
講演4 「残す思い出、残さない思い出」
CDI 主任研究員 加藤ゆうこ
講演5 「9年間保存したタイムカプセルでわかったこと」
実行委員会による発表
全体討論 「思い出は『語り』だけで充分なのか?」
講演者、参加者による

記録と思い出シンポジウム実行委員会:
NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]2003年のタイムカプセルを作るワークショップ(記録と表現—アーカイブを作る・使う|未来の思い出を作る—タイムカプセルを作る)の関係者を中心に、有志による集団です。関係者は当時のワークショップの中心人物である野島久雄教授【故人】の遺志を引き継ぎ、タイムカプセル開封式の開催および、タイムカプセル(事業)を継承すること、また、学術的にその価値を検証することを目的に集まっています。


記録と思い出シンポジウム実行委員会:
   実行委員会委員長 新垣紀子(成城大学社会イノベーション学部教授)
   委員 高田敏弘、松岡裕人、北端美紀(NTT研究所)、折戸朗子、
              望月崇由、大和田龍夫(NTTレゾナント)
連絡先:dr@tokinokikai.jp
     108-0023 東京都港区芝浦31グランパークタワー8階
      NTTレゾナントサーチ事業部ビジネス推進部門
     大和田龍夫
     03-6703-6765
      owada@nttr.co.jp